【FGO考察】ユニヴァースのビースト【奏章Ⅲ 新霊長後継戦・前編】2024.09
FGOも長いものでもう9周年。
現在絶賛進行中の奏章Ⅲでは、とても興味深いワードが飛び交っています。
AIという新人類、滅んだ旧人類。アーキタイプアースも参戦。
整理がてら、考察を述べていきたいと思います。
人類悪とは
人類悪とは、人類の文明より生まれ文明を食らうもの。
人類の自滅機構、人類種の癌細胞とされています。
・人類が発展するごとに強くなる
・敵意でなく愛によって人類を滅ぼす
といった重要事項がありますが、奏章Ⅲではとくに人類の発展によって強まるという点が重要です。
人類悪と原罪
だいぶ前に「原罪が人類悪を産み、超克するグランドがその原罪をもっている」という旨の動画を出しました。
ビーストが原罪を持っていると勘違いする人もいますが、あくまで人類の原罪で、ビーストはそれによって生まれたものです。
一般な原罪とは、聖書において知恵の実を食べて楽園を追放される、という最初の人類の罪。
型月でもそれを踏まえていますが、さらに発展して考えられているようです。
例として挙げられるのが以下のものです。
明示された原罪
知恵を求めたソロモンの持つ宝具。これは原罪のⅠ。
楽園を去ったという原罪のⅡ。
楽園とはティアマト、親から離れた自立の罪。
ギルガメシュが持つ王を選ぶ剣の原典には、ティアマト倒したメロダックと原罪を組み合わせた名前です。
この2つは明示されていますが、残りも同じよう推測できます。人類悪の理を創世記のエピソードに当てはめてみましょう。
原罪のⅢは愛に関するもの。
楽園を去ってすぐ後、イブが子を身ごもった部分のエピソードと考えられます。
原罪のⅣ
こちらは動物と自然がキーワードです。
比較の罪であればカインがアベルに嫉妬して殺害したエピソードを想起させますが、愛玩には繋がりづらいです。
獣肉と農作物を捧げた点や、カインがアベルの血で土地を穢したことからかもしれません。
原罪のⅥ
創世記ならばバベルの塔やソドムとゴモラのエピソードに当たります。
都市に関する人類悪であることからも納得です。
原罪のV
Ⅳの話とⅥの話の間のエピソードとして。ノアの箱舟に関するものかもしれません。
創世記に依らない原罪
ここまでは数年前も予測できましたが、今回FGOに大きな追加がありました。
シエルの宝具『第七聖典・断罪死(コード:オリジナル・シン)』です。オリジナル・シンとは原罪。
生放送の際の映像では断罪死の部分は原罪死でした。
メルブラで第七聖典・原罪救済という技もあったようです。
第七聖典は転生を否定する武装。
そしてアンキ・エレシュキガルが人類悪となった原因は、ムーンドバイおよびユニヴァースの新人類が「転生を否定」するため。
冥界が不要になり捨てられたためです。
この転生否定こそが、ムーンドバイおよびユニヴァースにおける新しい原罪なのです。
しかも、この転生の否定、不老不死という原罪は普通の人類が犯した罪ではありません。知恵の実を食べたという罪は、エデンの園にあるという生命の実を失ったことを意味します。これが現代の人類が老いて死ぬ理由付けになっています。
バナナ型神話として、人間の定命の理由を描く神話は数多く存在します。
ギルガメッシュの若返りの薬を奪ったヘビ、あるいはラスプーチンの中に入っている月神バールーなど。
汎人類史の創世記とは異なる原罪のため、エレシュキガルはビーストとして成立したままカルデアに来れているのでしょう。
原罪は獣を生むものであると同時に、人類史を推し進める為の罪ともいえます。
グランドキャスターのソロモンの宝具が原罪であったり、ティアマトを倒すモノが原罪であったり、グランドクラスと原罪も密接です。
人類史の罪と人類史の頂点が関わりあるのは道理でしょう。
こういった点から、転生否定の原罪を所持するシエルはもしかしたら、グランドかも……?
第三再臨では冠を戴いています。
まとめ
一旦ここまでの考察をまとめると、
・不老不死は転生の否定であり、原罪
・その原罪は汎人類史にはない
・新しい原罪であり、それによってユニヴァースの人類悪は生まれた
・シエル、グランドなんじゃね?
今回はここまでで、後々「投票は何故やっているか」という点についての考察を書きます。