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ラストピース

希望という名のついた太陽が 今日を燃やして生きていく

触れたくて 走ったあの日
手を伸ばし ため息ついた
なりたくて なれなかった
情けなくて 自分を恨んだ

人が夢を追うから儚いなどと
つまらない辻説法を聞くうち
時代という不可抗力がドタバタと集団占拠
世論という同調圧力がバタバタと民族大移動
誰もが駆けだすように今から消え去った
いや、僕だけが目的地を持たなかった
自分が悪いのか、周囲が悪いのか、誰も悪くないのか
わかりきっている答えを見つからないふりして探して回る
そうやって毎日暮らしてきた、今もこれからも

公園のベンチ脇に一匹だけ取り残された猫
何もひとりきりになりたかった訳じゃない
僕は真剣、いつも真剣勝負
でもいつもひとりぼっちなんだ
誰も気づかないけれど
心はSOSを常に発している

完成には程遠いけれど、なんとなく結末が見えた
すべてを埋め尽くす義務はないから
終わりはこの僕が決めるジグソーパズル
そろそろギブアップしても体裁は整う、そうだろう

まだ見ぬ終わりでも、その近づく足音がかすかに聞こえる

緑、黄、赤と色鮮やかに生きた日々も今いずこ
何一つわからないまま、朽ちるのを待つ落ち葉
春夏秋冬一巡した挙句、色を失い、地に落ちて
いつ枯れてもよいと太陽から言い放たれた僕は
ラストピースをこの手に右往左往する一匹の猫

終わらない、終われない、終わらない、まだ終われない
逡巡の日々がもう少し続く
そして、いつか突然幕を降ろす

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