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手術〜放射線治療と良かったものなど

2024年5/7に乳がんであると診断を受け、6/20に摘出手術を受けました。

前回は、診断~手術前の記録でしたが、今回はその後の大まかな治療の記録を備忘録を兼ねて。

①手術

部分摘出を選択し、左胸下部の腫瘍+広がった部分の切除と、転移を調べるため左脇のリンパ節を3つ取りました。
結果、心配していたリンパ節への転移はなく、温存手術のため胸も残った状態。傷はありますが、パッと見て乳がんの手術後だとはわからないくらいの状態でした。

生検の結果、腫瘍の大きさも2cm以下で、当初の先生の見立て通りステージ1確定でした。健康診断ありがとう、そしてこの間、終始安心させてくださった主治医の先生や看護師さんに感謝🙏

術後、転移なしの結果を聞いてホッとしたのを覚えています。ただ、発覚から手術まで一気に駆け抜けたせいか、手術翌日から謎の膀胱痛が始まり、それに伴ってめちゃくちゃメンタルが落ち込みました。

初期は入院中だったので膀胱炎かな?と思い、検査してもらいましたが菌はいないとのこと。退院後、泌尿器科と婦人科を受診。どちらもすぐに治療すべきという所見はなく、泌尿器科ではストレス性の「慢性骨盤痛症候群」であるという診断でした。膀胱炎様の症状は漢方薬を処方され、2週間ほどで収まりましたが、がんを抱えてこれが治らなかったらどうしようと本気で思っていた。

仕事の方は、術後2週間で週5フルタイムに戻りました。統括部署におり内外含め調整業務が多いのですが、働いてみると「仕事しんどー!」だった。上司に「すみません、ちょっと仕事がキツイです」と率直に相談をし、しばらく週4日勤務にさせてもらいました。

個人的には、部分摘出であっても手術から本当に回復するにはやはり丸1ヶ月かかるなぁ…という実感。この期間は心身共に出来るだけストレスなく過ごせると良いですよね。

②放射線治療

そして放射線治療。手術後1ヶ月辺りを目安に、手術では取りきれない微細に散っているがん細胞を放射線で叩きます。私は手術した病院が違う県だったので、近場で通える放射線科のある病院を紹介してもらいました。

これは毎日同じ場所に放射線を当てるミッション。事前にCTで状態を診てもらった後、上半身に目安として線を描かれました(笑)←これを消してはならぬ
16回+ブースト5回の21回照射。つまり21日間、通い続けました。

放射線を当てるってどんな感じ?温かったりするのかな?と思っていましたが横になったまま約15分、全くの無感覚でした。なんか機械がピーとか言いながらぐるぐる回る(雑な説明)。

副作用は皮膚炎が出る事が多く、他には倦怠感、稀に肺炎。
副作用の皮膚炎は3週目頃から発生して、日焼けのような色の変化とかゆみが始まりました。でも他の副作用がほとんどなかったのは幸い。車も自分で運転して通えました。

朝出勤し、13時に退勤して帰宅。食事やシャワーを終え15時頃病院へ。照射して16時過ぎに終了。これを繰り返しました。この間、皮膚へのダメージも大きいので果物野菜肉魚バランスよく食べ、朝も毎日歩くようにしていました。

主治医にも看護師さんにも「毎日通うのが大変だと思うけど…」と言われていましたが、私の場合、やっぱり1番大変なのは手術でした…傷は痛い😆(※個人の感想です)

終わって1ヶ月半ですが、まだ色素沈着もかゆみもあります。ざらざらした小さなできものや黒子も増えている感じ。胸の感覚はなく、時々痛みもあるけど、これは手術によるものだそう。皮膚には保湿剤とステロイドを処方されており、もうしばらくはケアが必要そうです。

放射線治療に通っていた8月はコロナが流行っていて、地震(8/8・南海トラフ警戒宣言の発令)や台風もあり、身体のことより「毎日ちゃんと通えるかな?」という心配をしていたかもしれない。治療中の病気がある事で、自然災害に対しての心理的・肉体的負担が増えることも実感しました。

この期間は、ご褒美として時々道中のこだわりのカフェ、そして大型書店に立ち寄ることが楽しみでした。カフェはメニューが豊富で「次来たらあれを頼もう」と考えるのは楽しかったし、書店で本に囲まれて世界は広いんだと思うこと、治療が終わった後の世界を考えられることで、私はすごく気持ちが晴れました(よかった本は後述)。

