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ボルダー課題を自分で作って自分で登る効果とその価値とは?

私がクライミングを始めた最初のころ、師である先輩に「お前もの凄く上手くなったな!開拓してっからだぁ!!」と暴力的に褒められたことがありました。そして最近もやはり「自分で課題を作る」あるいは「見出す」ことによる技術向上の効果?のようなものを感じています。

そのうちの1つに「定数のはっきりしない課題に取り組む」というものがあります。

基本的に定数というのは変わらないものです。分かりやすい例で言えば法律です。その「定数」である法律を変えるのはとてつもなく難しいので、それはそれとして固定して、その上で「変数」を操作してお金を稼ぐ!をやっているのが私たち個人事業主という人種なわけです。

で、そのモデルをクライミングに当てはめると、ボルダリングジムなんかで課題が決まっていて、外岩でも課題があってトポがあるように、基本的には初登者が定義した定数(課題)というものが存在します。

ルートセッターが定数を作る

ここで再び個人事業主の話に戻ります。個人事業主になると変数をコントロールできる幅がとてつもなく広くなって、組み合わせは天文学的数字に登ります。その中で時代にあった変数を見つけなきゃいけない。所謂トレンドってやつです。その難易度は学生時代の勉強なんて非じゃありません。

ちなみに学生は定数の追従が仕事というか勉強になるわけですが、この段階では自分で考えて自分で動くということはなく、むしろしっかりレールの上を走ることが正しいとされます。言われたことをやっていれば安全という状態です。

個人事業主の変数コントロール、学生の定数の追従、このどちらが人間の本質的機能「生きる」ための技能を伸ばすかと言ったらやはり、個人事業主の変数コントロールだと思います。surviveするという意味でも。

そしてまた一周してボルダリングジムに話を戻すと、他者の作った課題だけを登る(追従する)ことの学びのエッセンスと、自分で開拓あるいは課題を設定して登る、その過程に散りばめられた学びのエッセンスでは、その質や分量が圧倒的に違うことが分かります。これが自分自身で課題を作って登る価値なんじゃないかな、と思うわけです。

案件みたいになってしまいますが、佐久平ロッククライミングセンターではこのような効果の検証を含め利用者にとって最適と思われるトレーニング効果を満たすためのサービスをいくつか展開しています。そのうちの1つがLINEオープンチャット『佐久ジムボルダー課題』です。

@LINE 佐久ジムボルダー課題

このプラットフォームでは、クライマーが自由に課題を作って投稿できます。課題を通したコミュニケーションはもちろん、先ほど書いた「自分で開拓あるいは課題を設定して登る、その過程に散りばめられた学びのエッセンスでは、その質や分量が圧倒的に違う」ことを体感し、トレーニングの効果を実感していただけると考えています。

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