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「たたき」を作るのって大変だ。

気づいたのは2015年くらいでした。色々と企画をする機会が増えて、その企画に対してチェックが入り、磨かれてカタチになる。
ここでいう「たたき」は、ゼロイチのこと。最初の案を指します。ようは一歩目のことですね。

蜂の巣にされる

僕が一番大変だと思ったのは、ここです。最初の案が出るまでは、議論や会議は小康状態。口数も少ない。
しかし、一つでも案が出ると、これとばかりに意見が出る
「そもそもなんでこれをやろうと思ったんだ?」
「エビデンスは?」
「競合は?」
「ここまで考えておかないと、優位に立てないよ。」

すごい勢いで指摘が入る。ポジティブな言い回しで言うと、「フィードバック」です。

大前提、その企画がうまくいくための議論なり意見なので、絶対に必要な過程です。が、指摘する側は気分良く(意見が言えたから)、言われる側は痛みが伴います

「たたき」を作るのって大変だ。自ら叩かれ役を買って出るようなものだから。

やはりゼロイチが大変

結果を出すためのたたき作りなので、やはり初動負荷がかかります。(トレーニングのことではありません笑)

色々下調べし、過去の実績を追い、設計して議題にあげる。
これは主観もありますが、そのたたきが初の試みであればあるほど、自分をさらけ出す感覚にも近いです。
何もないところから一つ作り出すわけなので、前例も少ないし参考文献もなかったりすると、その人のパーソナリティや感情が由来となることも多い。それが、「自分をさらけ出す感覚」に近いと思わせているのかもしれません。

「たたき」を作るのって大変だ。負荷をかけた上で自分をさらけ出すんだから。

今後もずっと責任を負い続ける

いわゆる言い出しっぺなので、その後のアクションの中心には、その人がいます。何を言うにもやるにも、その人次第。つまり、リーダーシップに基づいたアクションを通じて、その案件の実質的なリーダーになります

組織全体の責任者は他にいると思いますし、健全な組織であればその人がケツを拭いてくれるはずですが、その案については、たたきを作った人が担うケースが多いはずです。

意識すること【「たたき」を作る人編】

まずは、たたきを作った自分を認めましょう。自ら叩かれ役を買って出て、今後も責任が伴うである大役を背負って立った自分を褒めましょう。

そして、自分の成長に期待しましょう。これが成功しても失敗しても、このチャレンジは必ずあなたを成長させてくれます。

それを原動力に、最後までやり切ろう。仲間の力を借りながら
ファーストペンギンという言葉もありますが、最初にやるからこそ大変なことが沢山あります。
そこから逃げずに、潰れない工夫をしながら、様々なものを活用しながらやり抜いたとき、大きな成長を遂げることになります。

意識すること【周囲の人間編】

まず、たたきを作ってくれた人を労いましょう。今後の責任含めた覚悟を持って挑戦してくれているのだから。

そして、フィードバックに愛を込めましょう。コツは3:1で褒める割合を増やしてフィードバックすることです。これは研究で最も良い結果を生むデータとして存在しています。
相手の成長と企画の成功につながる、素晴らしいフィードバックを行う姿勢を持ちましょう。

加えて、ゼロイチをやってくれたのだから、1〜を全力で手伝おう
フィードバックが入ると、企画やたたきの修正や追加が発生します。イコール、作業が増えます。当初より作業量が増えるイメージを持っていても、フィードバックの内容までは当然分かりません。
アドバイスしたからには、直接サポートする姿勢をしっかり見せましょう。実際のサポートに関しては、本人からのオーダーで良いとは思いますが、姿勢と声かけが大事です。
手を動かす人が一番大変です。チームで乗り切り、成長と成功を両方手にできるよう頑張りましょう。

僕はどうするか

率先して動くことを徹底したいと思います。企画にしろアジェンダにしろ、自分がそこを実践することを大事にしたいです。

そして誰かにたたきをお願いする際は、全力でそれをサポートする。たたきを作る大変さは、一定理解しているつもりなので、全身全霊でサポートしたいです。

また、評価する立場になったら、このたたき担い役を見逃さないようしたい。どんな小さなたたきも、です。
例えば、感想や意見を求められた時、一番最初に発言するのって勇気が要りますよね。そこに対して勇気を持って最初に切り出した人も、僕の中ではたたきを作った人に見えます。そういった小さな勇気を拾えるような人間になりたいと思います。

当然、たたきを作ればそれでOKというわけにはいきません。多くの過程を経て実現に至り、それでも結果が出るとは限らない。
しかしながら、全てはアクションしてこそだと思います。その最初のアクションである「たたき」の大事さと大変さ、重要性を肝に銘じて、これからも動きたいと思います。

では。


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