先入観
最近、リハビリのプログラムを調整し、回数管理から時間管理に変更しました。
メニューを「何回やる」から「何分やる」に変えた訳です
デメリットとしては、時間が終わるまでやり続けなければならないので頑張りすぎる方は負荷が掛かりやすいこと
メリットとしては、時間内に行う回数は指定していないため、する方がペースをコントロールできるようになるとその日の体調に合わせて量を調整しやすい事です。
しかも頑張りすぎる方の場合は職員がついてコントロールすればいいのです。
しかし何よりこの方法の狙いは
自己管理能力を向上させること
にあります。
歳をとっても若い気でいる方は多くいらっしゃいます。
またご病気による身体機能や体力の変化を自覚されていない方もとても多いです。
しかしこの時間管理のリハビリをおこなうと、
「自分はこのペースで体を動かすと最後まで出来ない(体力が落ちている)」
「このペースで行うと最後まで一定のペースで行える(運動量の調整能力)」
「普段、歩いて移動するためにはこのくらいのペースで行うと、安全だし体力面でも余裕がある(生活面の運動能力の把握)」
と言うように自分の身体機能や体力を把握することができるようになり
今の身体機能に合わせた動きを獲得することが出来るようになります。
しかしある職員が、
「あまりに、大変すぎませんか?」
と運動を控えるように言って来ました。
その方の話を聞くと、
「体操が終ると疲労を話される」
「疲れて帰ったあと動けなくなると大変です」
との事でした。
しかし筋トレを普段から行っている私からすれば
「大変でない筋力トレーニングはありません」
また今月始めたばかりなので、慣れないので大変なのは当然です。
しかし、その職員に取っては
「年寄りに大変な思いをさせることは良くないこと」
と言うような思いがあるようです。
私からすれば、
中途半端な運動で効果が上がらず、家での生活の大変さが続くなら
リハビリだけで大変な思いをしていただき、筋力がつくことで在宅生活が楽になるほうが余程意味があるかとおもいます。
しかし「年寄りに大変な事はさせてはいけない」というのがその職員にあるようでなかなか理解が出来ない様子でした。
以前は預かっていれば良いと言うような施設が多くありましたが、
今は自立支援を目指す施設が増えてきています。
目指すものが変われば、アプローチも変わります。
そしてそれに取り組む職員の意識改革が必要です。
時代に取り残されないよう、常に自分をアップデートして生きたいですね。
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