未経験エンジニアとして転職するときに覚悟すること
こんにちは、39sunagimoです。砂肝って美味しいですよね、ありがとう砂肝。あ、note初投稿です。
今日は、これまでプログラミングなど一切触ったことがなく、これまで全然違う仕事をしていたが未経験エンジニアとして転職してみたいという挑戦心のある方々に向けて、同じく未経験エンジニアとして転職して約2.5年経った私目線での、「こういうのはある程度覚悟してね」という事柄を簡単にまとめました。
挑戦心を崩したいわけではなく、やっぱり未経験転職ってそれなりにリスクもある(特にある程度歳が行ってると尚更)ので、自分の覚悟を再確認してもらうためにちょっとでもその辺りを共有できればと思います。
私自身の経歴
その前に、私自身の経歴を簡単に箇条書きにすると以下のようになります。
・四年制大学を卒業(一浪、一留)
・情報系とかでは無い
・ベンチャーに企画・営業職として就職するも数ヶ月で退職
・全社員10名くらいの地方のITベンチャー
・営業向いてなかった
・ボランティアとしてアフリカで2年間生活
・青年海外◯力隊というやつ
・帰国後、職業訓練学校でWeb制作について3ヶ月学習(この時28歳くらい)
・訓練校を修了すると同時にWeb系の受託会社に就職(主にモバイルアプリ開発)
・未経験者歓迎の会社
・約二年勤めて退職
・現職の事業会社にAndroidエンジニアとして転職(この時30歳)
・300人規模のITベンチャー(都内)
・700万DL突破したアプリに携わらせてもらってる
・現在31歳
何で自分がエンジニア志したのかなどは置いといて、何のスキルも社会人経験も持ち合わせない状態でエンジニアになってみたのでした。
そんな私が約2.5年エンジニアやってきて感じた、未経験エンジニアとして転職するときに覚悟することは以下です。
収入が減る
未経験エンジニアとして転職すると収入は新卒並みになると思います。私はそもそも社会人歴が全然無いので下がってはいないのですが、28歳で未経験就職した時の初任給は新卒の時より低かったです。周囲で何年も勤続してから同様に未経験転職した人の中には、年収が200万以上下がったという方もいました。
雇ってくれる企業からすればこちらのエンジニアとしての実務能力は測りにくいですし、かと言ってエンジニア以外のスキルが直結することも少ないので、当たり前な話ではありますね。
受託会社で二年経験した後の転職ではそれなりの収入を得ることができるようになり、やっと同世代に追いついてきたという一方、もっと稼いでいる人はいくらでもいるな。。と正直満足できないとこも。自分で選んだ結果なので悔いとかは全然無いですけどね!!
参考までに、東京都内の平均年収は、「30~34歳:508万円」らしい
(ただ裏を返すと、新卒二年目でこの給料(30歳相応)と考えれば結構良い方、つまり割といい待遇なのかもしれない、という考え方もできるかも。単に自分の年齢がいっているだけ)
ちなみにエンジニア就職の時にはポートフォリオ(成果物)を求められるのが一般的だったりしますが、未経験採用の時はそんなに評価されないかもしれません。私の未経験就職時には、一次面接ではポートフォリオでやる気を評価された一方、社長面接では「ポートフォリオは見ない」と言われました。どんなにぱっと見でいいものが作れても、”エンジニアとしての実務経験”が無ければ即戦力にはならないし、付け焼き刃の成果よりも実務に耐える忍耐力の方を重要視すると言われました。
年下の先輩が増える
ちっちゃ!!と思われるかもしれませんね。
まぁ普通に転職していればこういうことは日常かとは思いますが、未経験入社の場合、年下パイセンにアドバイスを求めざるを得ない環境が特に多いと思います。
(それに全く抵抗無い方は読み飛ばしてください)
まず、IT業界が他業界と比較して平均年齢が若いですし、平均20代半ばなども割とあります。特にベンチャーだとそういう傾向が強いですし、未経験エンジニアを雇ってくれるのはだいたいベンチャーだと思います。そしてベンチャーは教育制度が整っているところが少なく基本的には「教わるのではなく自分から学ぶ」ことを求められます。1ヶ月くらい課題アプリ作ってあとはいきなり実戦投入でしたし。じゃあネットと本だけで自分で学べるかというと、初学者にとっては結構ハードルがあり、先輩に聞かざるを得ないことが多々出てくるかと思います。それにアプリを作ると言っても、サーバーサイドだったりマネージャーだったりデザイナーだったり色んな人と調整しないといけないですし、そのためには各領域の知識もある程度必要だったりします。
