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震える短編

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読んでみて震えた短編小説を集めます。
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#古いしきたり

少年達を照らす光 中編

少年達を照らす光 中編

テツヤが寝てしまったあと、ツヨシとナオキは暇をもて余していた。本当は2人とも、外で野球などをして遊びたかったのだが、祖母に止められた。アクシデントがあったおかげでもう夕方近くなっていた。あと1時間ちょっとすれば陽が暮れ始める時間だ。仕方なく祖母の家にあったトランプをして遊ぶことにした。

2人で神経衰弱を始めると、カードが一枚足りない事に気がついた。クローバーのJがない。そしてナオキはぼやき始めた

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