喫茶店の二人 はじまり

喫茶店の二人 はじまり

「アルバイト、ですか」
 俺の言葉に、隣を歩く彼女は、うん、とうなずいた。
「この間、鶴屋さんと一緒に行った喫茶店なんですけど、お茶とお菓子がすごく美味しくて。ちょうどアルバイト募集中だったから、すぐ応募しちゃいました」
 へぇ、と答えながら、俺は喫茶店でウェイトレスをする朝比奈さんの姿を脳裏に思い浮かべた。フリフリの、かわいらしい制服なんだろうか。ただでさえ天使の朝比奈さんがそんな衣装を着て働くなんて、朝比奈さん目当ての客が殺到してとんでもないことになるんじゃないか。朝比奈さんを守らなければいけないんじゃないか? 俺が。
「どこの店なんですか? 行きますよ」
 朝比奈さんを守りに。にこりと微笑みながらそう言うと、朝比奈さんは、だーめ、とかわいらしく言った。
「そこのお店、コーヒーも美味しいって評判なんです。コーヒーの淹れ方教えてもらうつもりだから、できるようになるまで来ちゃ駄目です」
「えー……」
「キョンくんのために美味しいコーヒー淹れられるようになるまで、待ってて。ね?」
 人差し指を俺の唇にそっと押し当てて、朝比奈さんはウインクしてみせた。以前だったらそんなことをしたら真っ赤になってそうなものだが、最近の朝比奈さんは少しずつ大人びてきて、年上の余裕というものを見せ始めてきている。対照的に、俺はそんな朝比奈さんにすっかりやられてしまっているのである。情けない? 言うなよ。耐えられるわけないだろ? 誰だってさ!


喫茶店の二人、こういう感じで朝比奈さんが喫茶店で働くことになります。そして前回に続くわけですが。さてさて、二人のいちゃいちゃはどうなりますことやら。連載したいですよね。


と、こういう区切り線つけてやると、大昔の個人サイト時代を思い出すわけです。懐かしいね。
巷ではハルヒバニーフィギュアが出てるようですが、ははあ、クレーンゲーム。昔はね、よくやったものです。ヴィネッティアムキュートやらで朝比奈さんを狩りつくした人間の実力、見せてやりますよ。朝比奈さんが出たらね。ハルヒはまあ、二個くらい狙いますかね

いいなと思ったら応援しよう!