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【☆91話☆】12/14中山11R・ターコイズS(先輩猫店員・ロシタン)

こんにちは!明日の重賞は、ボクが予想するよ! 去年は◎8番人気フィールシンパシーでロォン! 2015年は◎最低人気オツウ・○ブービー人気ダンスアミーガで54万馬券をダブロォン!した伝説のレース。今年も狙っていくんだ。では、やるから、見てね! #ターコイズS

ロシタンがコラムを担当する時は、基本、無駄話はナシ。
いきなりレースの本文に突入するのはいつもの事。エロなりしょーもない話は、また次の機会ということでどうぞご了承ください。

今回は、G1コラムばりに、セクション刻みでお送りします。

§1.よし! 乗れる!

今年まだ14勝と、昨年までの勢いがすこし衰え、勝ち星も騎乗数も足踏み状態となっていた4年目の横山リュウト。そんな彼も一連の若手ジョッキーたちが次々に引き起こすスマホ事件に巻き込まれ、JRAに「逮捕」された。

先に事件が発覚していた横山リュウトと同期の永野タケゾー。
その永野の通話記録をトレースされていた中で、本来であればスマホを没収されていて調整ルームでカンヅメになっているため、ゼッタイに通話ができないハズの永野タケゾーが、その時間に横山リュウトと通話していたことで発覚し、捜査の目は通話相手の横山に飛び火。

その通話日5/25(土)は「ダービーウィーク」の東京・京都2場開催。ローカル開催がなく、ローカル出張組はほとんど中央場所での騎乗依頼がなく、この日の横山リュウトも「そっち側」。土曜日の東京1鞍の騎乗が終わると、日曜は騎乗依頼ゼロ。別に土曜の夕方から調整ルームに入らなくても良い「非番」。そんな「売れない暇人」だったのだが、一方で同期の勝ち頭・永野タケゾーは土日騎乗依頼が殺到。土曜日の騎乗が終わっても、日曜に5鞍乗るため、スマホは引き続き預けて、調整ルームで軟禁状態。

しかし、そんな軟禁状態であるハズの永野タケゾー。
2台持ちのスマホのうち1台をJRAにキチッと預ける「小技」で関所をクリア、そしてもう一台を調整ルームに忍ばせて、ルーム内で使用。そこで横山リュウトと通話したのがバレタンポンとなったワケだ。

もちろん通話の内容までは明かされていないのだが、永野タケゾーの日曜5鞍の出走履歴を調べても、横山リュウトがかつて騎乗した馬は1頭もいなければ、横山リュウトが所属する相沢厩舎の馬でもないことから、推測の域ではあるが、永野タケゾーの騎乗馬にかかわる情報とかではなく、明後日の月曜・トレセン全休日に「どっか買い物とか釣りにでも行こか~」という若者らしい他愛もない話だったのかもしれない。

まあ、馬の話だろうがエロ話だろうが、やっちゃダメな時間に通話をしたその相手だったという事実で、それが同じジョッキーならたとえ「非番」であってもアウト。これで横山リュウトは発覚した11月中旬から半年遅れの「逮捕」となったが、このように、すでに逮捕された若手ジョッキーの通話記録等から、通話相手の若手ジョッキーが芋づる式に逮捕されていく事象が発覚し、同時に逮捕された3年目・佐々木ダイスケも、関わった人物や背景は違うが同じ類。

この横山リュウトと佐々木ダイスケが同じタイミングで、「昔のことを洗われて」30日間騎乗停止の処分。

この処分発表に、関東リーディング3位の佐々木ダイスケは、すでに当該週の騎乗予定馬がモリモリ決まっていただけに現場は大混乱したが、横山リュウトは騎乗依頼が少なかったこともあって、それほど大きな混乱はなく、売れっ子とそうでない若手の「格差」もそこに見たのだが、きっと横山リュウトの頭の中は、30日間のペナルティーを喰らった瞬間、「やべ、フィールシンパシーに乗れねぇか?」と真っ先に思っただろう。

