【☆101話☆】1/18中山11R・カーバンクルS(バイトリーダーN)
世のサラリーマンに許されたお昼休みはおおむね1時間。この1時間をできるだけロスなく有効に過ごせるべく、我が喫茶店もオーダー弁当を導入したのですが、どうしても「欲求」には敵わないもの。そんな「たとえ時間をロスしても」得たいものとは? ぜひご覧ください!
うちの喫茶店がオーダー弁当を導入したのが昨年7月。めでたく半年が過ぎた。毎日のオーダー数も少しずつだが上昇している。
地元のいち個人事業主のくせに、わざわざ経費かけてスマホアプリまで導入して、職域のお客さんたちはアプリを使ってお弁当をオーダー。支払いはほとんどの方がペイペイと、じつにスマートなランチタイムを過ごしている。
それまで、そこの職域は地元の仕出し屋さんがオーダー弁当を請け負っていて、他は参入していない商売敵ナシ!の「独占企業」だった。
がしかし、さすが殿様商売でありクラシックな仕出し屋。
お弁当をオーダーしたいと思ったら、前日にFAXを送信しなければならないという時間・手段両面での融通の利かなさ。この前日までという条件は結構厳しいもので、ご家庭の事情等によっていろいろ不測の事態も考えられることから、当日にフッとオーダーできる、融通の効く媒体が求められていた。
そんなところに当喫茶店のモバイルオーダーが参入したのだから職域にとっては渡りに船。当日10:30までオーダーできるシステムは、職域にとって待ってました!
ただ、あまりに一気に拡まると、実質女店主がワンオペの弁当作りのため、大量オーダーには耐えられないということで、急激な拡散をさせることは控えている現状。いろいろと時間的な「遊び」ができるまではむやみに拡げないという方針だったのだが、この半年だいぶ軌道に乗ってきたところで、そろそろローギアからセカンドへとギアチェンジできる頃合いか。
スマホアプリの登録だけでなく、LINEでお友達登録をすると、「本日の日替わり弁当」の中身が事前に知ることができるという特典もあり、常連さんたちは、ほぼお友達登録をしていて、注文前に今日のメニューを掌握してからオーダーするのが常。
これ、言うてもLINEなので、誰がその事前をメニューをいつ見ていたかが本部中枢で一発で解るのだが、先日、職域13FのZ君(ほんとうにイニシャル「Z」。珍しいよね?)が、事前にメニューを見ていたにもかかわらず、弁当のオーダーがないという珍しい事態に。
そして、実際に13Fに配達に行くと、Z君とバッタリ遭遇し、いそいそと同僚たちと外へ飯食いにエレベーターホールへ出かけるところであり「まあ、職場の付き合いも大事だしな」と一定の納得。
一通り配達が終わり、喫茶店へ帰ろうとした道中、とある店に大行列ができていて、そこにZ君の姿が! そう、先日オープンしたばかりの「家系ラーメン」の新店舗の行列に並んでいたのだ。
しかし、その店舗はペンシルビルの1Fで坪数が狭く、席数でも10あるかないか。そこの15番目に並んでいるZ君たちは、1回転以上の時間を要するという事であり、12:20だったが、彼はあと20分はラーメンにありつけないという事。
その職域の昼休みは12~13時のピッタリ1時間であり、超過すると直接のペナルティーはないにしろ、印象の悪化や同僚が困惑する事態にも。
ラーメンだって着席してすぐ出てくるワケではなく待ち時間もあるし、これらを考えると、昼休み20分が経過した時点で列の15番目に並ぶということはかなりのハードチャレンジであり、出てきてもソッコーで胃に流し込んで終わり。家系ラーメンを味わって喰うという行為は到底できないし、喰う速さが遅いオラにとってはもはや無理ゲー。
Z君がどのくらい高速喰いができるかどうかは不明だが、ノーマルな人種であれば、これはかなりの確率で遅刻確定。13時までに会社に戻るのは難しい。そこまでしてこの新店舗の家系ラーメンを食べたいのだろう。その情熱は素晴らしいものがあるが、「こんなに待たされるならモバイルオーダーしときゃよかった」と心底思っていることだろう。
30前の青年だから、コッテコテの家系ラーメンを食べようが何ともなさそうだが、オラや女店主のナイスミドルとなると、ちょっと厳しい。たとえ完食できたとしても、その後に吐き気がもよおして来る。おいしいんだけれどね。
で、この新たにオープンした「家系ラーメン」の店舗なのだが、オラがこの街に来て10年経つが、そこの場所に新しくラーメン店がオープンがなんと5度目。つぎつぎに経営者が変わり、2年に一度の割合で、新しいラーメン屋がオープンしているという、誰がやっても長続きしない「鬼門」の店。
こういうところってどこの街にもあるけれど、うちの街ではここがまさにそれ。なので地元民の方が慣れっこになり、開店3日後の朝になると、関係各社から寄せられた開店祝いの花を持って帰りたいBBAたちが行列を作る。これもまた文化であり恐ろしい。無料に対しての無限のソウルを感ぜずにいられない。まあ、だれにも処理されないで枯れる花も見たくないので、景観的にも必要な人種なのかもしれない。
しかし、この家系ラーメン屋。
