情報の裏取りの注意点
「リハビリが大変で、リハビリをやめてほしい」
ある利用者様がこのようなことを言っていると相談員が話してきました。
相談員は
「今やっているリハビリの内容はこの利用者様には大変だと思う。筋力をつけるなどは諦めて、出来ることをした方がいい」と話してきました。
正直、私はリハビリの内容は検査結果を元に回数、負荷、時間を考えているため、この方にそこまで負担があったのかと大変驚きました。
また私が普段話をしていてもそんな様子も見られなかったため、信じられない気持ちの方が大きかったです。
そのため、リハビリでも相談員でもない介護さんに、送迎の他の人がいない時にそれとなく聞いていただくことにしました。
そうしたところ驚く内容の言葉が聞かれたそうです。
「歩けなくなると大変だからリハビリは頑張りたい」
「大変かと言われれば大変だけど、検査してもらって、説明もちゃんと聞いてるからリハビリはこれからもやりたいって思っている」
との事でした。
もはや真逆とも言える内容でした。
その後、情報の確認をしていくと、確かに利用者様はリハビリに対しての「大変だ」と言ったことはあるようです。
しかし「だからやめたい」と言うのは相談員が拡大解釈してしまっていたようです。
相談員として情報を正確に把握・伝達できないことは致命的だとは思いますが、
今回は、利用者様も職員を気遣って場に合わせて色々と話をしてしまう事を学ばせていただきました。
「大変だよね?」と聞けば「大変です」
「大丈夫?」と聞けば「大丈夫です」
と答える利用者様が多いと思います。
「大きい」「小さい」「多い」「少ない」
こう言った表現は人それぞれで抱くイメージがかなり異なります。
何を基準としてそう言っているのか?
こう言う定性的表現はときに誤解を生みかねません。
何メートル、何グラム、何時間、何回…
誤解を生まず、人に確実に伝えるときには、こう言った定量的な表現をするよう気を付けていく必要があるなと実感しました