高校入試の思い出
高校入試が始まったのかな?
町に見かけない制服の子どもや親が多く見られる。
駅のホームにも、制服姿の小柄な子どもたちが。
がんばー!
私にとって高校入試は、苦い思い出しかない。
3校受けて、2校落ち、いわゆる「すべり止め」の私立に入学した。
私にとっては人生初の、挫折。
ロングヘアーをばっさりと切った。
美容院の隣の席に座ったのは、他校の同学年とみられる女子。嬉しそうというか、自慢気に受かった高校の話をしている。
「私の高校ー、制服が変な色でー、茶色なんです~」
私、そこ落ちて、思いあまって?髪切りに来たんてすけど。そんな自慢話、聞きたくないし。
みじめ。
背中まであったロングヘアーをばっさり、襟足刈り上げのショートボブにした。
翌日学校へ行くと、同じ塾に通い、同じ高校を受け進学を決めた男子が、私のその姿をみて、絶句。あの顔は今も忘れない。
それから、これまた人生初の、保健室登校。
卒業式なんて出たくない。
部活の顧問でもあった養護教諭になだめられ叱咤激励され、なんとか卒業式を迎えた。
高校に入学しても、モヤモヤがなくならず、せっかく入った高校を辞めたくなる。
落ちた高校を諦めきれず、編入試験を待つ。
あるわけない。
その後なんとか高校を卒業。大学に入り、思う存分キャンパスライフを楽しみ、わりと早めに結婚し、長女ぶーちゃんが生まれる。
ぶーちゃんは昨年見事、母の無念を晴らしてくれた。
しかも落ちて諦められなかった高校どころか、さらに雲の上の第一志望校に入学してくれた。
ありがとうぶーちゃん、母もその制服着たかったわ。
(今度こっそり、ぶーちゃんのセーラー着てみよう。キューティーハニーにならないといいが汗)
ってことで、
少年よ、大志を抱け!!!
高校入試失敗しても、志望校に行けなくても、人生なんとかなるかもしれない。
苦い思い出、今はほろ苦く懐かしい思い出。