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バトン

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今村くんと出会ったのは蝉がうるさいくらいに鳴いていた高2の夏。 近所の神社で毎年やってる夏祭り。神事の日に事件が起きた。 僕は何に巻き込まれていくんだろう。 青春小説第一弾。 …
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#私の作品紹介

【短編】バトン11

【短編】バトン11

第十話はこちらから

地元の盆踊りを毎年1人で見に行っていた。
父は仕事でいなかったし、頼れる大人は誰一人いないし、友達を作るのも苦手な僕は必然的に1人で見に行くしかなかった。

祭囃子がまあまあ好きだったし、いつもは誰も寄り付かない神社に人がたくさんいるのも、面白いと思っていた。

櫓で太鼓を叩く人を眺めてから、周りで踊る人を見る。みんなの手の動きとか、着ている浴衣とか。ずっと眺めて、それから出

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【短編】バトン⑩

【短編】バトン⑩

第九話はこちらから

今村くんとご飯を食べる時は、すき家だった。
時々流れるすき家独自の音楽とかラジオとかに今村くんはいきなり機嫌が悪くなる。

「なんですぐにLINE返さねーの?」
僕は、今村くんの彼女じゃない。
「すぐ返せや」
脛をコツンと蹴られる。僕は今村くんの彼女じゃないし彼氏じゃない。
「聞いてんのか?おーい?」
手を伸ばされて頭をコツコツ叩かれる。機嫌が悪いからこんなことをする。
「も

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