自撮りする飯島真理 (PLAMAX MF-04 minimum factory リン・ミンメイ -愛・おぼえていますかVer)
ここ数年、自撮りネタで参加しているマクロスモデラーズのフォトコンテスト用として、自撮りする飯島真理を作ってみました。
前回は自撮りするマキナ中島で参加。
このコンテストは、エントリーが早い作品はマクロスモデラーズの番組内で紹介されることがあるので、今回は即エントリーしようということで募集の告知前から用意しています。
(初エントリーのときは番組内で紹介されました)
例年11月くらいが募集開始のようなので、手元にあった過去作の愛おぼverの自撮りミンメイをそのまま出そうかとしたときに、頭だけ変えて飯島真理にしたら面白いのでは?と思いついたのがきっかけです。
頭に関しては、ミンメイとスケールが同じ1/20のNaked Angelシリーズと、東雲うみのキット、計28人分の頭が手元にありましたので、誰かをベースに改造すればいけるかなそれっぽい感じになるのでは、という目算です。
まずは東雲さんの頭を乗せてみました。どちらも1/20スケールのキットなので、大きな違和感はなさそうです。
Naked Angelシリーズからも物色すると、稲森さんの造形が飯島さんに近しいように思えましたが、元のポーズが少し特殊だったのと全体のサイズ感が大きめだったので、小柄なあおいさんの頭を使ってみることにしました。乗せてみるとわりとしっくりきてる感があります。
ベースのお顔を決めたので、雰囲気が飯島さんに寄るように、盛って削って造形してみました。
顔を白目まで描いてみましたが、顎を削ってしまったせいか、相対的に鼻のしたが長くなり、飯島さんというよりも、あのちゃんっぽいお顔に。。
どうにもしっくりこないので、思い切って口も加工することにしました。とはいえ、唇を新規にパテで造形するのは大変そうでしたので、下唇を削り落とし、改めて削り出しで作ることで、口をすこし上に上げてやろうという方針です。
しかし、サフを吹いてみると、ものすごいタラコ唇になってしまっていたので、再度削り直し。。サフも吹きなおして、それっぽい口にはできました。
仮組みして全体の雰囲気を確認。
ひとまず違和感ない顔にはできたと思います。
ここで、ふと、もうひとつアイデア浮かびました。
「飯島さんとミンメイを一緒に並べたらエモいのでは?」
というわけで、あらためてミンメイのキットを購入。
さっくりと仮組み。過去作のミンメイはアニメ風に着色していたので、こちらのボディは人肌にちかい赤みの塗装にして、こっちに飯島さんの頭を乗せることにします。
ふたつを並べてみると、これは良さげです。
自撮りについても、「ミンメイと自撮りする飯島真理」という、誰も試したことがないような構図ができそうです。
新しいボディーの塗装です。過去作ミンメイの衣装のピンクは調色して作ったような気がしますが、どう調色したか記憶になかったので、今回はガイアノーツのエヴァピンクをそのまま塗りました。白はどちらもガンダムカラーのMSホワイトです(ここは過去作と同じ)。結果的に微妙に色が違う感じで面白くなりました。
飯島さんの顔を描いていきます。
造形で似せるのは難しかったので、なんとか描き込みで飯島さんに似せることができれば、と。(ほら、女性は化粧で化けるって。。)
いつものように、顔はエナメル塗料で塗っていきます。赤み入れ→白目→アイライン→黒目の順に、工程ごとにクリアラッカーで保護しながら、描き込んでいきます。
一通り描き終わったのでボディにのせてみて確認。
うーん。。
隣に並べるミンメイの方についても、少し改造します。まずは自撮りに対してカメラ目線になるようにしたいので、首を回せるようにします。頭に関しては、過去作のものを乗せるだけでも雰囲気は出せそうですが、これだと目線がまっすぐなので、新しいキットの顔を使って、流し目のものを作ります。
新しいミンメイの顔を作っていきます。流し目の雰囲気をつかむためにまずは鉛筆で大体のあたりをつけてみます。瞳には前髪がかかってくるのですこし下気味。瞳は黒目多めの笑顔を目指します。
仕上げ前の飯島さんと並べてポーズを確認。
二人並んでも違和感ない構図ができました。
ミンメイの顔と飯島さんの顔につや消し吹いてから、再度ポーズ確認。首の角度で雰囲気が変わっていい感じです。
飯島さんの頭は、もう少しあがいてみます。まずは髪の毛の削ったり盛ったりしてボリュームを調整しました。
顔の一番の印象は目なのでここをどうにかしないといけません。そこで、まずはiPadで現状の顔を撮影し、そこにお絵描きツール(Procreate)で、モールドを気にせずに修正をしてみて、どうなるかを検証してみました。
結果、目頭付近のアイラインを肌色で塗りつぶして、アイラインをちょっと調整するだけでも、印象を変えることができそうです。
上から色を重ねるだけでも修正できる目途がたったので、少しづつ調整していき、画像上のイメージに仕上げることができました。行き当たりばったりの雰囲気で作業せずに、完成イメージをしっかりもつこと、大事ですね。。
