エアスラッグ博学審問⑥第3世代のスラッグチューン
※はじめに
適切な知識、技術を持たずにエアライフルの調整を行うのは大変危険です。メンテナンスや調整は知識のある専門店に依頼しましょう。
エアライフルはエアソフトガンとは違い、
扱いによっては大変危険な、実銃です。
こうした知識や調整は、我々所持者が安全で正しい運用をするためにあります。
エアライフルが、これからも楽しく自由な趣味であり続けられるよう、正しい知見の習得と 安全な取り扱いに努めましょう。
さてここまで色々書いてきましたが、
ついに本命の第3世代PCPでのスラッグチューンについてです。
*PCPの世代については過去記事をご参考ください。
まず、現在国内正規で入っている第3世代を上げてみましょう。
・FXエアガンズ:インパクトM3
・FXエアガンズ:マーヴェリックスナイパー
・RTIアームズ:プロフェット(2)
・カリバーガン:クリケット2タクティカル
・デイステート:デルタシリーズ(これは世代定義不明)
※上記商品ページに飛べます
こんなとことでしょうか。
第3世代の特徴として大型プレナムの装備を上げていますが、
この大きさは銃によってまちまちです。
オプションで拡張プレナムを用意しているメーカーもあります。
ではこれらの銃がファクトリー仕様で、流通しているエアスラッグをベストな弾速、セッティングで撃てるかと言われたら、否、です。
まず、基本的にファクトリーレベルでは、JSB 18grペレットでセッティングが出されている場合がほとんどです。(5.5mmの場合)
エアスラッグはペレットより摩擦が大きく、かつ高い弾速を要求します。
つまり現在流通しているJSBノックアウト(25gr)やハイブリッドスラッグ(22gr)では、そのまま撃っても重すぎて弾速が足りないケースがほとんどでしょう。(ハイブリッドスラッグは弾速低めでも安定すると聞いたことはありますが)
第2世代PCPだとほぼ全てのモデルが18grペレットを270mps前後で撃ち出すセッティングがされているので、スラッグ用の弾速調整、レギュレーター圧の変更は必須です。(弾速を落とすチョークも付いてますしね)
第3世代はというと、実は18grペレットを基準としながらも300mps以上で撃ち出す設定の銃が多くなってきています。
*これについては詳しく調べてないので、各自お調べください(笑)
その場合に限り、軽いエアスラッグであればそこそこ纏まる可能性があります。
実際、私のバルカン3は18grペレットを310mpsで撃ち出す標準セッティングでしたが、H&N 21grペレットは285mps〜程度の最適な弾速で撃つことができました。これは、もともとスラグガンとして考えられている銃であることと、21grという軽いスラグを使っているため得られた結果です。
ただし、弾速が最適だからといって、1ホールアキュラシーのセッティングとして、このファクトリーチューンがベストかというと、これがまた違うのです(笑)
ともかく、国内流通の銃で、エアスラッグで精度を出そうとすると、そのままでは難しいのが現状です。
ただし第3世代のPCPではハンマースプリングテンションが外部調整可能なモデルが多い(全部そうかな)ので、微調整は効きます。
これだけでハイブリッドスラッグまでは撃てるはずです。
ノックアウトの方はちょっと重すぎます…考えてみれば当たり前なのですが、25grというと6.35mmのペレット相当なので、Regもその銃の6.35mmモデルと同じ設定値まで上げなければ、きちんと撃てないでしょう。
つまり何かしらのチューンは必要になります。
(一部モデルはRegさえも外部調整が可能ですが、これも弄り方を間違えると故障につながります、その辺りは販売店から十分な説明があるかと思いますが)
そして30grなどのヘビースラグは、ほぼすべてのモデルが、それ用のチューニングパーツをインストールする必要があります。
なので結論としては、いかに第3世代であろうとも、日本での運用を考えると~25grまでのスラグがとても相性が良いと思うのですが、それらの流通はほとんどありません。
日本のエアライフル弾 市場はJSB1強ですが、
エアスラッグに関しては、JSB社はノックアウト1種しか出しておりません。
一方、世界市場でJSBと双璧をなすH&N社はエアスラッグ弾の開発に積極的で、口径も、重量も、非常に幅広くラインナップしています。
価格も安価です。
これは私が現在メインで使っている弾ですが、はっきり言って、とても相性が良いです。
これについてはまたいずれ書きたいところですが、
現在国内に、正規代理店としてラインナップを揃えているショップがないのが非常に残念です。
個人輸入してるなら安く済んで良いじゃん!て思う方もいるかと思いますが、あれはスケールメリットを利用しなければ全然安くないし、そもそも手続き等にかなりの手間がかかります。
国内正規販売があれば、普通にそれを買いますよw
第3世代の具体的なセッティング理論は・・・実はここまでの記事でふんわり書いてあります。はっきり書いて皆が銃砲店に駆け込まれても困りますしね。結局答えは自分で出すしかないのです。
まあ私もまだまだ道すがらなわけですが・・・
というところで本日はここまで。
ではでは。
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