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【安価で簡単】自作シューティングスティックの作り方
皆さんこんにちは。
皆さんのエアライフル猟では、いつもどんな姿勢で射撃をしていますか。
これはその人の銃や技術、獲物、そして環境などにより千差万別だと思います。
私はというと、基本的にヘッドショットのみで獲るため9割方は委託射撃です。委託射撃にも色々あり、銃を樹木に立てかける/添えたり、車のドアを全開で開き道路外に出して銃そのものもしくは体を委託したり、カモ撃ちでは三脚もよく使います。
一方、委託なしのポジション射撃は、1シーズンに数えるほどしか行いません。これは人それぞれだと思いますが、私の場合は、確実に獲れる射撃をしたい(半矢にしたくない)という気持ちが大きいからです。
さて、ではこの委託射撃というものは、ポジション姿勢+委託なのかというと、そうとも言い切れません。
委託道具には、銃を委託するだけでなく、体を委託するという要素もあるためです。
シューティングスティックとは
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シューティングスティックとは、棒状の委託道具全般を指すのですが、中でも逆V字の棒2セットを組み合わせて、銃の前後を支えるタイプが海外では有名で人気です。
前後を委託することで、銃の委託だけではなく、体にも委託効果が現れます。
これは銃が安定しとても良いのですが、主流のものはこの左画像のようなスタンディングで使うものでした。
そんなわけで座射〜膝射程度で素早く安定して狙える委託道具が何かないかなと探していたときに、右の画像のような小型の前後委託シューティングスティックを見つけたのです。
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立射のシューティングスティックは良く見ますが、立射というのは獲物からもよく目立ち、なかなか使う機会がありません。
かといって、委託道具でもっとも身近なバイポッドは基本プローンでの使用になり、低すぎて草木が生い茂るフィールドではなかなか出番がありません。そのため一番出番の多い中間姿勢では、今までは小型三脚を設置することが多かったのですが、その展開スピードを考えるとこのタイプのシューティングストックなら一番汎用性が高いのではと思い至りました。
よし、じゃあひとまずその辺で買った材料で試作しよう(笑)
そう、野遊びにはMYOG(Make Yourself Own Gear)の精神が大切です。
完成! IBO TAKE SHOOTING STICK
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既製品のシューティングスティックの構造を見た瞬間に、もう材料はこれしかないだろうと考えていました。それが農業資材です。ポールには園芸で使うイボ竹という人工竹を使用し、ジョイントにはイボ竹専用ジョイントを使用します。ジョイントは角度が自由に変えられます。
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これらをこうして、こう!!
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ハイ、完成しました。これ以上の説明図、要ります?(笑)ていうぐらい簡単です。ちなみにこのジョイントクリップはある程度の固定力はありますが、強く力をかけると外れてしまうため、位置決めができたタイミングで接着剤を使ったりビスで固定してみました。またイボ竹はφ11mm以上をお勧めします。8mmではたわみが気になりました。
海外のシューティングスティックは前後と左右の開きが自由に調整できるものが主流ですが、それだと両手を使って丁寧に位置決めをする必要があるため、あらかじめ決めた長さに開けるようパラノートで制限を設けました。これにより片手で展開可能になり、またイボタケへの負担も軽減します。
というわけで早速射撃場で撃ってみます。
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このイボタケシューティングスティック=ITSSは前後の開きと左右の開きをロープで結ぶことで制限しています。
これにより基本的に片手で素早く展開可能です。
(ロープを使わなければ状況に応じて細かい調整も可能になります。)
今回作ったのは、両膝を地面につく変形膝射用で、私の狩猟スタイルでは、このくらいの高さが何だかんだ一番汎用性が高いんですよね。
左手で持ったITSSをパッと広げ、銃を乗せます。
展開速度も速く剛性も問題なし。片手で持って、前の棒を手放し、次に横に広げるだけ。↓↓展開動画はこちらからご覧ください。
的には私のオリジナル商品、Pheasant skeleton Target、通称キジ的を使用し実践形式で試してみました。 何この的、めっちゃ良いじゃない(笑)
1羽に対し5発ずつおおよそ60秒の制限時間で撃ってみます。
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早速、事前練習も無しに、カトラン4.5mm13grZANスラッグ仕様で撃ち込みます。
構造上上下に多少ブレは出ますが、銃の前後を委託しているので三脚などで前方だけ委託するよりかなり安定しています。
ちなみにグルーピングしていないのはバイタルに当てることを優先して、上下のブレはある程度無視して射撃しているためです。
予行練習もなしにサクッと撃ってみましたが、17発/20発中ヒットで、的中率85%となりました。うん、良いじゃない?
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次にバルカン3でも撃ち込みます。
バルカンは重量があるので、とても安定感があります。
※気分良く撃っていたら銃を持ち上げた時にウインデージダイヤルをひねってしまい、大きく右にずれてしまいました(笑)
実際、POIも軽量なカトランより良いですね。銃の重さを狩猟のハンデと取るか、メリットと取るか、これは考えるものがありますね。
結果14発/20発中で、的中率は70%、.177カトランからの持ち替えで反動によるフライヤーが出てしまいましたが、まあ問題ないでしょう。
うーん、これは良いかも。
細かいところは改善の余地がありそうですが、十分に使い物になります。
しかも材料費は1000円程度。
現状、クリップが外れやすいという問題があり、これを接着剤で止めたりビスを撃ち込んでみたのですが、その影響でジョイント自体が壊れてしまったり、ということもありました、この辺はベストなバランスを探す必要があります。
しかもこれを持って畑を歩いていても違和感がない(そんなことはない)
というわけで、皆さんもぜひこれを参考にITSSをMYOGしてみてくださいね。
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