業務のコミュニケーションもデザインしちゃおうの話
こんにちは、Da Vinci Studioのhassyです。
今回は普段から考えてることをnoteにしてみよう!のコーナーです。
私は社会人になって5年ほどのデザイナーですが、その中で「結局業務のコミュニケーションを円滑に進められることってUIデザイン(およびデザイン)と同じじゃない!?」と考えるようになりました。
働き始めてある程度の方々にとっては自明のことと思いますが、新卒の自分へ送る気持ちになって気づきをテキスト化してみようと思います。
UIデザインをする時の話
まず、私たちがUIデザインを行うためにやっていることを思い出してみましょう。
そのサービスが使われるシーン・ユーザーの背景や目的を知る
上記に合わせたUIを設計する
超ざっくり書くとこんな感じで作られていると思います。
コミュニケーションのくふうの話
次にコミュニケーションのシーンごとで、私がくふうしてうまくいっているな、と思うことを書き出してみます。
人に何か情報を共有された時
人に情報を共有された時、特に知らなかったことを説明してもらったときは、返答の際に「それってつまりこういうことですよね?」と自分の理解を手短に挟むようにしています。
ちょっとしたことでも意外と認識の齟齬は生じやすいので、「自分はこう思ったけど合ってる?」という確認は「研修で教えてもらった内容を受け取れたと伝える」「聞いた話の認識に違いがないか確認してもらう」などさまざまな場面で有効です。
あと適度にやれば『この人ちゃんと話聞いてくれてるな』感も出てくる気がします。
自分が何か伝える時
逆に自分が何かを伝えるときは、多くの場合「結論を先に伝える」特に業務の中だと「相手に望むアクションを先に伝える」ようにしています。
大抵の場合、仕事で発生する誰かへの連絡は「何らかのタスクを相手にこなしてほしい」という依頼に近いものです。例えば"デザインの内容確認"とか"わからないことを相談したい"みたいなことがそれにあたると思います。
多くの人はなんらかの仕事タスクを常にこなしており、話しかける時は何かを中断して一旦要件を聞いてくれる、という流れがあるはずです。
そこで最初に結論=相手に望むこと、たとえば「解決方法を相談したい」のか「確認して欲しい」のか「知ってるか知りたい」のかなどを伝えると、そもそも今聞くべきか?とかその後の話をどういう頭で聞くべきか?という手掛かりになり、アクションを取りやすくなります。
人の意見を受け取る時
特にデザイナーに多く発生する「他職種・クライアントからのフィードバックを受ける」には特に「その人が期待・大切にしていることを探って受け止める」コミュニケーションが大切です。
たとえばエンジニアから「このデザインは実装が難しいです」「この表現って絶対必要ですか?」というようなことを言われたとします。
(※これは例なのでかなり雑な言い方になってます)
経験がないうちは「そんな〜」という気持ちになりがちですが、何回も一緒に仕事をしていると、エンジニアは「そのデザインを実現しようとするとセキュリティや長期的な保守性に問題が生じる」や「表現を実現することに時間がかかるため他の実装に対して影響が出てしまう」など、自分とは違う視点、その人にとっての最善を尽くしたいが故にそう言っていることがわかるようになってきました。
他にも経営者層であればビジネスの観点だったり、ライターであれば文章の伝わりやすさであったり、それぞれにとって「最善」を意見として出していることがほとんどです。
理解するのには時間がかかると思いますが、まず一歩立ち止まって「この人はどういうことを目指したい・期待しているんだろう」を考えると受け止め方、さらには改善提案のヒントまでが浮かびやすいと思いました。
まとめてみると…
こうして見てみると、これらは全て
コミュニケーションが行われるシーン・相手の背景や目的を知る
上記に合わせたコミュニケーションを考える
という流れによって形成されており、それはUIデザインの
そのサービスが使われるシーン・ユーザーの背景や目的を知る
上記に合わせたUIを設計する
とほぼ一緒ですよね。
みんな『自分=サービス』における『コミュニケーションという他者との接点=UI』を設計しているのだと思います。
(というかそもそもUIがサービスとユーザーのコミュニケーション設計なんですが……)
仕事はいろんな職種の人が協力して達成できることがほとんどで、デザイナーがアウトプットしたデザインも「あくまでそのデザイナーとしての最善」に過ぎません。
人と人との連帯もちゃんとデザインできてこそ最終的なアウトプット精度の高いデザイナーになれると思うので、これからも精進していきたいところです。
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こんな感じでDa Vinci Studioデザイン部では日々の発見や考え、気づきなどを肩肘張らず発信しています。ぜひチェックしてみてください!
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