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ネコと風船

Q1:どーも~ネコと風船です。

Q2:よろしくお願いしまーす。

Q1:まぁ僕がネコで、

Q2:僕が風船ってワケで、

ネコ:2人合わせて、「ネコと風船」ってコンビで
    がんばってるんですけども。

風船:まぁ僕こんな感じで
   どっからどう見ても風船なんですけど悩みがあるんですよ。

ネコ:なんですか悩みって??

風船:あの~なんて言うんですか、ここ最近
   オッサンになったなーって思うようになったんですよね。

ネコ:まぁ~風船は誰でも年取るもんですからね~。

風船:なんかもう肌なんか張りがなくなって来たし、
   それに肌がしわしわになって来たんですよ・・・
   やっぱ老いてきましたかね~。

ネコ:それどっかから空気もれてんじゃ?今体重いくつあるんですか?

風船:それがね~僕生まれて
   一度たりとも体重計に乗ったことないんですよ。

ネコ:いやいやそんなヤツいるわけないでしょ!!
   小学校とかで身体測定しなかったんですか!?

風船:いやそりゃちゃんとやりましたよ身体測定ぐらい!!

ネコ:ほらやっぱりそうでしょ??

風船:あれよくやりましたよね~友達同士で
   「俺の方がちぢんだ!!いや俺の方がちぢんだ!!」って。

ネコ:んなワケないでしょ!!
   そりゃ風船だからちぢむかもしんないですけど!!

風船:そんで身長測り終わったら今度は体重計りに行くんですよね。

ネコ:あ~小学生だからちゃんと順番守りますからね。

風船:でも体重計に乗ろうとするんですけど
   ぜんっぜん乗れないんですよ!!!

ネコ:はい!?

風船:これマジな話なんですよ!!どう体重計乗ろうとしても
    「フワッ」とか「スルッ」みたいな感じになって
    乗れなかったんですよ!!!

ネコ:いやいや体重計ぐらい小学生でも1人で乗れるでしょうが!!

風船:いやいやだから僕は体重計の方に行こうとすればするほど
   体が勝手に上に行っちゃうんですよ!!

ネコ:どんな生き物だよそいつ!!あ、そっかあなた風船ですもんね。

風船:なんすかその今気づいたみたいなリアクション!?

ネコ:いやいやこれはノリボケです。

風船:ノリツッコミじゃなくて!?なんすかその微妙な新ジャンル!!

ネコ:まあ一応ボケてることになってるでしょ??

風船:まあ一応ボケとして成立してはいましたけど!!
   とにかくホントいやな思い出だったんですよ。
   そういえばネコさんはなんかイヤな思い出とか無かったんですか?

ネコ:そりゃネコにだってありますよ。
   これずっと前の話なんですけどね、僕が昔ノラネコだったころに。

風船:あんたノラネコだったんですか?

ネコ:まぁ雑種のね。だからノラネコだから身の回りのこと全部
   自分でやんなきゃいけないから大変だったんですよ。

風船:あ~常に一人暮らしみたいなもんですからね~。

ネコ:そん時僕お腹ものすごい空いてた時があったんですよ。
   ものすごく。ホント餓死寸前だったんです。

風船:それって冗談抜きでヤバいじゃないですか。

ネコ:そんでどんどん意識もうろうとしててもう必死だったんです。

風船:はいはい。

ネコ:そん時に一匹の魚を見つけたんですよ。

風船:おお!よかったじゃないですか!!

ネコ:そんで僕ホントに必死だったんでそこの魚盗んで食べちゃって。

風船:盗んじゃったんですか・・・
   う~んでも死にそうだったんだししょうがないんですかね~。

ネコ:でもそこまではよかったんですよ。
   その魚とった瞬間に一人の人間がダーーーって
   僕のこと追いかけてきたんですよ!!

風船:え!?ちょっとそれ怖いじゃないっすか!!

ネコ:それでも僕はなんとか逃げ切ったんですけどね・・・
   いや~ホント怖かったですよ。

風船:すごいですねそれ・・・
   その人どんな人だったか覚えてないんですか??

