見出し画像

ハンター的、♀カモ最速識別法(陸ガモ編)

2023.11.10 リライト
さてさて猟期も始まり、みんな明日の天気にそわそわする時期がやってきましたね。
エア猟での獲物は鳥がメインになると思いますが、中でもカモ猟は人気です。
Twitterでも鳥の判別についてご好評いただいたので、バーダー×ハンター視点での♀カモ(陸ガモ)の最速判別法を書いてみます。
陸ガモ編、と書きましたが、海ガモ編なんて書きません(笑)

記事も最速で進みますので、早速サクッと行きましょう。
判断ポイントの優先順位で記載します。

マガモ♀(狩猟可)

1)嘴はオレンジをベースに黒をふりかけたパターン(模様は個体差大)
2)翼鏡が青紫色
3)はっきりした過眼線
4)足ははっきりとしたオレンジ色
5)羽は2重枠の鱗模様

※オカヨシガモ♀(非狩猟鳥)

1)翼鏡は白色
2)マガモ♀に比べて体色が灰褐色
3)大三列風切羽の輪郭がはっきりとしていてギザギザに見える
4)頭部がややデコッパチで幼い顔立ちに見える
5)足はマガモに比べくすんだ黄色に近い(個体差大)

カルガモ♀

1)黒い嘴、先が黄色
2)羽根は茶色に白の外枠

ハシビロガモ♀

1)嘴はオレンジ色でマガモに似るがヘラ状
2)足がはっきりしたオレンジ色
3)遠目でマガモに見えるが少し小さい
4)翼の肩部分(雨覆)が水色

コガモ♀

1)小さい
2)翼鏡が緑
3)嘴は灰色〜くすんだ黄色(個体差大)

※トモエガモ(非狩猟)

1)嘴根元に白斑

オナガガモ♀

1)嘴は灰色〜青灰色(個体差大)
2)胸〜横腹の鱗模様がはっきりしている
3)首は長め

ヒドリガモ♀

1)すごいデコッパチ
2)顔は単色、過眼線がなく、アイシャドウがかかった感じ
3)灰色の嘴
4)胸〜横腹の鱗模様は不明瞭

ヨシガモ♀

1)ややデコッパチ
2)胸〜横腹の鱗模様がはっきりしている
3)嘴は灰色でやや三角形

******************

まず、大型〜中型カモ系で注意したいのはマガモとオカヨシガモ。
オカヨシのオスは一見地味ですが、よく見ると体は細かい鱗模様の灰色で、飾り羽が柳葉状に伸びて目立つなので分かるはず。

この2種の判別が難しいのは、混群をよく作ることと、マガモもオカヨシも柄に個体差が結構あることです。
確実なのは翼鏡の色、白ければオカヨシです。足の色もオカヨシはやや黄色味があります。なんだか分からないのに獲るのは絶対ご法度ですが、獲ったらちゃんと確認してくださいね。たまにハンターさんが翼を広げて写真をアップしてるのを見たことありませんか?もしアップするならそれぐらいした方が良いです。
関東だと霞ヶ浦エリアはオカヨシがすごく多いので、特に注意です。

小型カモで注意するのはトモエガモ。
これは口の根元にはっきりした白斑があるので分かっていれば瞬時に判別できます。
今までは北陸のカモ、といったイメージですが、近年関東でも渡来が急増してます。特に印旛〜利根川界隈ではかなり増えてるので注意しましょう。

そして最後に、恐らく
一番判断しづらいのは、オナガ、ヒドリ、ヨシガモでしょう。
まずどれも狩猟鳥です。ただしなんだか分からないのに獲るのは絶対ご法度ですよ(行間含む)。

この3種は嘴、足はみな灰色で判断できません。頭部の形状を見ておでこが張っていればヒドリかヨシガモでしょう。かつ脇腹の鱗模様がはっきり見えればヨシガモです。
脇腹に鱗模様があって、スラリとした顔と首ならオナガガモの可能性が高いです。経験上、なぜかオナガガモ♀は単体で他のカモの群れに混ざることが多い(特にコガモ)ので、一瞬考えさせられます。

とまあ、これだけ覚えてれば判別できるはずです。
実際はもう少し非狩猟鳥のカモ類はいますが、渡来地域が限定的だったりするので、それは各自出猟地域の種類をお調べください。

繰り返しですが、同定せずに撃つのはご法度です。
狩猟鳥獣の判別と実際の狩猟の間に、色々な事情や法の問題があるのは確かです。
だからと言って火に油を注ぐような発言や行為はくれぐれも気をつけましょうね。それは自分も、他人に対してもです。
結果、狩猟者のイメージを悪くしたり、狩猟マップを青くするだけで、誰にも良いことはありません。

あと関係ないですけど、私の推しガモはヨシガモです(笑)
たまに見かけると、見惚れてしまいます。美しい・・・オカヨシオスも実はめっちゃ綺麗です。
こうして私は、狩猟せずとも鳥を眺める時間が多くて、効率の悪いエア猟を楽しんでいます(笑)

ではでは、皆さまも安全安心な猟期をお過ごしください。


参考になったよ!という方はスキッス!ボタンを推してくださると、
また記事を書く励みになります。
お読みいただきありがとうございました。



いいなと思ったら応援しよう!