最後に身体の方を仕上げます。墨入れというか陰影づけをします。肌とピンクの衣装はピンクブラウンで、白い部分はフラットグリーンで影を強調しています。
さいごにつや消しを吹いて完成です。手は接着してないので、差し替えすることで自撮り棒ポーズと通常ポーズの切替できるようにしてあります。
白バックで撮影
これをコンテスト用の写真にしても良いのですが、2人並べることでエモい写真が撮れそうな可能性を感じましたので、撮影にもう一工夫してみようと思います。
エモい写真。シチュエーション的には、”コンサートのライブレポート写真" を目指します。ネット検索してみると、小道具に使えそうなトラスやスポットライトのミニチュアが何社から発売されたので、HOBBY BASEのものを買ってみました。
その他の小物類は100円ショップを物色しました。
ピンクと青のLEDテープはステージ演出用の照明、全体の明るさ調整に携帯LEDライト、ステージ用の台座につかえそうなもの、あと、モニタースピーカーのミニチュアが100円ショップにあったのにはビックリしました。
小物類をレイアウトして撮影してみます。iPhoneは暗くてもそれなりに綺麗に映るので雰囲気のある画像はとれています。
それっぽい絵は撮れるのですが、iPhoneではレンズが自動で切り替わったり、勝手に色の補正がかかるので、安定して狙った絵を出すことがむずかしいことがわかりました。構図やライティングを変えて200枚くらい撮ってみましたが、これだという絵は撮れず。。
そういえば買ったけど使ってないミラーレス一眼(PENTAX K-01)があったことを思い出して撮ってみました。ただ付属のレンズ(ビスケットレンズ:smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS)では、全高9cmくらいのプラモデルは、マクロモードにしてもピントがあうのはこのサイズが限界でした。
というわけで中古でマクロレンズを買ってみました。
レンズを交換し、カメラ固定/マニュアルフォーカス/オートモードで撮影。出来上がった絵は、パキっとせず、背景はノイズでガビガビです。
この画像をThreadsに投稿したら、フォローしてる方から、「ISO感度は低くすればノイズは減る」と、アドバイスを頂いたので、取説でISO設定の方法を調べ、マニュアルフォーカスでのピントの合わせ方(ディスプレイのプレビュー倍率を変えれることを初めて知る)も調べて、しっかりピントを合わせることで綺麗な絵を取ることができました。
あとは、LEDテープやら、スポットライトやら、天井のペンダントライトの調光なんかも駆使して、コンサート会場っぽくなるような構図と色味をさぐります。ただこれだけだと背景がすこし寂しい感じな絵になっている気もするので、もう一工夫欲しいところです。
コンサートでよくあるレーザービーム的な演出を表現できないかと思い、Amazonでレーザー照射機を探してみると、わりとガチなライブ演出用のものしか見当たらず、そもそも人差し指サイズの模型に使えそうなものではありません。そこでサイリウム的なライトでも、それっぽくなるのでは?と思い100円ショップで売ってないか調べたら、セリアのGLOWING BRECELET 4COLORSという商品が割と細くてそれっぽくなりそうでしたので、購入してみました。
そんなこんなで試行錯誤して出来上がったレイアウトがこちらです。さながらサイバー盆踊りのようですが、カメラのフレームにはいい感じの絵がおさまっています。
あと細かいところでは、ミンメイの頭は、瞳をデカールパターン(正面視線)と、描き込みパターン(右に流し目)の2つできたので、ポーズに応じて頭を乗せ換えることで自然な目線になるようにしました。
スポットライト用のLEDライトですが、電池3個必要なうえに、わりとすぐに明るさが落ちてしまって使い勝手が良くありません。かつては電源供給ユニットが売っていたようなのですが、すでに絶版商品となっているようで、メルカリなどでも見当たらずでした。
仕方ないで、直流安定化電源を買って電源供給できるようにしようかとも思ったのですが、わりと大きくしまうのも大変なのでどうしたものかと検索したら、USB供給で低電圧の安定化電源がありました。
電池3個分(4.5V)の電源供給ならこれで十分ということでこちらを購入し、リード線も買って、電池の代わりに接続して光らせることができました。
良かった点は、電圧を変更することでLEDの昭光もできるようになったので、微妙な明るさ調整もできて、撮影がしやすくなりました。
以上の通り、環境構築ができたので、ライブレポート風の写真を目指して、ライティング、アングルなどを試行錯誤してそれっぽくできたと思える写真が以下です。
顔にはしっかりピントをあわせつつ、背景はライティング効果でぼやっとした空気感みたいなものがだせたものがそれっぽくなったような気がします。
まとめ
さくっと頭だけ作るつもりが、時間がかかってしまいましたが、いい感じにまとまったので良しです。ちゃんとしたカメラを使って狙った絵を撮れたときは嬉しくもあり楽しくもあり、カメラにはまる人の気持ちがすこしわかったような気がしました。