飲食店繁盛のキーワードは「食材」その選択力と調達力で決まる=飲食店の困った!を解決相談所大分
★私の著書です。第1弾は「値上げ」。第2弾は「開業」です(4月発刊)
繁盛する飲食店になり、売上を上げ利益を確保し続ける条件として、
クローズアップされてきたのが、飲食店の仕事に欠かせない
「食材のあり方」です。
そのあり方で、チェックすべきはこの3つ。
・食材の選択力・・・・どの食材を選ぶか
・食材の調達力・・・・必要な数量を確保できるか
・食材調達の継続力・・調達し続ける力があるか
🍈1:食材の選択力を見極める
世界中、日本中から、自社や自店のコンセプトにピッタリの食材を
どう選ぶか、選ぶ力です。?
この選び方いかんで「将来性」(お店の先行き)が変わると
予測されます。
理由→今年度も値上げと品不足がひどくなるため。
●必ず必要な食材に絞り込む
多くの食材をいつでも自由に、好きな量を仕入れることが、
年々難しくなってきています。
食材数が多い分だけ、価格の高騰の波を常にかぶります。
今まで通りの宿罪数をメイン食材中心に絞り込む。
●お店の仕入力の強弱により、自店に有利な食材を選ぶ
品不足で供給量が変動したり、価格が変動したりすると、
卸先から見ると、スポットの買主よりも常連さんの買主の方が顧客です。
自店の持てる仕入力の範囲で、
常時手に入る「戦力になる食材」を選ぶ必要があります。
特定の希少な商品ほど付加価値が高くなりますが、供給量に限度があり、
入手困難な事態になれば、業態自体が成り立ちません。
そんな近い将来の食材リスク管理も必要です。
🍈2:食材の調達力を強める
一番わかりやすいのが回転寿し業界です。
世界中から寿司ネタをかき集めています。
私も、スシロー、くら寿し、はま寿司を利用していますが、
シャリの口当たりの良さと、他店ほど添加物の入った調味液使用が少ない
スシローが一番よく利用しています。(大分元町店)
飲食店のメニューは、基本的に「売価」が事前に決まっています。
従って食材調達には、自ずから条件が付きます。
●供給量の確保・・・・売上づくりに必要な食材数量
●仕入価格の安定・・・上がっても5%~10%/6か月間単位
●同一品質・・・・・・品質のばらつきはダメージが大きいため
大手飲食企業になるほど、
自前の生産拠点づくりをしている
・焼肉企業・・・・国産牛の牧場の確保、年間契約の実施など
・回転寿司・・・・魚の陸上養殖
・リンガーハット(ちゃんぽん)・・・国産野菜(契約栽培)
自社生産の仕組みは、中間マージンを省いて
脱問屋ルート、脱JAなどの方向になります。
「仕入は源から行う」
個人店の場合は、
産地を訪ねて、メイン食材を直接仕入れる仕組みを作り上げることが
最も大切な時代になったと思います。
🍈3:食材調達の継続力
食材を選び、食材の調達ができるようになっても、
一歩先を見ると、
5年先でも、10年先でも、「食材が継続して供給できる」ことが
事業の安定と成長のためには必要です。
<食材の継続仕入の方法>
継続して食材を確保する点から見ても、自店の仕入量に合った
仕入ルートの確保が必要です。
①定期購入契約・・・毎回の仕入量が一定以上ある
②特定仕入先と特約(指定取引)契約・・・指定することで特約先になる
③年間契約を結ぶ・・・年間の取引量を契約して単価を決める
④(野菜など)契約栽培をする・・・半金を1年に1回支払う
⑤(魚など)契約養殖をする・・・半金を1年に1回支払う
⑥任意のグループを作って共同仕入れをする
⑦自社生産をする
食材が値下がりする要因はまったくありません
生産量と供給量の世界的変動で、
この先も値上がりが続きます
食材について、この際に、
じっくりどうすべきか考えてみませんか?
(了)