ネコ:う~ん・・・たしか裸足でした。

風船:・・・それだけ!?

ネコ:だって死にもの狂いで走ったんだから
   そんなの覚えてるワケないでしょうが!!
   裸足でたしか・・・あ!!たしかその人女性でした!!

風船:女の人だったの!?すごいっすね~
   女性なのにとことん走ってネコ追いかけるなんて。

ネコ:そんでたしか・・・あ!!
   その人みんなに笑われてました!!

風船:いや~そりゃ外を裸足で走ってるんですしね~。

ネコ:あとお日さまにも。

風船:はい!?お日さま笑うわけないでしょ!!
   アンタ餓死寸前だったから精神的にキてたんじゃないんですか!?

ネコ:やっぱそうなんですかね~。
   まあこれが僕のイヤな思い出ですかね・・・。

風船:てか当時ノラネコだったってことは今なんなんですか?

ネコ:今?
   今はちゃんと結婚して子供もいますし仕事もしてます。
   もちろんこの漫才師が仕事ですけど。

風船:あ、結婚してたんですか。
   しかも子供まで・・・うらやましいですね~。

ネコ:風船さん独身なんですか??

風船:いや~それがいいメス風船に会えなくてね・・・
   あ~子供欲しいなぁ。

ネコ:いやいやまだこれからですって。
   こっちも家庭も持つといろいろ大変なんですから。

風船:あ~やっぱり??

ネコ:まず住むとこも探さなきゃいけないんですから。

風船:あ、そーいえば今どこに住んでるんですか??

ネコ:磯野さん家の塀の裏です。

風船:塀の裏!?

ネコ:住むとこあるだけいいでしょうが!!
   風船さんはどこに住んでるんですか??

風船:僕は転勤族なんで毎日引っ越してます。

ネコ:風に飛ばされてるだけだろ!!
   てか転勤族って公務員とかじゃなきゃないですって!!
   あんた転勤族どころかただの風船でしょ!?

風船:なんすかその言い方!!差別じゃないっすか!!
   風船にだって仕事ありますよ!!

ネコ:じゃあなんすか仕事って!?

風船:遊園地で子供に配られたりとか!!

ネコ:お前働いてねーじゃんよ!?

風船:ガムとして売られて金かせいだりとか!!

ネコ:お前フーセンガムじゃねーだろ!!てか思ったんですけど
   風船さんって1人じゃなんもできないですよね??

風船:んだとさっきから言いたい放題言いやがって!!
   お前だってこんなもうかんない仕事して1児の父親か!?
   どうせ嫁さんのヒモとして暮らしてんだろ!?

ネコ:な、なんだこの軟体動物!!

風船:ケッ!!俺は生き物じゃねーから
   そんな罵声なんか屁でもねえよ!!俺は浮き物だ!!

ネコ:うるせえこの浮き物!!(バシッ)

風船:うわぁぁぁぁ!!!空気がぁ、空気がぁーーーー!!!

ネコ:ああ!!つい叩いちゃって風船さんの体に穴が!!

風船:誰かガムテープガムテープ!!!

ネコ:やばい、このままじゃ殺ゴム事件の犯人として
   ニュースで放送されてしまう・・・!!
   風船さん、コレを!!

風船:(ペタッ)ふぅ~なんとか死をまぬがれた・・・ったく
   気いつけろよ俺浮き物なんだから!!
   ・・・・ってあれ??なんか変だな。

ネコ:これがホントの「ガムに風船」。

風船:ガムそのもので穴ふさいだの!?
   あぁ、まだビミョーに空気が抜けてる・・・。

ネコ:あ!!
   くっつけたガムが抜けてる空気で膨らんで行く!!

風船:あ・・・!!俺がもう1人!?

ネコ:おめでとうございます。かわいい女の子ですよ!!

風船:オスが妊娠するか!!もういいよ。

2人:どうもありがとうございました。

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