そのくらい、横山リュウトにとってフィールシンパシーは、唯一無二の「お手馬」。所属厩舎の相沢センセイの所属馬でもないのに、小島茂之センセイと岡田牧雄オーナーがデビューから21戦、2度乗り替わった時はあれど残り19戦騎乗依頼し、乗り替わってもまた横山リュウトに戻ること2度と、完全に横山リュウトを育てるために託した一頭であることは間違いのない事実。

処分の発表は11月13日。
処分内容は「11月14日から12月13日までの30日間の騎乗停止」
そして、ターコイズSは、騎乗停止明けの翌日の12月14日。

よしっ! フィールシンパシー乗れる!

と、真っ先に横山リュウトは思っただろう。
…とはいえ、自分が乗りたくても岡田オーナーや小島センセイが首を縦に振らないと出られない。


現に、明日14日から同じように処分明けとなる佐々木ダイスケにも、日曜の朝日杯FSで、東京でサウジアラビアRCを勝ったアルテヴェローチェに騎乗することは可能だった。

のだが、可愛がっていたはずの須貝センセイは佐々木ダイスケを蹴って武豊にオーダー。元ジョッキーの須貝センセイが厳しい姿勢でブレーキをかけたのか、阪神JFの初G1制覇で勢い乗る大野オーナーが「乗ってる奴に替えてください」と言ったのか、はたまた大野オーナーに対して、ペナルティー明けのワカゾーをいきなりG1に起用は失礼だろというひとつの「義」なのか? 

その真意は解らないが、佐々木ダイスケはG1に乗れず。

須貝センセイは「NO」の決断

否、これは競馬村が規律を重んじる厳しい社会であれば、妥当性に富む判断なのかもしれない。30日も競馬に乗ってないアンチャンを、G1の舞台でハイ戻りましたから乗せましょうというのは、たとえ可愛い伸び盛りであっても甘やかしすぎ。

しかし、明日の中山メインの出馬表、フィールシンパシーの馬名の下には、よく見慣れたジョッキー名が記されている。

横山リュウト。フィールシンパシーに20度目の騎乗。
これは本当に、結果で感謝を示さないといけないだろう?

思えば、去年のターコイズSがフィールシンパシーにとっての大きな試金石だった。重賞挑戦は2度目だが、1度目の時のように、未勝利を勝ち上がって明け3歳でハイ、フェアリーSに出してみよ~という軽々しいものではなく、横山リュウトが全国ドサ回りして、やっとの思いで3勝馬クラスを勝ち上がってオープン入りして最初の重賞初挑戦であり、横山リュウトにとってはフィールシンパシーで挑む初めての重賞ということで、相当に気合が入っただろう。

しかし結果は2着。
乗り替わったルメールさんのフィアスプライドに直線交わされた。馬の差というより、鞍上の差は歴然であり、◎フィールシンパシーだったオラは「ルメールさんいらん事すんなよ。こんな土曜メインは若手に勝たせて、アナタはG1勝ちなさい」とボヤキ。

…と、オラの愚痴はいいとして、そこからのフィールシンパシー&横山リュウトは、牝馬重賞重線ではいつも登場し、勝ててはいないものの賞金を積み上げ、5月には初G1にも挑戦でG1名物の共同記者会見にも応じたりと、4年目・横山リュウトにとってはまだ見ぬ景色をたくさん見せてくれた馬。

もうこの表情の硬さが初々しさを物語っているが、こういう経験を経て、それでもたくさん負けても替えられることなく、フィールシンパシーはまた横山リュウトを背に、この暮れの中山マイルに戻って来る。

もう横山リュウトは、このレースで何をするべきか、解っていることだろう。そんな野暮たいマインドについてはいちいち書かない。結果ですべてを出すと意気込む、4年目の冬。

