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映画感想文『なんちゃって家族』 〜下ネタオンパレード〜

主人公のデヴィットは、マリファナの売人。


ある時ちょっとしたトラブルから、アメリカ・メキシコ間で麻薬を運ぶ仕事を引き受けさせられることになってしまいます。


しかし、デヴィット1人では怪しまれてしまい、国境を越えられそうにありません。


そこで彼は偽装家族(なんちゃって家族)を作り、家族旅行を装うことで怪しまれずに国境を越えようという作戦を思いつくのです。


招集したのは、
人生ドン底の元ストリッパー: ローズ、
ホームレス少女: ケイシー、
女子とキスすらしたことのない童貞: ケニー
の3人。

4人で「ミラー家」を装い任務を遂行する中で様々な困難を乗り越えるうちに、4人の間に本当の家族のような絆が芽生えて行きます。


随所にお下劣ギャグをふんだんに散りばめながら、見応えのあるハラハラドキドキの展開で、見終わった後にしっかりとした充実感を与える。

いかにも「アメリカン・コメディ」という感じの作品だと思います。

私はフツーにこういう映画が好きですね(笑)。


この作品で注目すべきは、ケニーの(良くも悪くも)大活躍っぷり。


任務の中で初恋を経験したり、
無免許で車を爆走させたり、
タランチュラ(?)に金◯マを噛まれてぶっ倒れたり、
最後の最後で仲間たちを救い出したり、
ラジバンダリ…。


いかにもアメリカン・コメディに出てくる「バカだけど憎めないキャラ」なのです。


ただ、そんなケニーに対し、男たちの嫉妬が爆発する瞬間が訪れます。


ケニーがなんちゃって家族たちに「女子とキスすらしたことがない」と打ち明けると、なんとケイシーとローズがキスの練習相手になってくれるというのです(!)。


金髪美女2人に交互にキスをされるケニー。
(しかも「初めてにしてはウマい」なんて褒められやがる…。)


ケニー羨ましすぎるだろ!!!


全米男子がこのシーンで嫉妬に狂い、熱り立ったに違いありません。


ただその後すぐ、「お客さんにもサービスありますから」と言わんばかりに、ローズ(ジェニファー・アニストン)が下着でセクシーダンスを披露するシーンや、豊満なお胸を揉まれるシーンが挿入されています。


ここで全米男子の怒りは冷め、代わって下半身が熱くなったことでしょう(やかましい)。


とまあこんな感じで、「下ネタ無理!」な人には絶っっっっっ対に勧められないのですが(笑)、始めから終わりまでずっと笑える、ド直球のコメディ映画であり、今後何か辛いことがあったら元気を出すためにまた見ようと思える作品でした。


この作品の制作スタッフは他にも色々コメディを作っているみたいなので、そちらもチェックしてみたいなぁ。