元祖は横浜の「吉村屋」がルーツであり、暖簾分けすると大将の名前を取って「○○家」と末尾の「家」は継承することで、われわれもここが家系ラーメンの店舗であることを掌握できるシステム。
その家系ラーメンだけをとってもこの場所にオープンするのは3軒目であり、舌が肥えてすぐ飽きる地元の人たちにとってそのハードルは以上に高く、「一回食べたらもういいや」とみんなが思えばゲームオーバーという構図であり、いかに「もう一回食べたい、何度でも食べたい」と思わせるかが勝負。
ラーメンもまた、それぞれの食材の高騰によって、一杯「1000円の壁」を突破することがざらであり、この壁が末永い安定経営を阻んでいる。みんなスシロー・はま寿司では一人当たり3000円を平気で喰うのに、なぜか我々は「ラーメンでは絶対1000以上は払わねぇからな!」という変なプライドがあって、この1000円を超えてしまうと、執拗に怒りがこみ上げるという変な差別の感覚がある。
これだけ逆風が吹いているラーメン業界。
なのに、暖簾分けして、ようやく自分の「城」を持ち、一国一城の主となったことで「ここまで長かったなぁ~」としみじみ振り返っている新・店主もいるだろうが、その道は険しい。
それはまるで、水の張った洗面器に顔をつけるような感覚であり、「我慢比べ」。我慢できなくなった奴が朽ち果てていく厳しい生存競争。洗面器から最後まで顔を上げなかったものが勝つという、桜井章一の麻雀論に共通している。
もちろんこれは、弁当を扱う我々にとっては、対岸の火事ではない話。
慣れてしまって心にスキが生まれると、事務ミスを引き起こしたり、いつもの陽キャの声掛けが足りなくなったりと、人気・信頼は下降線をたどる一方だ。心してかからないといけない。
せめて、この新しい家系ラーメン屋が潰れるまでは、このデリバリー弁当は継続させたいなぁと、すっかり花のなくなってカゴだけになった新店舗を通るたびに思うのでした。
いろいろな意味で気を引き締めていきましょう。コラムも101話目。
カーバンクルS。
WFC「♠J」対象レース です。
◎⑧マスクオールウィン
○⑬エイシンフェンサー
△④⑤⑥⑩⑫⑭
年明けから中山では、「牧厩舎-木幡ジナンボー」の新たな蜜月コンビが、重賞戦線で嵐を巻き起こしている。
中山金杯で8番人気3着となったボーンディスウェイ、先週のフェアリーSはオラも○を打った4番人気ティラトーレが2着と、ともに人気を上回ってお金になっている。
検索条件:牧厩舎の2025年全成績
ここまで5日間の開催で17回。すべて中山に出走させているが17回中13回が木幡ジナンボーであり、お金になった5回はすべて木幡ジナンボーの騎乗。
検索条件:2025年・木幡ジナンボーの3着以内
そして木幡ジナンボーもまた、お金になった6回の中山騎乗のうち、5回が牧厩舎という「相思相愛ぶり」であり、これだけ蜜月になっていることは看過できない。
蜜月といえば数年前から「中内田-川田」ラインを皮切りに、最近美浦では「竹内-木幡チョーナンボー」がシンリョクカなりイサチルシーサイドで名を馳せているが、この蜜月ぶりも注目。
4歳牝馬の54キロ・◎マスクオールウィンに初めて木幡ジナンボーが騎乗したのが昨年の夏の新潟の朱鷺S。3歳牝馬なのに古馬混合オープンに挑戦して、バルサムノートの2着と結果を出した。
レースも積極的にハナを切り、1400mのレースとしては爆死ペース一歩手前の前半600mを33.7の軽快な逃げ。最後は2番手追走のバルサムノートに差されはしたが、イッタイッタ決着と、積極競馬が奏功した結果であった。
前走のラピスラズリSは先入れ奇数枠もあってスタートがあまり良くなく、リカバリーしようと前に出そうとするも両側の馬から何度も挟まれてピンボール状態で前に出られずジ・エンドという参考外の競馬。
ただでさえ人気が出ないこのコンビで、前走12着となると相当な人気薄となるが、今年になってからの毎週中山メインレースでお金になっている勢いからすればここは軽視禁物。直前DWで4F50.2と最高潮の動きを見せていて、ここでやらないワケがない。
○エイシンフェンサーは、栗東の川又ケンジが1/5のムームのように、ただ1頭この馬の為だけに中山まで駆けつける「ジェット噴射ジョッキー」。このときムームは最後キッチリマーカンドさんを差し切って1着。経緯かけて出向いたからには必ず結果を出す!というソウルが十分に感じられた騎乗だった。
今回の○エイシンフェンサーもそれであり、日曜の川又ケンジは騎乗依頼ナシと、土日通してこのエイシンフェンサー1頭。もう生きていくためにはこのエイシンフェンサーで結果を出すしかない状況。
前走の京都・タンザナイトSは外枠からスムーズに好スタートを切っていながら変に下げてしまい、スローペースなのに道中9番を外々回る苦しい展開と消極策がアダ。もうメイショウソラフネなりソンシの強いメンバーはおらず、再び川又ケンジが中山で単身ジェット噴射ができる状況は整った。
◎○が同時に馬券圏内に飛び込んだらジャックポット。△をひっかけた馬連はおさえ12点でも2等賞としては十分な配当だ。