去年のこのレースは、1枠②番の絶好枠を利してハナに立ったフィールシンパシー。ただ、生粋の逃げ馬かというとそうではなく、以前に逃げたのは2022年10月の新潟の1勝馬クラス勝利時以来であり、今年に入ってからも、積極的に前にはつけられてはいるが、ハナは一度も切っていない。

前走の府中牝馬Sは、道中スローながらもその位置取りは⑥⑦⑥と、昨秋にこの馬がオープン入りする決定打となった東京の紅葉Sのような末脚を活かす競馬に脚質転換したのも印象的だったが、メンバー的に、今回は逃げ馬を行かせてビッタリマークの2~3番手絶好位競馬、去年のフィアスプライドを俺がやってやる!という作戦で臨むだろう。

そんな鞍上の30日間の騎乗停止など、何も知らない5歳馬・フィールシンパシー自身も、爆追い切りはいつもしないタイプで、DWでは4F52~53秒台、美浦坂路坂路で3F40秒を少し切る、決して爆追い切りではない「いつもの良い時計」で順調。まだ能力の衰えは来ていない事は解る。

そこに横山リュウトの意地と感謝のマインドを結集させ、本当に悲願の初重賞を獲りに行く! そんな気持ちでまた中山マイルにゲートイン。オラももちろんその気概を買って、今年も変わらず応援する立場に回りたい。

⑤フィールシンパシー…○

G3で3千文字も書いといて、◎じゃないんか~~い!?



§2.今年の「フィールシンパシー」

3勝馬クラスで負けが続き、苦労して苦労してようやく勝ち上がり、オープン馬としてようやく堂々と初重賞制覇に挑戦できる4歳冬の逃げ馬が、2番手を行く○フィールシンパシーの前に、いる。

しかも去年のフィールシンパシーは斤量53キロであり、オラもこれから挙げるこの馬には、53キロを予想していたのだが、ハンデキャッパーが鞍上に囚われてしまったのか、なぜか1キロ軽い52キロの最軽量ハンデをゲットした馬。

そんな「去年のフィールシンパシー」を思わせる馬が、

◎⑧ペイシャフラワー

鞍上は、横山リュウトと同期の4年目・永島まなみちゃん。

こちらはデビューから23戦。2歳の夏からデビューしているが、所属する高橋厩舎の馬ということもあり、23戦中17戦を永島まなみちゃんが騎乗し、デビューから6連続騎乗で未勝利脱出劇も演じた。当然に、寝食をともにする仲。

永島まなみとペイシャフラワー

通算成績【4.2.4.13】。
10度の馬券圏内すべてはこの鞍上によってお金になっている、馬券ジャンキーとしてはこの相性とコンビネーションは見逃せない。まなみちゃんしかもうこの馬は任せられない。

ペイシャフラワーの父・ニシケンモノノフは、メイショウボーラー産駒で2017年のJBCスプリントで1番人気コパノリッキーにタイム差なしで競り勝ってG1初制覇し、そのまま引退したダート短距離馬で、戦績は地味。

種牡馬となってからもマイナーぶりは顕在。ここまで誕生した産駒は22頭しかおらず、そのうち半分が現4歳世代で12頭、現3歳世代は7頭、そして現2歳世代となるとわずか3頭しかいなく、種牡馬としての需要もほとんどなくなってきている。厳しい世界ですね。

産駒成績も現4歳世代の12頭のうち、10頭が抹消。JRAで現役なのはこのペイシャフラワーとペイシャモノノフ2頭しかおらず、現3歳世代は全員抹消。2歳世代でももう1頭しか残っていない。

そんなダート短距離馬の娘のペイシャフラワーだが、母父ヴィクトワールピサの血なのか、芝のマイルで結果を出してオープン入り。父ニシケンモノノフの「代表産駒」となっているところが面白いのだが、やはりメイショウボーラー産駒だけあって、距離はマイルまで。1800~2000mも使われていたが軒並みエンプティと、1800m以上は不適距離。