この時、平均年齢が若いので、例えば貴方が20代後半以降の場合などの場合は年下の先輩方に聞くことになる可能性がとても高いです。この時、プライドが高かったり気が小さかったり謙虚になれないと上手く聞けないかもしれません。「いい大人なんだから自分で理解してよ」と思われるのでは無いかと恐れたり(けっこう被害妄想)。しかも、最初は一回教えてもらってもちゃんと理解できないことが多いので、何度も何度も諦めずに聞く精神も必要です。「調べればわかるじゃないですか」と言われてもメゲないで(もちろんちゃんと調べるのは超大切!!)。
どこの業界も同じですが、特にIT業界の場合はこうした傾向が「より高く」、かつ「より長く」持続するという感覚です。
何れにしても、相手が年上だろうと年下だろうと謙虚に・誠実に・諦めずに質問し続ける姿勢が大切だろうと思います。
一定のセンスが必要
私が職業訓練校でWeb制作を学んでいた時に講師が「プログラミングは一定のセンスが必要」と何度も言っていたのを覚えています。
この時の「センス」という言葉に含まれるものが何だったのかは分かりませんが、一般的には「論理的思考能力」や「アルゴリズムなど数学的素養」などがある程度は求められると言われています。
もちろんこれらはとても大切だと思いますが、努力次第で自分で訓練できるものでもあると思います。
私がそれ以上に大切だと思うセンスは以下です。
・「もっと効率的な、シンプルなコードを書きたい」というモチベーション
・「最近新しく公開された手法を試したい」というモチベーション
・「知らないことを知りたい」というモチベーション
こうしたモチベーションは自分の意思で継続できるものでは無いと思いますし、そう言った意味で「センス」だと思います。
こういうセンスがあれば、自分でどんどん調べて実践し、勉強会などに足を運んで知識と人脈を増やし、セルフドリブンでどんどん成長するのだと思います。「プログラミングが趣味で土日もコード書いてたい」というモチベーションには叶わないかもしれないですが、一定のスキルを身につけ技術動向に追いつくくらいの人材にはなれると思います(私は後者寄りです)。
そして、そういうセンスの感覚が無いがために「自分には向いていない」と判断し違う道に行く人に結構会いました。
その辺りは、「なぜプログラミングを仕事にしようと思ったのか」「数年後にはどうなってたいのか」「どの程度のレベルまでプログラミングスキルを身につけたいのか」などのビジョンにも寄るかと思います。
2年エンジニアやってると、「まだ2年なのに凄い」と言われることがある反面、もっと短期間でもっともっと優秀な結果を出している人がたくさんいるのを見ると特に、自分の将来とは向き合わないといけないな、と思います。
私自身は、プログラミングは楽しいしそれなりの興味もあり努力もしてるつもりですが、センスがずば抜けているわけでも土日もコード書きたいくらい好きなわけでもないですし、「一流」のエンジニアにはなれないと思っています。今後も若い優秀なエンジニアが増えると思いますし、「生涯」エンジニアというのも考えていません。私はもともとサービス作りだったり社会貢献に興味があるので、少なくともAndroidの領域では今後食いっぱぐれない程度の技術力を身につけたいというのと、ゆくゆくはその技術と経験を糧にして違う角度で「良いサービス作り・社会貢献」に関われたら良いなと思っています。
まとめ
以上、未経験エンジニアとして転職するときに覚悟することを簡単にまとめました。情熱に任せるだけではなく、ある程度リスクや業界分析などもした上で、皆さんが自分にとって納得できる決断の手助けになれれば幸いです。
・収入が減る
・年下の先輩が増える
・一定のセンスが必要
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