大事なのは「伝える」ではなく「伝わる」こと
社会に出て5年ほどが経ちますが、そうなると色々「今から思うと簡単だけど、最初の頃は全然できてなかったよなあ」というものが出てきます。
今回はその中でも、
「伝える」ではなく「伝わる」ことが大事
という話をざっと書いていきます。
ちなみにこのワードは、新卒1年目の終わりくらいに当時お世話になっていた職場の方がサラリとおっしゃっていて、以来心に刻んでいる言葉です。
目的はどちらか
このワードが発せられた状態について、一目瞭然ではあると思いますが結局「手段が目的化している状態にあった」ということです。
「相手が理解する」ために「伝える」という手段をとっているはずが、「伝える」ことでストップしてしまっていて肝心の「相手が理解する=伝わる」がおざなりになっている状態でした。
こう言われた時の私を振り返ってみると、コミュニケーションに以下のような特徴がありました。
とにかく全部テキストで伝えようとする
さらに事細かに伝えたいがために冗長・迂遠な文章になっている(結論が後回しになる)
相手の背景などをあまり考慮できておらず自分の意思が優先
例えば、「会って話せばすぐに解決するのにテキストで頑張って説明しようとする」「結論が後回しになる」みたいな感じです。
まあ頑張ってはいたなと思いますが、伝えられている側からすると……?ですね。特に仕事は他の人の仕事に使う時間をいただいている状態なので、なるべく相手にかかる負担は減らしたいところです。
どうすればよかったのか
ではどうしたらよかったのか。
実際に意識して改善し、効果があったことはシンプルです。
相手やシーンに合わせて手段を検討する
口頭で話したほうがいい?テキストで後から確認できたほうがいい?
図を添えたらより理解の助けになるかもしれない
無駄を切り捨て理解しやすい構成をつくる
まずは結論から書いていく
並列の内容がある場合は箇条書きも使ってみる
相手の理解度に合わせて発信する内容を調整する
略語はその相手にも伝わるもの?
確認して欲しい範囲によっては一部分だけ説明すれば十分かも・背景を含めないと伝わらないかも
課題を把握し、課題に合わせた構成を作り、その構成をより相手にフィットした形でお届けする、これも結局コミュニケーションのデザインですね。
特にデザイナーとしては図を書いてみるとか、特にデザインの話なのであればちょっとプロトタイプを作ってみるとかそれだけでも「伝わる度」はグッとアップするのでおすすめです。図解は飛び道具。
(とはいえ図を書くことに熱中するとまたわけのわからない図を生み出してしまってかえってわかりづらくなったり…ということも往々にしてあります)
これに限らず、手段に固執してしまっていないか?目的・課題はなんだったのか?というふうに「立ち返って考える」ことは職能問わず大事なテクニックと言えますね。
🐶 🐶 🐶
ということで気づきのお話でした。
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