なので、前走初のオープン入りでゲートインした芝1800mのカシオペアSでもテンの速さで先団につけたが、このままではバテてしまうと永島まなみちゃんが行くことを控え中団待機したが、もともとの距離適性のなさで直線伸びずどっちつかずの8着ドボンと、見処ナシ。

やはりこの馬は1800mはダメ。抑えてもダメ。
マイルを気持ちよく逃げてナンボということが、高橋センセイも、永島まなみちゃんも程よく理解したことだろう。

そこで挑戦したのが、牝馬限定戦のマイルのハンデ重賞・ターコイズS。◎⑧ペイシャフラワーが大爆走するにはこの上ない適鞍であり、去年のフィールシンパシーより1キロ軽い52キロは儲けモン。

もう行くしかないし、他に行く馬もだれもいない。幸い、出ればうるさいグランスラムアスクが抽選漏れでゲートイン不可。これは風は吹いているぞ。

後ろには同期の横山リュウトの○⑤フィールシンパシーが構えているが、永島まなみちゃんの方が通算勝ち鞍は上、重賞勝ちも経験済み、スマホ逮捕も先と、何かと横山リュウトよりもジョッキーとしての歩みは上。ここは永島まなみちゃん、臆することなく堂々とハナ切ってよいだろう。

ただ、ネックとなるのが、永島まなみちゃんが中山での経験不足。
デビューしてから4年で、たった2度しか騎乗がなく、競馬学校時代の模擬レースでの騎乗機会の方が多いという「関西所属若手あるある」であり、これをどうメンタルで克服するか。バレットの姉・永島みなみちゃんも中山に帯同することから、ここはチームで乗り切ってもらいたい。

そして、中山での騎乗経験が異常に少ないということは、中山の調整ルーム入りもあまりなく、金曜夜から中山にカンヅメとなるが、ここで永島まなみちゃんは騎乗停止明けの横山リュウトと「再会」する。同期の永野タケゾーも引退して身の引き締まる想いの中、この同期二人が調整ルームで同じ屋根の下で過ごすのも初めて。ずっと個室に籠っていることはなく、メシ食いに食堂にもいくことだろうから、この同期二人は、何らかの会話を交わすことだろう。

ここで中山での経験不足から、永島まなみちゃんは横山リュウトに中山芝コースのアドバイスを求めるだろうし、当日は朝は一緒に馬場チェックで歩くかもしれない。

それに対して横山リュウトは、永島まなみちゃんに対して、「あんまぶっ飛ばさなくていいから、俺も去年逃げたけれど、飛ばさなくても後ろは追って来ないし、俺のもそんなに競りかけないから、のこり600まで動かさなくていいよ。でないと最後の坂もたないぞ。」と進言しているかもしれない。

横山リュウトのフィールシンパシーにとっても、間違いなくハナを切るペイシャフラワーの逃げは、ある程度マークしておかなければいけないが、これを利用しないテもない。競りかけず、競り合わず、平均ペースの2番手追走。これがフィールシンパシー&横山リュウトが「一番やりたい競馬」。そのためには「助演女優賞」がいた方が得策。

同期として、そしてお互いスマホ逮捕を喰らった身として、相通ずるものはあるだろう。ましてや相手は中山での経験不足。ここは俺がすり寄って「印象操作」をするしかない! 

