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2022東京大学入試問題二次試験 化学 第3問解答解説

東京大学2022化学,第3問の解答解説です。

圧力,密度,速度など理論化学を中心にした問題でした。


問題はこちらなどを参考に。

I 序盤の鉄はサービス。素早く済ませて本題の二酸化炭素へ。
二酸化炭素の海中保存などはそんなにポピュラーではないが,ここ最近の二酸化炭素問題などについてアンテナを張って情報を集める探究学習などをしていれば耳にしたことはあるかもしれない。(そういうような,やや情報戦も東大クラスは必要)読めばわかるようになってはいるが,イメージできないと時間がかかるかも。

水圧により状態変化が起き,その密度変化で上昇するか下降するか…といくつかの話題があるが,意味さえ分かれば処理は通常通り。ただ,二酸化炭素の状態図は見慣れないため少しビビってしまうかもしれない。

計算量は多少あるが,それでもあまり時間はかけたくない問題です。

https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=27

二酸化炭素を海含めいろいろな場所に貯留しようという試み(CCS)については,各所が常々研究しているトピックなので調べておきたいところです。


生物を勉強していれば,とっつきやすい。文章量もあり読みにくいが,恐れずに誘導にしっかり乗りこなそう。そもそも意味が分からない,速度や平衡が苦手な人は後回し。

序盤は[Ab]が使えず[Ab]₀のみ,という部分をヒントに式を組み立ててていく。[Ab]=[Ab]₀をうまく使えるか。速度やそれに関わる変数をグラフにプロットするような問題では似たような処理もみられる。難関大では頻出なので幅広くやっておきたいし,経験があればこの辺は速い。

生成物のグラフについては,うまく「式の意味」を見抜く必要がある。速度や平衡の問題ではいろいろな式が出てくるが,簡単に口頭でその意味するところを説明できるといい。

最後シも特に問題ない。有効数字に気を付けながら進めよう。計算量は多くないが,文字式の処理が多いので凡ミスに注意。

速度は様々な問題が出るので,難関大の問題などをツアーしていろいろなパターンに対応できるようにしていこう。




第1問はこちら