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失敗を回避!初心者のためのネガティブプロンプト入門

ネガティブプロンプトは、画像生成時に「避けたい要素」や「不要な特徴」を指定するためのプロンプトです。これを活用することで、生成結果のクオリティを向上させ、不自然な描写や望まない要素を効果的に排除できます。


ネガティブプロンプトの主な目的

  1. 不自然な描写の排除

    • 例: 「手や指の形が歪む」「余分な指が描かれる」など、生成の際に発生するアノマリーを抑える。

  2. 不要な要素を除外

    • 背景やスタイル、特定のモチーフを消したい場合に役立つ。

  3. クオリティ向上

    • 望まないエラーを減らすことで、全体的な仕上がりが滑らかで高品質になる。

以前の記事でネガティブプロンプトについて少し触れましたがhttps://note.com/396sgr/n/n1f54a10449ee

ネガティブプロンプトに加えて、ネガティブエンベッティング というものを追加することにより、生成結果の質を高めるために「避けたい要素」を特定し、それを学習データとして利用する技術です。これにより、画像に現れる不要な特徴や不自然な部分を抑えることができます。




ネガティブエンベッティングの特徴とメリット

  1. 不要な要素の削除
    不自然な手や歪んだ顔などの生成ミスを軽減し、より洗練された画像を生成します。

  2. 個別の調整が可能
    特定のモデルやシチュエーションに合わせて、独自のネガティブエンベッティングを適用できます。

  3. 繰り返しの試行錯誤を軽減
    ユーザーがプロンプトを調整する手間を減らし、より理想的な結果を効率的に得ることが可能です。


よく使われるネガティブエンベッティング例


以下は、Stable Diffusionでよく使用されるネガティブエンベッディングの例です。「EasyNegative2」や「BadDream」も含めて解説します。

1. EasyNegative

特徴: 汎用性が高く、望ましくない要素(奇形や不自然な表現)を抑制。
用途: イラストからリアル系画像まで幅広く使用可能。
使い方: ネガティブプロンプトに「EasyNegative」と入力。


2. EasyNegative2

特徴: 「EasyNegative」の改良版で、特に顔や身体のバランス調整に強み。
用途: 人物のリアルさを追求する場面や詳細な描写に適している。
使い方: ネガティブプロンプトに「EasyNegative2」と入力。


3. BadDream

特徴: 奇形や不自然な要素(歪み、奇妙なディテール)を大幅に抑制。
用途: 特にリアル系画像やポートレートでの品質向上に効果的。
使い方: ネガティブプロンプトに「BadDream」と入力。


4. UnrealisticDream

特徴: 非現実的または過剰にスタイリッシュな表現を除去し、自然な仕上がりを提供。
用途: 写真風やリアルテイストの画像生成に向いている。
使い方: ネガティブプロンプトに「UnrealisticDream」と入力。


5. bad_prompt

特徴: 全体的な画像の安定性向上と、不自然な表現の排除に役立つ。
用途: 初心者でも扱いやすい汎用的なエンベッディング。
使い方: ネガティブプロンプトに「bad_prompt」と入力。


6. bad-artist

特徴: 不要なアートスタイルや奇妙なデザインを抑制。
用途: クリーンでシンプルな描写を得たい場合に最適。
使い方: ネガティブプロンプトに「bad-artist」と入力。


これらのエンベッディングは、単独で使用するだけでなく、組み合わせることでさらに効果を発揮します。たとえば、以下のように設定できます:

Negative Prompt: EasyNegative2, BadDream, UnrealisticDream

このように設定することで、不要なノイズを削減し、クリーンで高品質な画像を生成できます。


ネガティブエンベッティングの使用方法

1.ネガティブエンベッティングのダウンロード

CIVITAIのサイトなどで検索窓に「embedding」と入力して検索するといくつか出てきますが、

BadDream + UnrealisticDream の組み合わせがとてもバランスがいいと思います。私はこの組み合わせが一番おすすめです。

2.フォルダーにアップロード

Googleドライブにアクセスします
sd > stable-diffusion-webui > embeddings  のフォルダにアクセスして、ダウンロードしたファイルをアップロードします。

3.ネガティブプロンプト欄に入れる

StableDiffusionAutomatic1111の操作画面を開きます
Prompt All in One が入っている前提でご説明しますが、入っていない方は下記ご参照ください

ネガティブプロンプト欄の右下①をクリックする、
②の Extra Networks のタブをクリックする
Textual Inversion を選ぶとご自身がインストールしたエンベッティングが表示されます。
※もし表示されない場合はExtra Networks欄右下に「更新」と表記があるので、クリックして更新してください
ネガティブプロンプト欄に表示されればOKです!

あとは通常通り画像生成すると、よりクオリティの高い画像が書き出せます!




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