もしオラが横山リュウトならば、この同期を「使う」。

と、いやらしい妄想はこのくらいにして、◎⑧ペイシャフラワーは今年、京都でも中京でもマイルの逃げ切り勝ちがあることから、右左や坂の有無についてはそれほど問題のない「融通派」のマイラー。いかに最後の中山の急坂をバテずに気持ちよく登りきるか。


§3.進化し続けるニシケンモノノフ

マイナー種牡馬であり、ペイシャフラワーが「初年度産駒」につき、産駒の古馬になってからの成長動向は正直データなしなのだが、父・ニシケンモノノフは5歳冬に地方交流重賞を初制覇し、6歳秋でJBCを制したことからも晩成型。であれば、その産駒も4歳からメキメキと成長曲線を駆け上がる晩成型が多いと考えるのが妥当であり、◎ペイシャフラワーもそんな晩成型を思わせる成長を、この1年間のCWでの追い切り時計が物語っている。

この1年間、走るたびに、時が経つにつれて時計を急激に縮めていて、1週前の12/4は、かつて見たことのない時計で駆け回り、1F~9Fすべてのラップで自己ベストを叩いている。

これを見ると「本格化」は明らかであり、父ニシケンモノノフらしい成長曲線の駆け上がり方が良く解り、これまでのペイシャフラワーから一皮むけた、我々のイメージよりもはるかに力をつけているペイシャフラワーになっている可能性は高く、平均ペースで行けば相当にしぶといだろう。


§4.進化し続ける永島まなみ

永島まなみちゃんが所属する高橋厩舎は、そんなに有力馬で溢れているワケではない。高橋センセイは開業13年目の52歳で、今年は15勝で関西リーディング69位(96人中)。ここまで重賞勝ちはドウーラの2勝のみと、お世辞にもトップトレーナーとは言えない。

それでも厩舎所属のジョッキーとして永島まなみちゃんをルーキーイヤーから抱え、ここまで育て、支え続けている。お金にならないヘタクソ騎乗も何度ここまで許容してきただろうか?

検索条件:高橋康之厩舎と永島まなみ騎乗の全成績

大してうまくもない「あまちゃん」を、4年間で354回も騎乗させている。ヘボ騎乗して馬主さんに幾度となく頭を下げ続け、馬主さんの理解を相当量得ていないとできない芸当。

検索条件:高橋康之厩舎と永島まなみ騎乗のオープン全成績

それでも4年目の2024年になると、高橋センセイも永島まなみをオープンレースでも起用する。初騎乗は今年1月のシルクロードS。乗ったのは永島まなみよりもJRAデビューの早い「先輩」であり、厩舎の最古豪9歳馬・トゥラヴェスーラ。今年もスワンSで3着に入る元気な爺さんに騎乗したが、このシルクロードSは後方から追い込んで6着まで。

しかし夏になると、厩舎にマナミンというそのまんまの馬が入厩し、スリールミニョンは永島まなみ本人が名付け親となったように、蜜月の馬主さんがパトロンのように厩舎を支えてくれていて、主戦の永島まなみちゃんもデビューから騎乗。

スリールミニョンに至っては、この高橋-永島コンビで初のオープン勝ちをもたらし、そして先週の阪神JFでは5着とG1で掲示板に載る、ある意味快挙を達成。
正直、新潟2歳Sで◎を打ってドボンした時「マイルは長い」とコメントしていたことから、ききょうS制覇、ファンタジーSの挑戦は妥当性はあったものの、まさかG1に進み、あろう事か掲示板に載って来るとは5着でも想定外。阪神JFの隠れたサプライズニュースであった。
来年、3歳シーズンに入っても、スリールミニョンはマイルでは信頼性に欠けるが、ファルコンSなりフィリーズレビューに出てきたら注意は必要。せっかくなのでどうぞご記憶ください。

と、先週のG1掲示板の勢いでこのコンビ、明日ペイシャフラワーで大暴れしようと中山入りする。

永島まなみちゃん自体は、中竹厩舎のアリスヴェルテで、骨折したルーキー柴田君の代打として騎乗し、見事な逃げ切り勝ちで初重賞制覇に沸いたが、永島まなみちゃんが心底重賞を勝ちたいのは自厩舎・高橋センセイの馬。これはだれが見ても明らか。

