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エアスラッグ博学審問⑤第1世代PCPのスラッグチューン

※はじめに
しつこいようですが、適切な知識、技術を持たずにエアライフルの調整を行うのは大変危険です。メンテナンスや調整は知識のある専門店に依頼しましょう。


前記事で第2世代PCPでのスラッグチューンはかなり困難だということを書きました。

例えばregの調整圧で30発撃てるエアライフルであれば、Regを上げてスラッグチューンをすると、その発射可能数は半分くらいになると考えて良いでしょう。15発撃てるPCP…実猟、猟場ならそれで十分かもしれませんが、射撃場でのベンチレストとなると…かなり大変でしょう。
タンク容量が最低でも300ccほどないと、実用には厳しいと推測されます。
エアスラッグの高いBC値、直射性は非常に魅力的ですが、そもそも集弾性が悪ければ、その効果は享受できません。

チョークドバレルのペレットガンでそれがどこまで詰められるか、これはまだ未開拓の分野です。

では第1世代のPCPはどうでしょうか。
実は、第2世代よりチャンスがあるんじゃない?という妄想が今回のネタです。

第1世代PCP デイステートハンツマンでスラッグセッティングをする

これは私が最初に所有したデイステートハンツマンリーガル5.5mmです。
この頃はまだエアライフルの知識がなく、銃の特性もよく分かってませんでした。

当時の印象は、超カッコよくて、取り回しも良いけど、
めちゃくちゃうるさくて当たらない銃、でした。

今捉えてみれば、ハイパワーでシュラウドのない銃だったので当たり前なのですが、当時は相当苦労しました。しかし銃の基本が全て詰まっていて、
今の自分の腕(大したものではありませんが)があるのはこの銃のおかけです。

第一世代の特徴は、レギュレーターがないことです。
そのため、タンクのエアをそのままバルブで吐出させています。

第2世代は減圧後にプレナム室を設け、この空気を利用していますが、スラグを撃とうとするとこれが邪魔をします。バルブ解放時間内の減圧が大きく、ハイパワー化に限界があるためです。

その点、第1世代はプレナムがありませんから、180barならそのままの圧力で空気を吐出します。第2世代のReg圧を180barにするのと同じです。
またプレナム=エアタンクですから、480ccのカーボンボトルが付いていれば、プレナム=480ccで、第3世代以上の安定したエアの吐出が可能です。

さらにこうした高圧域で使うことを前提としているため、ハンマーも重くスプリングも強く作られています。

エアスラッグを撃つことを考えると、これは非常に有効に働きます。

ハンツマンのようにファクトリーで40ft/lbs程度のハイパワーガンであれば、18grペレットを310mps程度で射出しているはずです。
そのまま23grスラッグを撃つと260〜270mps程度で撃てるはずですから、あと20〜30mps上げるだけです。

となると、ペレットの最適タンク圧力より少し高い圧力にするだけで、最適な弾速で撃てる可能性があります。
またストライカーが負ける、ということも考えづらいので、空気圧で最適な弾速に入らなければ、スプリング調整で十分にセッティングができるでしょう。

つまり第2世代より、スラッグの求めるスペックを備えているのです。

もちろん、エアスラッグの求めるセッティングのシビアさに変わりはありません。
特にバレルの処理については、いい加減な銃はかなりあると思います。
これはペレットの懐の広さのおかげで顕在しない問題でしたが、
エアスラッグの場合は、それもはっきりと集弾性に影響します。

これも語り出すとキリがないのですが、ペレットでは問題なかった工作精度やセッティングがエアスラッグでは問題になる、という可能性があるのです。

私は現在第1世代のエアライフルを所持しておりませんので、もし試してみたいという有志の所持者がいらっしゃいましたら、ぜひ検証をしてご報告をお待ちしております。

チョークドバレルが心配ではありますが、5.5mmモデルなら.216サイズを選べばひとまず弾詰まりはないと思います。
弾詰まりしないだけで、まとまらない可能性も高いですが(笑)

そもそも、据銃もとてもシビアなのがエアスラッグです。
私もそこに気づくまでに数百発の弾を無駄にしました。

これについては私も答えを出しきれていないというか、
銃の個体差と弾の関係、バレルハーモニクスなどによって変わるので、
上手く説明できそうになったら、改めて記事を書きたいと思います。

今回はそんな感じでサクサクと終わります。
ではでは。

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