🔰初心者向け🔰エアライフルに最適な弾速計の選び方

※2021年の1月に書き始めたこのnoteも気付けば4年、途中サボっていた時期もありましたが、皆様に応援頂き、なんとか100記事を突破しました。
2025年もエアライフルフリークの皆様のためになる情報を、忌憚なく正しく発信していきたいと考えております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年正月の私より

皆さんこんにちは。

エアライフルでちょっとセッティングを弄ってみよう、と思った時に、必ず必要になるのが弾速計です。

セッティングを弄らなくても、正確な弾道計算表を作りたいといった用途でも欲しくなるでしょう。
それに定期的に計測することで、故障やトラブルを速やかに察知することもできます。

では弾速計を買いましょう！となった時に迷うのが、何を買ったら良いのか問題です。
鉄砲関連の他のギアに比べたら、弾速計は全然難しくありません。
まず、大きく分けて2種類の計測方式があります。はじめにこれを知っておきましょう。

光センサー式とドップラー式

左が光センサー式、右がドップラー式

射撃用の弾速計の基本は光センサー式です。
一般的なモデルだと、細長い計器本体の前後に光センサーがついていて、その2点を弾が通過する時間で速度を計測します。
本体からはその前後センサーの上部にアンテナ状の板が伸びていて、ここから赤外線を照射し、確実に計測できるようになっているものがほとんどです。この方式をコンパクトにしたものでは、エアソフトガンでよく見る、四角い箱に穴が空いたもの、マズルに直接取り付ける筒状のもの、などがあります。
2点を通過させれば確実に計測可能で、そのシンプルさはメリットと言えるでしょう。また2点を通過させる、という構造上、その距離を遠く取ったものの方が精度は高い傾向にあります。

一方ドップラー式の弾速計は、前方に電波を照射しその反射を捉えることで速度を計測します。
そのメリットは、銃のマズル付近にただ置くだけで計測できる手軽さです。FXのポケットクロノグラフなどが良い例でしょう。
デメリットは、国内使用においては電波法に関わる技適案件である、ということです。
また、光センサー式に比べると、僅かに計測漏れが多くなる傾向にあります。

それぞれの精度は？

とはいえ、光センサー式もドップラー式も極端な精度の差はないと言えるでしょう。
光センサー式は設置場所＝計測距離ですので、目で見て調整が可能ですが、ドップラー式は不明確です。そのため光センサー式を好む人は多いのですが、何回か同時に使ってテストしてみたものの特に違いはなかったので、気にするほどのものではないでしょう。

セッティングを取るならアプリ付き

左がFX、中央がCaldwell、右はProchrono

精度が変わらないなら安い中国製のもので、と言いたいところですが、
最近の高性能モデルは、計測データをアプリに表示してくれるものがあります。データはファイル保存でき、セッティングデータの管理に役立ちます。作成毎回紙に書き出したり、本体の記録を確認するのは大変なので、しっかり遊ぶならアプリ付きのものが便利です。というか必須です。

このアプリの機能や使い勝手、というのはメーカーそれぞれに特色があり、私も何度か買い替えています。
平均弾速を出したり、MAX/MINをチェックしたり、全体のストリングをグラフにして安定性をチェックしたり、ストリングに集弾の写真を付けて保存することも可能です。

おすすめ弾速計

FX ポケットクロノグラフ

ガンショップ栄興

トウキョウジュウホウが輸入販売している正規品です。本国価格よりだいぶ高額ですが、技適をきちんと通していることを考えると妥当でしょう。
ドップラー式で、さらにbluetoothでスマホアプリに記録してくれます。
超コンパクトで、設置も楽々です。
さすがFXだけあって、アプリの更新、改良もこまめに行なっており、性能的にも良くなってきているように感じます。
ただし、そのおかげでインターフェースまで変わり、せっかく覚えた使い方がまたわからなくなるのはご愛嬌（笑）

しかしながら、お金を出せるならこれを買っておいて間違いないでしょう。
ちなみにこれはエアライフル専用で、音速手前くらいから上は計測できません。注意しましょう。

Caldwell バリスティックプレジションクロノグラフ

Ballistic Precision Chronograph by Caldwell

Caldwell 721122 Ballistic Precision Chronograph Premium Kit

光センサー式のトップクラスの弾速計はこれでしょう。現在はBluetooth接続のモデルもありますが、こちらはデータの送り込みがイヤホンジャック接続なので技適問題もクリアです（多分）。
ただしイヤホンジャックなのでiOSは、ひと手間必要です。
アプリ画面も非常に使いやすく、とても便利です。なおこのタイプは赤外線シェードが別途必要で、２つ目のリンクのフルセットを買うか、ただのシェードにDIYで何か赤外線を出す工夫をするかが必要です。
このタイプはは確実に動作しますが、組み立てがちょっと面倒ですね。

中国製　四角くて細長いや〜つ

ZEYUAN 速度測定スリングショット速度測定器Pro弓速度測定ツールアルミニウム合金Professional E9900-X

ぶっちゃけ、アプリのことを考えなければ、この光センサー式が一番コスパが良いです。
精度も高級機と比べて何も変わりません。はい。
速度表示はパッとついてすぐ消えるので、メモ用紙とペンが必須です。
難点を上げるとすれば、どれもm/s表示なことぐらいでしょうか。
（アリエクではfps表示切り替えのものも出てきています）
アンテナは最初から赤外線ライト付きです。予備アンテナまでついています。この手のモデルは三脚に接続して使いましょう。

ちなみにm/sとfpsでは表示数値が約3倍違います。
100m/sは300fpsといった感じです。これがどう影響するかというと、数値が細かい方がより正確に確認、セッティングができる。ということです。
だからと言って精度に影響があるかというと多分ないですが（笑）

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他にもエアガン用の箱型に丸い穴の空いたやつや、サプレッサー状でマズルに装着する光センサー式のも商品もありますが、誰にでもお勧めするかというとちょっと微妙かなと感じています。

なぜかというと、箱型のものは弾を小さい穴に確実に通すのに気を使いますし、バレル装着するとなると、重量物なのでPOIに少なからず影響します。
また、装着するにあたり少なからずのDIYが発生しますので、きちんと安全を確保し確実にセットアップしないと機械の破損などの事故の可能性があり、万人向けとは言えないでしょう。
性能面で言うと、計測エラーは少ない印象で精度自体はまあまあ問題なく使えます。

というわけでその辺の手間を考えると、多少荷物は嵩張っても、最初は細長いや〜つで良いんじゃない？と思う次第です。
ちなみに細長いや〜つの最新モデルはWi-Fiでスマホに転送表示してくれる！と言う機能が付いているのですが、これがアプリではなくなんとWEBサイトでして（笑）表示させるためにはスマホの電波が必要なため、山間部の射撃場では使えないという楽しいオチが待っています。（そもそも技適の問題がありますが）

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とまあ、今回の話題はそんなに語ることもないんですが、とりあえず弾速計を買って測りたい、という方は細長いや〜つを買っておけば問題ありません。

セッティングを弄って遊びたい、という方はアプリ付きのものを買いましょう。

本日はサクッとここまで。
ではでは。

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