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深夜高速について考える

妹に(何回記事に出すんだと思われてしまうが許して欲しい)、岡崎体育の深夜高速って聞いたことある?と言われた。何かのCMにも起用されていたようでわたしも普段テレビは見ないが、フレーズだけは聞いたことがあった。

もともとフラワーカンパニーズというグループの曲らしく、それを岡崎体育がカバーしているらしい。体育くんの歌い方がまたよく、ぜひとも原曲と共に聞いて欲しいと思う。



"生きててよかった 生きててよかった
生きててよかった そんな夜を探してる
生きててよかった 生きててよかった
生きててよかった そんな夜はどこだ"


歌詞の中にこんなフレーズがある。その他にも若さゆえの葛藤や不安など、年をとることへの憧れや若いままでいられないという焦りなど、考えさせられる歌詞がまた心にくるのだが、今回は上の歌詞について妹と話したことを記録として書いていく。

妹に生きててよかったって感じたことある?と聞いてみた。
彼女はうーんと少し悩んだ後、「生きててよかったー!みたいなことはないかなあ?」と言った。そのあと続けて「小さな幸せだなあって気持ちが続いてる感じかな?」(確かこんな風に言っていたように思う)
この言葉を聞いて、正直よかった、とホッとした。

わたし自身の人生を振り返って考えてみると一度だけ、一度だけ生きててよかったなと思ったことがある。それは妹の結婚式だ。

わたしは1度本気で死んでしまおうと考えたことがある。

それは妹に死ねと言われたからだ。きっと本気で死んで欲しい!と願って言ったわけではないと思っているが、あの頃のわたしたちの関係を考えれば妹がその言葉を口にするのは容易に想像できる(これ以上私に迷惑をかけるなの最上級の伝え方だったと思っている)。そして、そんな言葉を使わせてしまった自分自身が本当に大嫌いだった。一層のこと本当に死んでしまえばいいかと本気で思い、包丁を取り出して死のうと思ったが妹に止められた。まあまあ、目の前で人が死のうとすれば止めるのも当たり前なのだが、それもまた辛かった。そんな言葉を使わせない、迷惑をかけない人間だったらよかったとずっとずっと考えていた。

妹が幸せでにこにことしていて欲しいという気持ちは強くなり、妹と交わらない人生の方が彼女を幸せにできると思って過ごしていた。
そんな妹が突然結婚するのだと聞いて、どんな人なのか、本当に妹を幸せにできるのか?と心配していたが、それはわたしの思い過ごしだった。結婚式前夜、結婚式当日、二次会と彼女たちの姿を見ていたが、終始本当に幸せそうだった。これを見るために生きてたんだなと思ったほどだ。きっと本人たちも楽しさはあっただろうが、準備や本番のおもてなしでしんどかったこともあっただろう。でも、それを感じさせないほど幸せそうな顔がたくさん見られた。それを見届けることができて、心の底から生きててよかったなあと思ったものだ。
そこから、自分の、自分だけの人生を歩まないといけないなと思うようなった。きっとどこかで勝手に妹が幸せじゃないのに自分は幸せになってはいけないとも思っていたのだろう。なんて迷惑なやつだ。

生きててよかった、それは幸せな言葉でもあるが、本当にどん底にいたからこそ言える言葉だともわたしは思う(わたしの主観なので皆に当てはまるわけではないと思うが)。だから、妹の言葉を聞いてホッとしたのだ。


彼女の誕生を祝い、そして小さな幸せが一生続くことを願ってこの記録の終わりとする。
産まれてきてくれてありがとう。これからも小さな幸せが続きますように。

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