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シンプル&ディープな世界!ボルダリングの魅力

ボルダリングは何かというと、岩を登ることです。

クライミングシューズを使う人が大多数ですが、世界には「ベアフッター」と呼ばれる裸足で登ることに強いこだわりを持つクライマーもいます。チョークを使わないことにこだわりを持つクライマーも居る。クラッシュパッドを使わないことに哲学を持っているクライマーも少なくありません。

『岩を登る』このシンプルなスタイルが、クライマーの哲学やこだわりを全部包んで、みんなそれぞれに楽しさを提供している。ボルダリングの魅力はそんなところなんじゃないかと思います。

私はというと、特に自覚している「こだわり」みたいなものはありません。が、似ているものとして「情報をなるべく排除する」というのがあります。

先日、クライミング教室の現場下見のために瑞牆山に行きました。クラッシュパッドを背負って遊歩道を散策しながら岩があったら登る。トポはありません。なので、グレードも初登者の情報も知りません。チョーク跡があるのもあるし、そうでないのもある。オープンプロジェクトと思われるチョークが途中まで着いて途切れているラインもある。いろいろな岩、課題を情報を持たずに登ると、ボルダリングがより原始的な遊びになります。

瑞牆山

子供の頃、釣りが好きでした。鯉のぶっ込み釣り。ねり餌というダンゴ状の餌をつけた仕掛けを川に投げ入れて後は待つだけの簡単な釣りです。

待っている間、河原にある大きな石から石へジャンプして、その間隔の遠さを競う遊びを友達と一緒にやりました。パルクールの基礎練習みたいな感じですね。この遊びが楽しかったのは、遊びとしてジャンル分けされておらず、レベルが数値化されていないので、外的要因にとらわれることなく直感的感覚で楽しめたことです。

私がボルダリングにおいて情報を入手しないのは、こういった楽しさを求めているからです。そういう意味ではこだわりや哲学とはまた違った、どちらかというと趣味に近い感覚です。

私もかつてボルダリング課題を開拓したことがあります。光栄なことに人気課題としてYouTubeに取り上げられている課題もいくつかあります。動画を見ると、私と全く同じ登り方をしていたり、私の登ったラインとは全然違うラインを登っていたり、スタートが違ったりといろいろです。

ボルダリングは岩を登ることです。楽しみ方も捉え方も人それぞれです。ラインを変えようが、登り方を変えようが、それで登った人が楽しいと思えたら私も嬉しい。初登者の正解ムーブなんてはっきりいってどうでも良いのです。適当な人間で恐縮なのですが、少なくとも私の初登した課題は自由に登ってほしい。限定して課題をアレンジして登っても楽しいでしょう。

でも一点、これだけは嫌だなと思うのがチッピングです。自然の造形を変えるのは、それは人工壁と同じになってしまいますから。といってもチッピングの定義も実は曖昧です。このへんの話題は、哲学や思想も入ってきてしまうのであまり広げないでおきましょう。

さて、ボルダリングとは?それは岩を登ることです。そしてボルダリングの魅力とは、自然を壊さず大切に、自分なりの楽しさで岩を登ることです。

シンプル&ディープな世界、ボルダリング。まだやったことのない人は是非一度この楽しさを味わってみてください。きっと新しい世界が広がりますよ!

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