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格闘家青木真也について

やはりもう彼について書くしかなくなった。

これはもう書くしかなくなった、本当に。

やっぱり2016・2017年の連敗、2018年にホンモノ兼エンターテイナーとして復活してきた彼を3年半追ってきた身としてはもうこのタイミングで書かざるを得なくなった。それが正しい。


「俺たちはファミリーだ」

これを青木真也が布教し始めたのは確か2〜3年前。

俺が青木真也に小学生ぶりに再ハマりした2018年5月近辺、もしくは以降だったように思う。

2年半前に友人が結婚したのを機に、勢いとエモーショナルで残した記事タイトルもまさしくそれであり。


もう青木真也とは?とか、今彼がどんなストーリーを描いているのかみたいなことは申し訳ないけど割愛させてもらう。

いざ青木真也について関することについて書こうと思うと、なんだかそんなことを一字一句文字にする野暮さを感じてしまう。何でも言葉に出せばいいもんでもない。

だから興味持った人は自分でストーリーを追ってもらえればいいと思うし、俺が今回観てもらいたいのは以下2つの動画。


引用

https://www.youtube.com/watch?v=MAmbf3MeHEs


これは観たまんま青木真也の試合前と試合後の映像なのだが、どちらも本当に痺れた。


試合前、自分に、そして映されているカメラに向かってボソボソと独り言兼パフォーマンスをする青木真也。

発されている言葉はガチの試合前なのもありマジのマジなのだが、その文章一つ一つがエンターテイメントの見モノとして完成されているという極限の芸術。これはもう彼ほどの領域でしか出来ないのではなかろうか?とも思ってしまう。

「全部捨ててきたんだろ」

これをカメラから少し離れたところで言って、またカメラ前でおもむろに呟く。

嘘偽りない言葉だし、彼自身が体現している本当に辛い現実。

それでもカメラ前でもう一回言う。聞こえるように言う。痺れた、本当に。痺れない奴は発泡酒飲んで寝とけ。


そして試合後のマイク。もうこうなったら文字起こしさせてもらう。

「朝起きて練習して、朝起きて仕事して、毎日一生懸命やって、もう俺目一杯すよ、俺もう目一杯ですよ生きて、生きんの本当辛いっすよ、生きんの目一杯。一生懸命格闘技やれば、20年格闘技やれば、気付いたら本当に1人ぼっちで、今も格闘技やってます」


本当に何十年も「好きなこと、やりたいこと」を「やっている、やってきた」人間の等身大の言葉。


もう俺ごときの「やることを継続してきた、そんな自負が欲しい」みたいなレベルにいる人間に語れることなんか何もない。ちなみに「やっていく」については前回の記事で触れている。


彼は2021年現在を本当に生きている。本当にやりながら生きている。やってきた歴史を誰にも真似出来ない彼独自のエンタメとしてマジモンとして大衆に映している。

これをリアルタイムで観させてもらえるのは本当に幸せなことだ。


本当に楽で簡単なのは「自分はやってきた」と本当にマジでは「やれてきてない」ことを自己肯定化、自己肯定感の欲するが為だけに信じ込むこと。これはすごく簡単で浅くて面白みがない。

もうそこを盲信してしまって余白がない人間とは話せなくなってきた。もうダメだ。


分かっちゃいるけど、そこにしか最後手が着かなかったんだよ、そこしか最後掴めなかったんだよ、みたいな人間も嫌いじゃない。でもやっぱり浅い。もうしんどい。



昨日、高校時代の友人と数年ぶりに再会をした。

高校を卒業して9年半、大学を卒業して5年半。

離れてしまうのは本当に簡単で、今会って楽しい時間を過ごすことの方が色んな面で本当に難しくなってきた(昨日は楽しかったけどね)

数年と言わずとも数ヶ月あれば人は180度変わる。

前出してある「俺たちはファミリーだ」の執筆から更に2年半がすぎた。


それでもやっぱりいつだって「俺たちはファミリーだ」を軸に置いて生きていきたい。とやっぱり青木真也を観て励まされて強くそう思う。


言えないことも言いたくないこともたくさんあるでしょう。

それでも本当にキツイ時は寄りかかれよ、本当に良い時も一緒に嚙みしめようよ、都合よくていいよ、共有できるものだけでいいよ、時間が空いても仕方ない、常に向き合ってなんてもう出来ないから。

俺たちは全員個々、誰とも何とも比べられない「個」でしかない人生を常に生きているのだから、本人も追いつけない変化なんかザラにある。

それでも緩く、強く繋がってよう。俺たちは同じ時代を生きている。


「やっていく」のは本当に辛い、いや本当に辛そうだ、どうやら本当に辛いんだと思う。でもやっぱり何千周もして「やっていく」しかないことにもう気づくとか、、、もうそういうレベルじゃない。もう目の前にはそれしか本当にない。


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彼は言った。

それでもやっぱり雑に言うと、人に期待して、未来に期待して、希望を持って「やっていく」

俺は今、やっとそこにいるみたい。



「希望はいいものだ。多分最高のものだ。素晴らしいものは決して滅びない。」

引用:「ショーシャンクの空に」




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やり続けましょう。


俺たちはファミリーだ、これからもよろしく。

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