
エッセイ|私も少しずつ成長してるんだ
現状
目が覚めて、スマホで時間を見る。
8時半。大体この時間に目が覚める。
最近始めた、ポケモンスリープの計測を終了して、
カビゴンにご飯をあげる。
うだうだしながら起き上がり、
私の1日が始まる。
歯を磨き、顔を洗ってさっぱりしたら、
寝てる間にきていた通知に目を通す。
「今日は何しようかなぁ。」
学校にはいかないけれど、
一応高校生だから午前中はレポートをする。
時間も課題も何も決めずに。
したいことをしたいまま、する。
ノートパソコンを開いて、slackにも目を通す。
たまにネットサーフィンしながら。
午後は散歩をしたり、本を読んだり、
ピアノをしたり、ギターを練習したり。
今は紫陽花の季節。
少しずつ色づく紫陽花を眺めて、
図書館に足を運ぶ。
コンビニに寄って、アイスを買い、
ようやく帰路につく。
借りてきた本を開いて、
ゆっくり文字を追う。
前はもっと速く読めていたのに、なんて。
そんな感じでだらだら過ごしていると、
仕事を終えた母が帰ってくる。
「ただいま~。」
「おかえり!」
「今日は何してたの?」
「今日はね~…」
19時前に父も帰ってくる。
そして、家族そろって夕食を食べる。
「あれ?今日どうぶつ王国見んの?」
「それは明日やね!」
「そうやっけ!毎日日曜日やからわからん!」
そして、私の1日の中で一番至福の時間がやってくる。
大好きな友達とだらだら話しながらゲームをする。
「聞いて~、今日バグみたいなので全ロスした😿」
「え?!何してたの」
「ネザゲの読み込み中にガストの攻撃くらった!」
「そんなことあるんだ?」
24時、ポケモンスリープから通知が届く。
「イーブイはみいと一緒に眠れるのが楽しみなようです。
そろそろ眠りにつきますか?」
ポケモンはあまり知らないけど、
イーブイとピチューが可愛くて好き。
私は電気をけして、ベッドに入る。
こうして、私のなんでもない1日が終わる。
成長
やっぱり、早起きは辛い。
頑張って起きても、動けるまで時間がかかる日もある。
それでも、多少なりとも生活リズムが安定している日々を送っている。
どんなに頑張っても気が付いたら朝方に寝る生活してたのに、
あれは一体何だったんだろう。
大好きだった本も鬱になったあたりから、
本を開くとよく分からないモヤモヤに浸食され、
次第に足が遠のいていった。
でも、ちょっとずつ本も読めるようになった。
少しでいい。
前に進めなくてもいい。
戻ったっていい。
そうして、私は少しずつ成長してるんだ。