見出し画像

5年働いていても仕事で"失敗"しているけど元気ですの話

デザイナー5年目の年末を迎えそうなhassyです。
先日一区切りがついたプロジェクトにおいて、結構な"失敗"をしたのでそこからの学びを共有するnoteを書きます。

もともと社内のメンバーにむけたLTの内容の移植で、詳細なプロジェクト内容も書けないためかなりフンワリした内容になりますがご了承ください。

前提

まず前提として、ここ1年(2022年9月まで)の私の目標は「"デザイナーとして"チームの出す成果をより増幅させられるリーダー・リーダーシップの獲得/形成」でした。

あくまでデザイナーの立場でプロジェクトをリードして、より良いプロダクトをチームメンバーのコラボレーションによって作ろう!といった内容です。

が、せっかく直近のプロジェクトでリードするポジションを獲得したにもかかわらず、それと真逆の結果をさまざまな要因から引き起こしてしまいました。

具体的に、何があったか

簡潔に書くと

  • なんだかスケジュールがはっきりしない、クライアントに伝わっていない

  • チーム内でタスクが宙に浮いていることがある

  • ついでにタスク管理ツールの内容もごっちゃごちゃ

と、とにかく「今何が起きていて、今後いつ何がどうなるのか」がよくわからない状態になりました。

これらについて、なぜ起きたのかをまず自分で内省した結果が以下の3点です。

役割に対しての期待値のすり合わせができなかった

メンバーの役割とそれに抱く期待値の話です。

最初にメンバーと顔合わせをした時、お互いに「自分はプロジェクトの窓口になる」「契約の管理者になる」といった、役職以外の役割の合意は取りました。が、具体的に"役割に対する行動の期待"をすり合わせることができていませんでした。たとえば、「開発のことはこの人が面倒見てくれるだろうな〜、多分」みたいな状態です。

その結果、「きっとこれはxxさんがやってくれるだろう」「これはここまでやってくれるんじゃないのか…?」など、タスクを浮かせる原因を生じさせることとなりました。

事前に役割に対して期待を話しておくのもいいし、次項につながりそうですがタスクが出た時点で「これはxxさんにお願いすれば良いのか?」といった問いかけも期待の確認の一つだと思います。
その期待に合意が得られなかった場合も、別の手段を講じるという次の判断につながるはずなので、「なんとなく」「多分こう」をやめてちゃんと確認・合意をしていくことが大切とわかりました。

タスクの行動未定・担当未定に問いかけられなかった

前項とつながりますが、タスクについても担当だけ割り振ってあとはお任せしていました。

が、期待値のすり合わせがうまくいっていないので当然タスクの進行も自分が思った通りにはなりません。(自分が期待を話していないのでそうなるのは当然ですよね)
また、特に自分にわからない専門領域の話の場合は聞いても仕方ないかな…と諦めて「進行しているのであればいいのかな…」と丸めてふんわりさせてしまいました。

これについてもコミュニケーションをサボらず、自分が"問いかける人"になろうと思いました。
わからなければ問いかける、特に誰が・いつ・どうやってを抑えるだけでも全然違います。答えが「未定」である場合も「それを決める」という前タスクが決まるので十分です。
わからない話なら「それってこういうことでいいんですよね?」自分の理解を確認するだけで実は決まっていない内容が判明したりなどすることもあるはずです。

リソースを外部委託を意識できなかった

役割と期待値の合意から派生して、フワッとしたタスクの一部は「とりあえず進行に関することは自分がやるか…」という状態になっていました。

振り返ると自分が目指す像としてやることは「進行できるように自分が頑張る」ではなく「進行できるように自分とみんなの力を掛け算する」ことだったはず。
よくリソースが足りない、と一言で言ってしまってまずがその中身は「人員」「時間」「経験」「スキル」など多種多様なはずなので、まずはそれのうち何が足りないか?を見つめなおせれば、「とりあえず自分がやる」よりももっといいリソースのチョイスができたかもしれません。

根源にあったことは何か

これに関しては結局"甘え"とか"他責思考"とかなのかなと思っています。振り返ってみると「こうなってたらいいな〜」みたいな期待を抱きつつも自分の行動を起こさず、他の人の行動に身を委ねていることがわかります。

我々ゆとり世代の皆様には根性論かい!と言われそうですが、まあ結局気の緩みがあると「『あんまりやりたくないこと』の上位からどんどんやらなくなる」と思ってます。
※あくまでも『やりたくないこと』ではないです。それは役割を負った時点でやらないことが確定していることが多いため、ほとんどの場合『(本当はやらなきゃいけないけど)あんまりやりたくないこと』が仕事中のわたしたちを取り巻いてる、という捉え方です。

ぶっちゃけ得意を伸ばしたほうがいいので、苦手なことを無理矢理にでもやったほうがいいとは思わないんですが、誤解を恐れずに言うと仕事って基本的に「ちょっと面倒臭い・あんまりやりたくないこと」で、さらに「大多数の人がやりたがらないこと」の方が多くて、より価値が大きいものになっていきそう…と思います。
なので成果を出したいのであればこういう「あんまりやりたくないこと」をやりたくないな〜と思いながらだろうがちゃんとやる、またそれと同時に目的に対して自分は何をすべきかをちゃんと考えて実行するということにはなるだろうなと…

プロジェクト進行中でも自分・チームの行動がうまくいっているか、ちゃんと健康診断として定期的に振り返りをすることも重要ですね。

(ちなみにこの後にSCRUM BOOT CAMPを読んでこれを最初に読むべきだったじゃんと頭を抱えました)

本当に伝えたかったこと

改めて振り返ると自分のヤバさが際立つこのLT、本当に伝えたかったことは

"失敗"ってよく言うけどそこでちゃんと学びを掴めてれば失敗じゃないし、意外と"失敗"をやっても仕事は続けられるから"失敗"をやっていこう

ということでした。

LTのスライドより

もちろん失敗によって発生した結果の責任を取るとか、そういったことは必要になってきますが多くの場合はリカバリ可能なことがほとんどです。こまめに挑戦して成功/失敗して学びを得て次に失敗を繰り返さないようにする、ということができれば十分と思います。

5年働いてても全然こういった失敗はする(私の能力の問題でもありますけど)し、それでも意外と働いていられるのでみなさんも一緒に失敗していきましょう!そして得られた学びも教えてもらえると嬉しいです。

🧎  🧎  🧎

この記事も含まれている「カケルデザインマガジン」は、私たち Da Vinci Studio のデザイン部がどんなメンバーで構成されているのかを知ってもらおう。と考えて運営しているマガジンです。日々の発見や考え、気づきなどを肩肘張らず発信しています。ぜひチェックしてみてください!

そして私たち Da Vinci Studio ではこんな気付きをメンバーで持ち寄って、ワイワイ話しながらチームの知見を増やしています。デザイナー、エンジニアともに積極採用中なので、どうぞよろしくお願いします!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?