国を統べる者(未定稿、というか書き殴り)

この国のカタチ
見たことのないカタチ
救いようのない悪アガキ
脆くも朽ち果てるダイチ

ふりさけ見れば天の原
路傍には申し訳なさそうに萎れるオジギソウ
天空から大地まで視線を行き渡らせても
季節の移ろいを誰も止められないから
ただその歩みに身体をゆだねて
寒さにも凍てつくまでは耐え忍んでいようか

大切なのは血のつながりだと説いたのは古の師だった
誰もが知る当たり前のことが胸に響かない今日は
行きずりの恋に身をおぼれさせよう
季節の移ろいが沁みない心なら
老いの押し寄せなどに気づくはずもない

ああ、今日も若き活動家と争う夢を見た
老兵はいつ先を譲るのか
眼前に広がる道はまだまだ無限に見えて
その足取りはおぼつかずとも前に進み続ける

自分が自分でなくなるとき
すべての神経をその一点に集中して
点が弾け飛び、線が引き裂かれ、面が潰される
立体状の三次元社会にもう一次元加わった世界
誰がこの不透明な国を統べるのか
問いも答えもないこの国で天地は荒廃の一途を辿る
図らずもこの地に生を受けた子らが猛者になるとき
老兵は己が歩んできた道の終点に気づくのだろうか
世界を動かしている真の存在はきっと他にある

夜は果てしなく遠く、筒抜けの空にただただ雷鳴が轟く

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