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金と経験の話

2回目のワクチン接種終了。
今更感しかないワクチン(そもそもコロナすら)をこのタイミングで受けたのはフィリピンに行く為。
元々打つ気もなかったし、自分が打たないことによる周りへの影響なんか考えるほど善人でもないので自分にとっては関係のない話だったけど、こればかりは仕方なく。一応今日の朝まで渡航状況をチェックし、ワクチン未接種でも入国可能変更にならないか僅かな希望にかけましたが儚く散りました。全ては自分の意志の為。2回目の副反応はキツイと散々脅されてきたのでそれが訪れる前に昨日今日で思ったことを書きます。


今日は金と経験の話をします。
特に使う金と得られる経験についてです。
入ってくる金と経験についてはまた別ジャンルになるので割愛。


昨日、いつも通りトレーニング終了後にジム内でK-1所属のAikoさんと雑談をしていました。何度かスパーリングの手合わせをしてもらったことがありとても感じの良い人です。あと下半身が強い。

6月25日に代々木第二体育館でK-1初の女子だけのイベントが開かれます。
彼女の試合はプレミナリーファイト2試合目、とても感じのいい人なので興味ある方は是非。彼女から今回の作戦を聞き僕も今から楽しみにしています(フィリピンからAbema観れるよね?)


勿論来月に迫った世紀の一戦の話にもなり、お互い行くという話をしてる中で金と経験についての話を考えていました。


今回の世紀の一戦、THE MATCH。

格闘技興味ない方でも目にしたことがあるであろう「チケット300万」事件のアレです。

実際僕が取れたのは10万の席なのですが(今回にしては丁度中間層くらい)まぁ正直肉眼で観れたらいいなくらいです。

こんなものを書くくらい今回の一戦を僕は楽しみにしています。
試合の細かいことについてこれが終わった後、アホほど試合を観返すことになるので実際現地で細かく観れるかどうかは気にしていません(勿論観れたらいいけどね、その為には少なくとも100万以上の席が現実的でしょう)

今回のチケ代に関しては感覚が麻痺っていますが、格闘技の1イベントで10万でも相当高いです。(しかも中間くらいの席)よっぽどのミーハーか、市場価格を知らないか、思い入れがないかじゃないと凡人が中々出せる金額ではないと思います。

大体の日本の格闘技イベント、リングサイドでもまぁ高くて3〜5万程度が一番多い話ではないでしょうか。
そもそも日本での格闘技観戦て結構高いものなので一番安い席でも5000円とか7000円とかします。
これに関しては先日後楽園ホールに試合を観に行かせてもらった赤穂さんも自身のチャンネルで言及されていました。(僕は中川さんサイドからチケット購入しましたが)

4月に世間を賑わせたゴロフキン村田でもリングサイドで22万。

そして今回300万。

あまりに急激なインフレに脳の処理が追いつかないですが、まぁ今回は本当に特例でしょう。
なので今回に関しては今までのモノと比べるモノではない、別物という捉え方が落とし所なのかなと思っています。

しかしまぁ今回こんなに特例なのは勿論理由があります。
前述してある私の記事をご覧ください。

当たり前ですがどんな試合もその場その瞬間しか観れないものです。
例え同じ人達同士が試合していても全く同じものが観れるということはありません。今回は色んな面でそれの最高峰であったと。

今回思い入れがあって現地に行く人の中で100万以上なんか出せねーよ!でも数万なら出すよ。。。っていう一番多いであろう層(私含めて)はきっと試合展開をじっくり楽しみながら格闘技競技としてのレベルを堪能したいと思ってはないでしょう(勿論生で観る迫力はあるでしょうけど)

それよりもこの世紀の一戦の現場に自分は居れた。
当日の会場の雰囲気、集まった人たちから滲み出てる高揚感、期待感、それらを含めて目の前で行われる試合、聞く音、会場の匂い、そういうのを経験しに行くんだと思います(僕はそうです)

思い入れが強いほど、この試合は現地に居ることに意味があるし、それぞれの人生に残っていくものだと行く前から確信しています。

よく言われるように金や家やモノや人は、案外ひょんなことから無くなったりするものですが経験は中々なくなりません。

その「経験」が自分にとって良いと思えるのか、悪いと思えるのか、それは「経験」しないと分からないことが多いです。
僕が24歳で会社員を辞めて旅に出たことも全てはその「経験」の為でした。
旅の終わりから3年以上経ち、色んな想いが含まれた「経験」として僕の中に存在しています。
常識一般論の代名詞である、社会人としてのキャリア、安定、稼げたであろう収入的な観点で語りたい人からすると悪手かもしれません。
それでも自分で納得して決めて、自分で人生の「経験」を選択した。
過去と現在と未来で全て納得した繋がる感覚を持てる。これ以上のことは僕にありません。


今回の「経験」は特殊なものでもう「経験」する前から良いモノ、自分の人生に残っていくものと確信できているのです。
そんなこと中々ありません。

そう考えると人生に残る一生モノの「経験」に10万て格安じゃねーかという気にすらなってくるのです(前述した格闘技イベント的観点とは全く別のモノ)

むしろそんな経験なら100万でも200万でも300万でもそんな高いものじゃねーな?という感覚も分かります(いや、それはやっぱり高いですけどね)


きっと我々凡人が一生で語れる「使う金額」て〜数千万が山ではないでしょうか。「使う金額」で〜数億は所謂凡人ではないので。

何に、数万数十万数百万数千万を使っていくのか、決めるのは結局自分です。(家庭云々を持つと話は別だという話も分かりますが、元を辿れば自分です。そもそもその選択をするのは日本人においては殆どその人自身です)


今回の10万で何か食べに行ったり、どっか旅行に行ったり、何か買ったり、そういうことも出来ます。僕は経験にBedしました。
旅で使った50万で色々出来たでしょう。僕は経験にBedしました。
格安です。その時、時代、年齢にしか出来ないことは今後数千万使っても出来ません。


今回の安いチケットは1万5千〜3万程度であるのですが正直東京ドームじゃずっとモニター画面を観ることになるでしょう。

家のテレビで好きな酒でも飲みながら無料で観るのと確かに「観るもの」だけを考えたらそう変わんないでしょう(むしろ家の方が快適)

それでも「経験」にBedしたのでしょう、その人達は。

今回、安い席取ってモニター観るくらいなら家で観た方がマシだわーの声もすでによく聞きます。
それは金を払えないからそう言うしかないのか、本当にそう思ってるのか分からないですが後者の人達とは分かり合えそうにありません。

テレビやYoutubeで観る美味しい食べ物を見るだけで満足しているのでしょうか。

自分で感じるもの、見るもの聞くもの嗅ぐものが自分にとっては全てです。

勿論「経験」したからこそ、その「金の使い方」は今後やめとこうと思えることもあります。それすらも「経験」したから得られる知見です。

もうすでにデジタル社会はピークアウトに近いくらい発展していますが、このおウチ⇆ネット化が今後も平行状態、もしくは更に進んでいくにつれてこの「生の経験」を勝手にないがしろにする人は増えてくるでしょう。

勿論ネットも素晴らしい。バランスが大事です。

気持ちのいい、自分が納得できる金の使い方を今後もしていきたいものです。

金を稼ぐこと以上に、使い方には自省が必要だよなと、そんなことを昨日の会話から考えました。

月並みですが井上さん、アイさん、金子さん、武尊さん、応援してます。

楽しみな6月がやってきます。それではまた。

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