改めて考える「スポーツの価値。」
1.お知らせ「スポーツを止めるな2020」について
ラグビーを初め、様々な種目で動きを見せている「 #止めるな 」活動。
SCJで、そのイベントを実施することになりました。イベント概要はこちら。Zoomウェビナーは席に限りがありますが、YouTubeライブ配信もやりますので、ぜひご覧ください。もちろん無料です。少しでも多くの方に、見て欲しいです。
スポーツをすることも観ることもできなくなって時間が経ち、多くの学生が目標としてきた大会も中止が相次いでいます。
大会や活動ができない中で、私たちには今何が求められているのか。スポーツがない日常を日常としたくないし、スポーツをここで辞めてしまう若者を減らしたい。未来のために今できることをしようと、高校生や中学生のアピールする場を作りたいという想いでラグビーを中心に動き始めた「#ラグビーを止めるな」というSNSのアクションがあります。
これが全てを解決できるものではないかもしれませんが、これによって希望がもてる学生が多く出てくればいいし、これはラグビーの中だけで終わるのではなく、多くのスポーツで同じように拡がって欲しいという想いも込められています。
SCJとして本イベントについて言葉を紡いだ上記のように、活動の中心は学生、そして受け皿となる学校で、次のステップに進むチャンスを創出することがメインになっています。
スポーツ関係者がこの活動を応援することはもちろんのこと、SNSなどを見ると、直接的に関わっていない人たちからも反応が寄せられています。
活動が制限される中、何かできることはないかという思いから生まれたこの活動、本当にすごいと思いました。その活動に、少しでも参画できているのは喜ばしい限りです。
2.再認識した「スポーツの価値」
「スポーツがしたい」「スポーツが見たい」「スポーツを教えたい」
スポーツに関わったことがある方は、この自粛期間に一度は思ったのではないでしょうか。
そして、その余波は今後も長引くことが予想されます。先行きの見えないオリンピックの動向、無観客試合。日常レベルで言えば、スポーツジムの営業自粛勧告など。
日常に当たり前の様に存在していたスポーツが失われたことによって、改めて「スポーツが持つ価値」について向き合うことになりました。僕が思ったのは、以下です。
1.する者も見る者も巻き込む「感動と興奮」
2.生き物としての「健康」への寄与
3.目標(勝利)へ進むプロセスから生まれる「成長や教育」
当たり前のことを書きましたが、現にコロナ禍になり僕の日常から上記3つが結構減ってしまいました。
1.「本来なら、オリパラが目の前。街中が興奮に包まれていたのに。そしてプロ野球もMLBもやっていない。。。」
2.「外出自粛でジムもいけず、4キロ太った・・・笑」
3.「部活やクラブが活動できず、選手や生徒に何を教えれば良いのか。」
2つ目は、自分でなんとかしろよと言いたくなりますが・・・笑。ジムが習慣化していた人間としては大打撃。
1は、皆さんも感じていることかと思います。
そして3。SCJの活動としてコーチの方と接する中、「スポーツを教えることだけがコーチの目的ではないのでは?」という流れを非常に強く感じています。プレーができなくなる中、それでも何かを学んでもらいたい。そんな姿勢のコーチたちを見ることが増えました。
その中で、社会に出てからも使える知識やスキルってなんだろう?と言う思考になっていきます。本を読んでもらったり、YouTubeで課題の動画を選んで、感想や学んだことをフィードバックさせたり。いろいろ工夫を凝らして、あの手この手を使って選手や生徒の成長を促すコーチ達の取り組みは素晴らしいです。全部紹介したいくらい。
ただその中で、「これって、もうすでに練習で意識させていたことに近いな」というものが整理されてきました。
例えばリーダーシップやコミュニケーションといった、社会でも大いに役立つスキルや考え方は、スポーツのあらゆるシーンで身に着けることができます。
そもそものゴールを設定することや、そこへ行き着くための道のりを考えることもそう。当たり前の様になっていることが、社会に出ても非常に役立つことが再認識されつつあります。
私たちスポーツコーチングJapanでは、「#スポーツを止めるな2020」の様に種目を問わず横断的に展開できるプラットフォームでありつつ、上記で述べた様な、スポーツの価値を社会と接続するためのアクションを、今後も続けていきたいと思います。そして、継続して「指導者が学ぶ場」であり続けます。
コロナが収束したそのあとは、皆で思い切りスポーツを楽しみましょう!
では。
亘