③ホルモン治療

1ヶ月の放射線治療の終了後は、ホルモン治療の開始です。次々ミッションがある笑😆
9月2週目から、タモキシフェンという女性ホルモン(エストロゲン)を抑制する薬を毎日服用しています。私の乳がんは女性ホルモンを餌に増えるタイプ。乳がんは時間が経っても再発する可能性があるので、5年10年という単位で服薬が続くらしい(でも既に5回飲み忘れている…)。

女性ホルモンが減るということは、更年期の様な状態になるということ。=副作用としていわゆる更年期症状が現れる事があるそうです。

ただ、これって数値に出ないので、体調不調があった時に副作用かそうじゃないのか、今ひとつわからないところはあります笑
私の場合、少しほてりやふらつく感じ、イライラしやすくなった感じはあります。あと髪の艶も少なくなったかな…
保冷剤を職場に置いたり試行錯誤している真っ最中だけど、身体が慣れてくればまた変わるだろうし、こういうものだと受け入れ、イライラしやすくなっている自覚も持って(←持つにこした事はない)やっていこうと思います。

④良かったものなど

ここからはがん治療中に知ったことや自分にとって良かったものを記録しておこうと思います。

⚫︎梅宮アンナさんの手記
ちょうど放射線治療真っただ中の8/14、梅宮アンナさんの手記が発表されました。

ステージ3Aの浸潤性小葉がん。自分とはステージもタイプも違うし、抗がん剤治療を経験してしないので軽い気持ちで「わかります」とは言えませんが、がんの発覚から治療に至るまでの心理が率直な言葉で綴られていて、とても共感できました。
「ちょっとだけ遠い未来の約束」が嬉しいのは真理だと思います。人から掛けられる言葉としてはもちろん、自分のマインドセットとしても有効でした。先の事はわからない、けどそれを受け入れたうえ、少し先に楽しみを見据えていく。

⚫︎にんじん入り生ジュース
実家の両親は、ありがたいことにすこぶる健康です。入院の経験がなくインフルエンザにもコロナにもかかったことがない。母が作って両親が今も飲んでいるのがこのジュースで、ゲン担ぎも込めて?私も毎朝飲む事にしました。
・にんじん半分 
・トマト小1個~半分
・りんご1/4(季節の果物やキウイにすることも)
・レモン果汁半個分
・水適量(私は麹甘酒にしています)
この材料を皮ごとミキサーやジューサーにかけます。朝食としても手軽にビタミンが摂れて🙆‍♀️

⚫︎精神科医が教えるストレスフリー超大全
放射線治療の間、書店に立ち寄るのが楽しみでした。メンタルケアの本を手に取る事も多かったのですが、中でもこの本は「家庭の医学・現代ストレス版」といった趣。現代日本人が感じるであろうあらゆるストレスに対しての対処法が載っています。手に取れる場所に置いていて、パラパラ見るだけでも「そうだよな、うん」と納得できます←単純
あと、各項目には参考図書の紹介が必ず載っていて、深掘りしたい時には更に学べるのが良いです🫶

⚫︎ポーズマニアックス
私はファンアート(イラスト)を描くのですが、治療中はなかなかその心と身体の余裕が持てませんでした。でも何か手を動かしたい時にこのサイトで5ポーズをデッサンする、というのをやっていました。気分転換にも🙆‍♀️

まとめ

時々メンタルは落ち込むものの、大きな副作用はなく治療は順調です。
自分に用意された時間がどれくらいあるのかわからないけれど、それを有意義に使おう、と考えるようになりました。あと、残業もしなくなりました(笑)。仕事も人生の一部ではあるけれど、生活の部分も大切です。服薬は少なくとも5年は続くので、まずは1年、そして5年と区切りを意識しながら、やっていこうとおもいます。

もちろん、焦ってしまう事はあります。なかなか当たらない現場、あと何回元気で行けるんだろう、とか。まぁでも、それも受け入れてやっていくしかない。大きな治療はひとまず終えて、時々やってくるホルモンの波に飲まれながらも、基本的には落ち着いた気持ちでいます。

余談:
身体について知識がつけばつくほどに推しの生活習慣に不安を感じてしまう。それは佐久間くん自身の問題なのでオタクが心配したって仕方ないのですが。特に睡眠は身体の修復機能としてかなり重要らしいので、どうか健康に過ごしてねと祈らずにはいられません。もちろん、芸能人と一般人を同列で語ることは出来ないんですが、SNSで食生活や生活リズムが可視化されてしまうのも善し悪しですね😊

今回も長い記事を読んでいただきありがとうございました。
そして、TLでお世話になっている方、同じ病気の方、これを読んでいただいた全ての方の健康を祈っています。

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