それでも、カメコは止められない。
「音楽」と「写真」の決定的な違い
12月24日、クリスマスイブ。
今年最後の「推し事」となった、
"STU48 Christmas Live 2023"
昨年の10月にカメコを始めてから、
通算8回目の現場でしたが、
今回も失敗した……
一瞬を切り取ることの難しさを痛感。
「音楽」も一度音が出たが最後、
修正は効かない一瞬の世界。
ずっと「音楽」(吹奏楽)を続けて来たけど、
「音楽」と「写真」の決定的な違いは
「音楽」は
奏者✖聴衆の2者の関係であるのに対して、
「写真」は
撮影者✖被写体✖鑑賞者という3者であること。
これが「写真」を
より難しく、でも魅力的にしているということ。
だからこそ、カメコは止められないなあ……と。
技術的な問題を整理する
「音楽」は基本は「音」で勝負する世界。
(視覚的に見せる要素も重要だがあくまで「主」の音に対する「従」の関係に過ぎない)
しかし「写真」は光✖色の組み合わせの世界。
バランスが大事なのと、
環境で大きく左右されるということ。
音楽でもバランスと環境は重要な要素だが、
写真は事前に自分で設定ができる。
今回はこの設定で失敗した。
後でレタッチはできるが限界がある。
バランスと環境を自分で決められるという自由さは
一方では技術的な問題は
撮影者が努力しなければいけないということ。
もう少し技術的なことを突き詰めて整理すると、
・シャッタースピード(今回はこれで失敗)
=フリッターを引き起こす
・ISO感度(前回はこれで失敗)
=白飛びを引き起こす
この2つだけはレタッチではどうしようもない。
逆に明暗や色味はレタッチで何とかなる、
ということも学んだ。
あとは構図も重要なのだが、
撮影者と被写体の双方のポジションが変えられない、
ライブの現場では自ずから限界がある。
適切な「選択」がカギなのだが、
これも後で触れることにする。
関係性の問題を整理する
今回のカメコでも痛感したことだが、
「撮影者」と「被写体」の関係性、
それを客観的に観る「鑑賞者」の関係性にも触れたい。
「被写体」となる方に喜んでほしいというのが第一で、
それで「鑑賞者」の方々にも喜んでもらえたら、
というのが私の考えだが、
「被写体」となる方に喜んでもらえる写真が
今の私にはまだ撮れていない!!
ライブは言うまでもなく現場で会話ができないため、
事前に築き上げた関係性って大切なのかな、って思う。
ここで前述した「選択」の問題が出てくる。
まずカメコでは何百枚も撮った、
写真の「選択」から始まるわけだが
「被写体」となる方が喜ぶ写真を選択できているか。
次に「明暗」「色味」の好みの問題。
「被写体」となる方の好みに合っているか。
そして「トリミング」の問題。
距離感、選択の範囲でかなり変わってくる。
この3つが揃わないとNGになってしまう。
自分の感性✖相手の感性。
自分の技術✖相手のニーズ。
この関係性を日頃から確かめ合うことが
大切なんだろうって思う。
それができていれば
「鑑賞者」の評価は気にならないんだと思う。
まとめ
「写真」も「音楽」もごまかしができない。
プロなら技術で何とかできるのだろうが、
アマチュアで経験値も未熟だと、
関係性がそのまま表現されてしまう怖さ。
だからこそ、止められない。
これからも精進を続けたい。