もちろん、競馬はそんな浪花節だけですべてが叶う事はないシビアなもの。それでも、アリスヴェルテで経験した「軽ハンデのイッタイッタ勝ち」はこの◎ペイシャフラワーに活かすことはできる。経験値ゼロよりも、このマーメイドSで得た、「牝馬限定戦のハンデ戦G3を、最軽量で逃げ切って勝っている」経験値1は強い。経験済みであり、処女ではないんだ。

当然、勝つためには同期の横山リュウトと「事前ミーティング」をしないワケがない。

リュウト 「まなみ、お前行くのか?」

まなみ 「うん。だって、(ペイシャフラワーは)抑えたら良さが出ないし…行けるだけ行くよ」

リュウト 「そうか。」

まなみ 「あんまり競りかけてこないでよ。お互い良い事ないから。」

リュウト 「そうだよな。わかった、なら、お前のケツばっか見て追いかけるわ」

まなみ 「バーカ…アタシのお尻なんて大したことないし」

リュウト 「知ってるよ」

まなみ 「(╬◣д◢)」

リュウト 「ただ、あんまり飛ばしすぎるなよ。速い時は『抑えろ!』って後ろから言うから」

まなみ  「…ありがと。」

なぁんてやり取りを、今日、中山の調整ルームでしないワケがない!

明日のジョッキー16人。「若者」はこの2人だけであり、あとは7年目以降の壮年&オッサン。若い二人の、愛はあるかどうかは知らんが「逃避行」だ。


§5.まとめ

◎⑧ペイシャフラワー
○⑤フィールシンパシー
▲⑫ビヨンドザヴァレー

前に行けるマイラー◎○の2頭。鞍上は4年目・同期の若者たち。
◎⑧ペイシャフラワーの永島まなみはお世話になっている高橋センセイでの初重賞制覇に向け、そして○⑤フィールシンパシーの横山リュウトは、謹慎明けでもまた起用してくれる小島センセイ&岡田オーナーに報いるため、できる最高の騎乗をしてくるだろうが、二人ともただガムシャラに追って共倒れするのはアンチャン1年生のやる競馬。4年目らしくしたたかに「自分の馬がより上位に来る為に、何をすればよいか。何ができるか」を考えた上で、前日の調整ルームで何らかの「善処策」を共通認識として持つことだろう。そうしてみんな競馬村の王に、一流になっていくんだ。

特にどマイナー種牡馬・ニシケンモノノフの晩成の成長曲線は、この1年間の◎ペイシャフラワーの能力を確実に底上げしていて、追い切り時計の推移で一目瞭然。

3頭目として、ここで初登場となったが4歳牝馬▲⑫ビヨンドザヴァレー。
前走の京都準オープンでの走破タイム、上昇度・先行脚質・マイル適性から軽視禁物。前の2頭に唯一「追いつける存在」として買い目に入れたい。

(調理の一例)

単勝・複勝 ⑧
馬連・ワイドBOX ⑤⑧⑫
3連複   ⑤-⑧-⑫


…と書いているということは、オラはこの印を基調とした、もっと激しい馬券で勝負する可能性が高いが、さし当たってこの買い目を調理の一例に。


2015年・ターコイズSの馬券 ◎⑭オツウ ○⑨ダンスアミーガ

ワンオペにしたために、108万円ダブロォン!が54万円のシングルロォン!になったあの伝説は繰り返さないよう、買い方には気をつけます。


と、たかが土曜G3なのに、よせばいいのに8800文字超の大論破。もう朝日杯があるというのにアンタなにやってんのよ!? しかも水曜は川崎で3000文字書いているし…日曜のG1のことなんか何も考えないで眼のHP浪費しやがって…と、振り返ると鬱になってしまうのだが、目の前のレースに、イケるレースに全力投球してしまうのはもはや「性(さが)」。どうしようもないのである。

おっきいプレゼントに なればいいなぁ

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喫茶ラムネとバイトリーダーN
新体制、早く軌道に乗せたいと思っているので、よろしければサポートお願いします!(*^_^*) がんばって書いていきたいと思います。