見出し画像

カルマ解消中。

【現役産婆うっしーの神官見習い日記.17】

なんか、バタバタとしている間に1カ月が経ってしまいました。

実は7月の終わりからこれまで、義母が体調を崩しておりまして

食事の世話やおうちの細々としたことのお手伝いのために

産婆業はお休みを頂いておりました。

おじいちゃんがなくなった後、義母の体調管理も「嫁としての務め」かなと思うておりますし、

過去世で、来世はご恩返しをすると自分で決めた気がするから(^^;

自分では「嫁の務め」はカルマだと思っている。

過去世から持ち越したもの


7月末、夜間に体調が急変してあまりにしんどかったようで、義母は自分で救急車を呼びましたが、

本人が原疾患の治療を拒否しているのとコロちゃん濃厚接触者であるとの事で救急の受け入れ先が決まらず、救急車は発車できないまま1時間が経過。

どうしようもないので救急車を下りて、

私は朝まで付き添い、外来が空き次第かかりつけの総合病院へ連れて行きました。


かかりつけ総合病院のDrからは
「治療をしないのであればうちで受け入れることはできない、看取りの方向で施設を探すように言ったハズですよ。こうなることは目にみえていた!!治療しないのにここに来られても困るんですよっっ」と吐き捨てられ、

5類になったにも関わらず、濃厚接触者だからと隔離されて

「最後の選択肢として今からでも治療するって言うなら入院を受け入れてもいいけど、どうする?」ってワケの分からん脅しのような選択肢を突き付けられ、

「この状況は一体何が起こっているんだろうか??」と謎ばかりでした。

当然、義母も私もそんな脅しには乗らないし、

患者が治療はしたくないという強い意思を持っていたとしても、

体調が悪く、苦しみに堪えるあまり、ココロも弱くなっている患者に対して

「考えを覆すなら助けてやる」という態度は医師としていかがなものか??と呆れましたが、

その医師は散々私たちに嫌味を吐きながらも、

最終的には治療をしたくないという意向で終末期を診てくれる医療機関への紹介状を書いてくれ、

ソーシャルワーカーさんにも繋いでくれて

医療的な介入については、一応、拠り所が確保できました。

医師の態度には腹が立ったけど、やってくれたことには感謝です。

治療しない患者の終末期を診てくれる病院へ移った義母の意向は、

在宅医療を受け、
出来る限り
御祈願や運勢鑑定のお仕事をしながら、
お庭を眺めながら過ごしていたい。
最期は自宅で……。

と、方針が決まりました。

それを受けて、

入院が必要な状況であれば近医の緩和ケア病棟での受け入れを可能な状態に、

そして、可能な限り訪問診療と訪問看護で
自宅で経過をみてもらうということで
準備が整いました。

ここまですごく慌ただしかった.°(ಗдಗ。)°.

本当のところは

かかりつけ総合病院の医師の指示通り、

治療をしないのであれば
今後病状が悪化した際の対応と方針をちゃんと考えて

急変の際の対処法を準備しておくべきだったのです。

だけど、

それが出来なかった原因は

義母自身がまだ自分のカラダがどのような状況にあるかを直視出来ていないということ。

これまでお世話になった医療機関で治療をしないという意向を口にした時点から

それぞれの医師たちがほぼ同じ今後の経過の診たてをし、予後を義母に伝えていました。

私たち家族はそれを「予後の告知」と捉えてココロの準備はしていたけれど……

義母にとっては、全くそうではなかったのです。


毎回、医師が告げる余命宣告と、義母が信じている自分の余命に

「年単位」のズレがあって。


「年単位って……どゆこと??」って思われるかもしれませんが(^^;

(たとえば医師が余命3~4か月と告知したとしたら、義母はそれを3~4年と認識しているといった感覚。)


なので、「終末期をどんなふうに迎えたいか?」という割と直近の終活について「重症時・急変時の治療方針確認書」を手渡されても

「こんなものまだ要らないわ、今考えろと言われてもね~」と投げ捨ててしまうありさまで。

急変時は蘇生をするか?
蘇生をするとしたらどこまでやりたい?
家は誰が管理する?
神様のことは?
家計はどうなってる?
保険は?
誰に訃報を知らせたい?
なんてことを聞き出そうものなら、

