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お金の流れを逆転させて見えてくるもの
組織とお金の関係
会社法人は従業員へお金を払うことで、組織を維持している。一方、宗教法人は信者が宗教にお金を払うことで成り立っている。
この対比を見て気づいたのは、「組織が成立するためにお金の流れは必要だだけど、その向きは固定されたものではない」ということ。
オンラインサロンも同様。
主催者は「自分の発信を聞いてもらいたい」と思うはずなのに、なぜか参加者の側が主催者にお金を払う形になっている。本来なら、主催者が参加者にお金を払ってでも聞いてもらうケースがあってもよさそうなのに、逆の構造で成り立っている。
コンテンツビジネスにおけるお金の流れ
この現象は、音楽やキャラクタービジネスの世界の方が顕著だなと。
例えば、ミュージシャンは「自分の音楽を聴いてほしい」と思うはず。
だからミュージシャンは、自分の曲を多くの人に聴いてほしいがために、お金を払ってでも人を集めてもいいはず。
なのに、有名になればなるほど、逆にお金をもらいながら音楽を届けられるようになる。
めちゃくちゃ夢あるなと。
最近だと、ちいかわを見てめちゃくちゃ思う。
阪急電車のラッピングや、セブンイレブンの商品にちいかわが載っている。
これって、捉え方によっては、ちいかわというコンテンツ作成者からすると、広告費としてお金を払って有名企業のプロダクトや電車などに載せてもらうと捉えることもできる。
しかし実際には、ちいかわのコンテンツ側が企業からお金をもらっているはず。
大阪万博の太陽の塔も。あんなでっかい作品をお金もらいながら作れるって楽しそう。
これこそ、やりたいことをしていたら、なんか逆にお金までもらえる状態なんだなと。Youtubeの「好きなことで、生きていく」みたいな。
当たり前なことを不思議に思って捉え直して見えてくるもの
本来は「お金を払ってでもやりたいこと」だったはずのものが、いつの間にか「お金をもらえる側」になるって面白い。
世の中の「当たり前」だと思っていることも、前提を覆して考えてみると、まだまだ不思議な構造が隠れているのかもしれないなと思ったのでした。