バルカン3が出るぞ!②AGNは高圧ボトル+レギュレーターでたくさん撃てる!
f-rangeで正規販売されるバルカン3-700(5.5mmエアスラッグチューン)の魅力を書いていくこのシリーズですが、特にプランは立ててないので順不同、思いつきで書き出しています(笑)
まずはバルカン3に限らず、ウラガンにも共通するAGN社の特徴的かつ素敵な設計思想から。
AGN社のカーボンボトル
AGN社の採用するカーボンエアボトルは全てチェコのCZ AMOTECH社によって製造されています。
一般的にカーボンボトルと呼んでいますが、どれも正確にはカーボン巻きメタルボトルです。金属のタンクを高圧で変形しないようにカーボンを巻いて強度と軽さを両立しています。
これによって300barの高圧で使用が可能になります。
AGN以外のメーカーのカーボンボトルはほとんどが中国のAlsafe Lioning社の汎用カーボンボトルを採用していて、これはアルミボトルにカーボンを巻いたものです。
一方AGNのボトルは肉薄ステンレスボトルにカーボンを巻いたもので、CZ ARMOTECH社は宇宙航空分野の特殊タンクまで手がけており、求められる品質が高いのでしょう、見た目のカーボンの織りからして美しい仕上げになっています。
このメリットはいくつかありますが、一つは軽さです。
もうひとつは腐食への耐性。
さらに独自の形状で、ALSAFE社のようにボトルのネックがないため、同じ容量でもコンパクトに抑えられます。
またウラガンには上記の汎用規格にない50mmボトルを採用しており、これにより非常にコンパクトなエアガンに仕上がっています。
そしてここからが重要なポイントです。
AGN社の耐高圧レギュレーター
上記の通り、一般的にカーボンボトルは300barの充填圧力を確保していますが、すべてのエアライフルがその通りの圧力で充填できるわけではありません。なぜかというと高圧空気を減圧するレギュレーターの適正作動圧があるためです。
AGN社のレギュレーターは高精度で評判が良いにも関わらず、最大圧力300barを可能とする、非常に堅牢な作りをしています。
広く流通しているカーボンボトルエアライフルでよく見かけるのは230~250BAR程度で、これ以上の圧力での充填は保証されていません。
この差は実は重要で、高圧下での50barの空気は発射可能弾数に大きく影響します。
レギュレーターは、精度だけを求めていくとマッチグレードや社外のレギュレーターに行き着きます。
一般的なレギュレーターは作動させるバネにスプリングではなくベルビルワッシャーと言う金属板を使います。
正確に作動させるためには薄く作ったほうが有利ですが、高圧使用に耐えられなかったり(正確には対応幅が狭くなる模様)、構造上摩耗スピードが速くなります。
社外レギュレーターで有名なHUMAは、後述のアルタロスの技術をベースに作られたと言われていますが(海外ニキ情報)、薄い大径のワッシャーを重ねた構造をしています。
同じく人気のアルタロスは薄めのワッシャーではありますが径が小さく、数を多くして精度を耐久性を出しているようです。
高精度のベルビルワッシャーレギュレーターは消耗品です。
一般的には精度が不安定になるor2年のどちらか早い方で交換を推奨していると言われています。(と海外ニキが言ってましたw)
実はAGN社のレギュレーターは同じくチェコのアルタロス社のレギュレーターに構造がよく似ています。それもそのはず、過去にはAGN社のレギュレーターを製造していたことがあり、現在もそういった協力関係にあるのではと睨んでいますが、これに至っては完全に私の想像です(笑)
ですが、丈夫だからといって精度が低いかというとそうではなく、
海外のオーナーでも社外レギュレーターに変える人がほとんどいないのが、
その性能を証明しています。
突き詰めた数値としては違いは出るでしょうが、実際の影響とユーザーが何を必要としているのかをきちんと理解し答えを出してくるのがAGN流です。
ボトル+レギュレーター=発射可能数
何が言いたいかというと、要はそういうことです(笑)
なんにせよ300barのタンクを300bar充填で使えることによって、
大幅な発射可能数アップを実現しています。
例えばあくまで理論値ですが、
ウラガンで言うと300barの充填圧からレギュレーター圧までの範囲で、6.35mmモデルで最大90発ほど、7.62mmモデルでも45発ほどは撃つことができます。5.5mmモデルに至っては200発近くなります。
※一般的に口径が小さいほど燃費が出しやすくなります。
これは今までの低い充填圧のエアライフルではあり得ないショット数です。
ではバルカン3はというと、大容量のプレナムと700mmロングバレルのおかげで、スラッグチューンをした状態でも最大170発程度は撃ててしまいます。はっきり言って、猟期中は充填を忘れます(実際忘れました笑)これはベンチレストで的にガンガン穴開けを楽しみたい人にもおすすめですね。
パワーだけ見た場合、ウラガン6.35mmとバルカン5.5mmスラッグチューンは比較対象になるかと思いますが、取り回しと汎用性重視ならウラガンを、取り回しを多少犠牲にしても燃費やエアスラッグの精度を求めたい場合はバルカン3をお勧めします。
もちろんこれらはあくまで300barまで充填できた場合の数値です。
ハンドポンプや電動ポンプは可能ですが、エアタンクからの充填では物理的に300barのフル充填はできません。
しかしながら、エアタンクはこまめに充填すると、チューブ内のエアを毎回捨てることになり、効率的ではありません。
経済的に考えても多く入れられるに越したことはないというのが今の私の考えです。
と、またつらつら書いてしまいましたが、今回はこの辺で。
バルカンも良いけど、やっぱウラガン買うわ!
という方もぜひf-rangeまでお問い合わせください(笑)