「そんな切羽詰まらなくても、今じゃなくてもイイでしょ?元気になるんだから、そんなのは後でいいのよ。」と一蹴してしまう。

その状況をくみ取った訪問診療の医師が、今後の経過を図示しながら

「おうちのことやお仕事のことなど、申し送りをご家族にやっておく時期に入りましたよ。

今後、痛みやだるさで、話ができなくなることも考えられます。

話せるうちに自分の気持ちや意向を家族にも伝えておきましょう。」

と丁寧に話してくれても、

義母は「私はあと3~4年生きますから。今がちょっと体調悪いだけで、必ず良くなりますから。」と笑う様子を見ていると、

全然、医師の告知が義母のココロ?アタマ?に入っていないし

私たちと義母間で意識のズレがありすぎて、
唖然となる(・・;)

何をどうしたらいいのか??

このままだと、今後のこと、家の管理云々だけでなく、ご神事のこと、信徒さん達のことその他諸々、申し送りが出来ないまま、いろんなことがわからないままに逝ってしまう。

と家族で危惧しております。


ただ、

「必ず、よくなる。私はそう信じているから」という義母の言葉にはとても力強いパワーを感じます。

どこから、この自信信念は沸いてくるんだろう?。と。

だけど、

薬のチカラで食欲を起こし、腸閉塞を予防し
医療用麻薬のチカラで痛みと倦怠感を軽減させている今の現状は
紛れもナイ事実で、


排便コントロールが出来なければ
ステロイドの副作用があらわれてきたら
麻薬が効かなくなったら
食事が摂れなくなったら

その時は、早いでしょう……
薬の作用も永遠ではありませんから。

と看取りの専門家に言われたら、


もう、どっちが本当なんだろう??って
わからなくなります。


義母の様子と医師の告知のはざまで困惑している私たち夫婦に

「今は持ち直して元気そうに見えるけど、
口からたべられなくなったら ○週間ですね……。」

と続けられた医師の言葉が、
なんだか、急に重く押し迫ってきて
急に胸にこみあげるものがあったりして
泣。



訪問診療のDr&訪看チームは糖尿病患者である義母の血糖値のコントロールに難渋しつつも、

「糖尿の薬はもう気にしなくていい。血糖は僕たちがコントロールしますから、好きなもの食べていいですよ」と言ってくれる。


私は、医療者として「そう言えるってカッコイイなぁ」と尊敬の念を抱きつつ、

そう言ってもらった時の義母の表情が

とても無邪気で可愛らしいのを見ていると

「本当に食べることがすきなんだろうな」と感じて、
「好きな果物もアイスクリームも好きなだけ食べましょう」

って言いたくなる。



「患者さんを安心させる言葉かけ」ってほんとに大事ですね。

この訪問診療&訪看さんのチームの言葉かけに、

義母はとても救われているし、

私たち家族への声かけや気遣いもほんとに温かくて、
肩の荷がスッと下りる気がして、
ほんとに感謝してます。


訪問診療中に「できれば、ステロイド剤は使いたくない、薬の副作用がイヤなんです」と義母は言ったけど、

さすがに、医師たちは「ステロイド剤も飲まなくていいですよ」とは言わなかった。

ステロイドをやめちゃうと、本当に食欲なくなっていっちゃうってことなんでしょうね。

そうなったら、おわり。

お迎えはまだ早すぎる。

私たち、まだ、何の準備も出来ていません。

おうちのことも、
ご神事の事も

過去世から持ってきたかもしれない
嫁の務め=カルマだけは、
後悔しないように
さいごまで
自分の出来得る範囲で
全うしようと思ってるけど

もう少し、

神職として
おかあさんの真似ごとができるようになるまで
せめて、
あと1年はかかりまっせ。

まだまだ、でございますから

もう少し時間をくださいね。


☆現役産婆&神官見習いうっしーはこんなお仕事しています。

女性のココロとカラダ、スピリットの三位一体をサポートする
『いのちのみなもとアカデミー』についてはコチラから











いいなと思ったら応援しよう!