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ポケモンXYを今更プレイ
2025年にポケットモンスターXYをプレイしている。
2013年のXY発売当時、私のポケモン熱は正直冷めていた。短大を退学し就職して日中8時間働き、夜は5時間くらい同人誌を描いておりポケモンをプレイする余裕がなかった。というものの、実際には短大在学中に発売されたBWの時点で結構熱が冷めていた。BWは今までポケモンやってたからという惰性でプレイした。BW2は購入だけ行い、プレイしていなかった。
私のポケモン熱はSMのプレイをきっかけに盛り返した。今では最新作SVで余裕のある月にはランクマッチに潜るほど、改めてポケモンにハマっている。
何故再熱することができたのか?これは間違いなく「ゲームフリークの企業努力」のお陰である。
2025年の今、XYをプレイしてみて感じたSVまでに起きた「遊びやすさ」の変化について感想を述べていきたい。
(どんな旅パで探したかは記事の下の方に描いているので、そういうのが見たい方はとばしてください)
①キャラクター性の高まり
ジムリーダーや四天王などのトレーナー1人1人のキャラクターに関係するエピソードや設定が増加したことでライバルや敵対組織以外にも愛着が湧きやすく、対戦・再戦が楽しみになったり、旅中で対戦・勝利した場面での喜びが大きくなったと感じる。私はHGSSの時もただ強化された四天王には再戦はしなかった。あのキャラにまた会いたい、勝ちたいと思うのはプレイ欲に繋がっていると思う。
突然知らないおじさんにきんのたまを渡されるのも面白かったが、割と知っている存在のクラベル校長にきんのたまを渡されるほうが「どうしてあなたがきんのたまを!?」感が大きく面白いと思う人が多いのでは?と感じた。私は貪欲なので知っているキャラからも知らないキャラからもきんのたまが欲しい。
主人公とライバル以外のキャラクターの人間関係が見えやすいのも現在のポケモンの良い点だ。オモダカさんに振り回されるアオキのことはみんな好きでしょう。そして、チリちゃん3年連続夢ランキング1位おめでとう。
②ストーリーの伝わりやすさ
ポケモンはセリフありきでストーリーが進む以上、キャラクターがどんな心情でセリフを言っているかは大切だ。最近の作品ではキャラクターの顔がよく見え、表情がわかりやすい・バリエーションが多いこともストーリーの伝わりやすさに影響していると感じた。XY以前は会話時もカメラが俯瞰であることが多く、キャラクターの表情が見えないことでせっかく良いセリフを言っているのにプレイヤーに伝わっていないんだろうなと感じる場面も今となっては多かった。
個人的にXYでは善良な人間だったはずのフラダリが葛藤の末優生思想に染まり、ノアの方舟を作ろうとした経緯がとても現代に刺さるテーマで面白かったのだが、自分が子供だったら理解することはできなかっただろうと思う。
③「ひでんわざ」の廃止
子供の頃はレベルを上げて無双していたのでなんとも思っていなかったが、今XYをプレイしてみると手持ちポケモンのわざが6枠ひでんわざに取られるのがたいへんつらかった。戦うトレーナーに合わせてバランス調整しながらポケモンを育てたいのに、そらをとぶやなみのりが強すぎて意図せず無双してしまう。せっかくこ旅パなのに秘伝枠のポケモンの活躍の機会が少ないのも残念だった。
④わざ思い出しの簡易化
以前はわざ思い出しに必要アイテムがあり、特定の場所で行ってもらうことが大変だった。旅のバランス調整のために進化キャンセルしていたら、ゲッコウガがみずしゅりけんを覚え損ねたことは……かなりのショックだった。サトシのゲッコウガのみずしゅりけんが格好良かったからケロマツを選んだと言うのに。
対戦勢はこの点でも本当にポケモン育成に苦労しただろうと思うが、他にも苦労する点が多すぎるので今回は割愛する。
⑤戦闘画面のUIの変化
