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ベトナム一人旅小話 #2 ぼったくりに気をつけよう

空港を出た私はひとまずタクシーでホテルへ向かった。便利なもので今の時代には配車アプリというものがあり、異国の地でも会話をせずに簡単にタクシーを掴まえることが出来る。現地の適正価格よりは多少高いのかもしれないが、日本に比べたら全然安いので労力を考えたらアプリを使うのが吉だろう。

ホテルのスタッフが教えてくれた良いレートの両替店で両替を済ませた私は、とりあえずハノイで有名な観光スポットである“トレインストリート”に向かった。トレインストリートはその名の通り、線路沿いにお店が建ち並び、間近で電車を見ることが出来るというスポットである。迫り来る電車は想像以上に近いので迫力が凄い、というか結構怖い。普通に死人とか出てるんじゃないかと思う。

電車まで30cmくらいしかない
ほんとにスレスレ

ちなみに注意が必要なのが1日に2-3回しか電車が通らないということだ。私はそれを知らずに行ったのだが、なんとたまたま行った時間帯に電車が通ったので運良く見ることが出来た。この時、1時間後くらいにぼったくりに遭うことをまだ知る由もない私は『たまたま電車を見られるなんてラッキー♪幸先の良いスタートだ!』と思っていた…。

話は変わるが、ベトナムの観光地付近には流しのタクシーが溢れている。ぼったくりのカモを探しているのだろう。かくいう私もトレインストリートから次の観光スポットに行く時に声をかけられた。一度は断ったのだが、メーター使うなら乗ってもいいと言ったらあっちがノってきたので私は試しに乗ってみることにした。運転手が女性だったから油断していたのかもしれない。一応乗る前に強めで「メーターを使ってくれ」ともう一度言っておいた。そこからしばらく走り目的地に着いて、いよいよ運賃支払いの時、私は約600,000ベトナムドン(以下VND)を請求された。これは降りてから気づいたことだが、多分この時私は桁を1桁多く請求されていてしっかりぼったくられている。ベトナムのタクシー代としてはめちゃくちゃ高く、あまりちゃんと思い出したくないが日本円にしてだいたい3000円くらいぼったくられたと思う。

彼女は確かにメーターを使っていたが、なぜ騙されたのか、答えは簡単でベトナムのお金の桁が多すぎるからだ。まあ普通に私がアホだっただけと言われればその通りなんだけど、ベトナムドンの桁の多さは結構厄介だ。
100円=約16,000VND(2025.01時点)と桁は多いわ計算しにくいキリの悪さだわで『これはもう国ぐるみでぼったくろうとしているのでは…??』と変な陰謀論がよぎってしまう。

『いや、それにしても請求額が1桁多いことに気が付かないなんてアホすぎるだろ!!』と思うが、この時の私はベトナムに来たばかりでそんなに瞬時に換算出来る訳もなく…。桁が多すぎてよく分からなくなった私は請求通りに払ってしまったのである。

こうして幸先のいいスタートから一気に落とされた気分になったぼったくり事件だが、もう悔やんでもあの3,000円は戻ってこない。ムカつくけれど経済水準が高いとは言えないベトナム人の彼女の生活にちょっとだけ寄付をしたことにしよう。

そして、これをnoteに書くことで誰かにアホだな〜と笑ってもらえたなら、悔しいぼったくり事件もひとつのネタとして3,000円分の価値になって昇華できるのではないかと信じている。だから皆さん、私の3,000円を取り戻すために良かったら♡でも押しといてね。

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