2回目以降に会うポケモンのタイプ相性が確認できるようになったことが素晴らしい。ライト層でも苦なく戦闘を楽しめるようになったと感じる。FGOの相性を覚えられない人間が、ポケモンの18タイプ相性を暗記できるわけないのだ。
戦闘画面でわざの確認ができたり、ステータス上昇の確認ができるようになったことも素晴らしい。ボックス画面で個体値や努力値がわかりやすくなったことも本当に良い改善だと感じる。これとミント・すごいとっくんがなければ自分は対戦を行っていなかった。
⑥戦闘画面の演出の変化
アイテム消費のタイミングなどの演出も良くなっていると感じた。XYでは相手のわざを受け終わると同時にアイテムを消費するが、SVでは一拍置いてからアイテムが消費される。そのおかげでわざを撃った一瞬の間に「やった!一撃……と思ったらタスキ持ちかよ〜」と多くの感情や思考が生まれる。プレイヤーに生まれる感情や思考は多いほど、プレイヤーは感動・面白さを感じる。
HPバーの減り方やわざの効果、とくせいの発動タイミング・時間、天候の演出などさまざまな点で現在のポケモンでは「遊びやすさ」が改善されて楽しめるようになっていると感じる。
ポケモンは赤緑が売れたから単純に成功し続けている訳ではなく、より多くのユーザーに遊んでもらえるように調整やリニューアル、新機能の実装などを行う努力を積み重ね続けている。ユーザーによってストーリーを楽しむか、対戦を楽しむか、散策を楽しむか、図鑑埋めを楽しむか、楽しみ方はちがう。さまざまな楽しみ方をできるように現在のポケモンは工夫されている。ポケモンユナイトやポケモンGOなどで新しい層にアプローチし、古参ファンにはたまらないやり込み要素も詰め込み続けている。その結果、ポケモンはたくさんのユーザーに愛され、地位のあるタイトルへと今も成長し続けているのだ。
XYで実装された「メガシンカ」が使えるポケモンレジェンズZ-Aの発売が待たれる。
※トップの写真はリーグに連れて行ったフシギバナのわざ構成。使ってみたいポケモンを好きに使っていた結果旅パが偏り、いわ・かくとう・でんきがたいへん重くなってしまったため、それらはすべてメガフシギバナで受けよう……ということになりこのような型になった。よく考えたら旅では先制でかいふくのくすりが使えるのでこうごうせいじゃなくてじしんとかでもよかったかも。
旅パはこんな感じ↓
・ファイアアロー
ゴツゴツメットを持たせて、まるでアーマーガアのような運用をしていた。中盤はそれで活躍していたが、終盤はいわ・こおりわざにワンパンされがちとなってしまった。ほのおのからだが強すぎなので物理ポケモンに投げてたくさん焼いてもらった。
・アマルルガ
せっかくなのでしんかのきせきを持たせて連れ回していたアマルスは旅では全く活躍できず常にワンパンされる存在だったが、リーグではチルタリスやヌメルゴンなどパーティーに重いポケモンを見れる貴重な戦力となった。
・ゲッコウガ
進化キャンセルしていたせいでみずしゅりけんを覚えられず、みずのはどうで戦い抜くことになってしまった。あくわざも覚えそびれたが、とんぼがえりを覚えたのでえらかった。
・デンリュウ
コルニに貰ったルカリオが強すぎてゲームを破壊してしまうため、メガ枠として採用。しかしメガシンカするとドラゴンわざでワンパンされるため、リーグでは通常のすがたで使用した。
・ラプラス
波乗りするときに黒子よりラプラスの方がアガる、ということで採用した秘伝要員。詰みそうになったときはほろびのうたで全部なんとかしてもらった。
・フシギバナ
パーティーにとって重いポケモンを見てくれる隠れエースとなった。旅では捕獲要員、リーグではメガ枠としてめちゃくちゃ旅に貢献した。彼がいなければカロスは救えなかった。
・イベルタル
せっかくなので使ってみようと思い他のポケモンよりレベル10低い状態でリーグ時にラプラスと交代で入れたものの、さすが禁伝つよすぎました。旅パはクビです。