『一文字アンビグラム』のススメ
※この記事はアンビグラム Advent Calendar 2023 (https://adventar.org/calendars/9204) に寄稿したものです。
こんにちは。アンビグラム Advent Calendar 2023、22日担当の.38です。
今回は、アンビグラム制作の起点となる、案出しについてのお話です。
1. アンビグラムの案出し
アンビグラム制作の起点である案出し。皆さんはどんなことを考えながらしてますか?お仕事の依頼、趣味の制作、企画の参加など、場面ごとに重要視するポイントは変わりますが、大きく分けると以下の2点になると思います。
A : 作りやすいワードで作る
B : 好きなワードで作る
可読性を目的とする場面ではAを、技能向上を目的とする場面ではBを、それぞれ重要視しているのではないでしょうか?
しかし、Aの作りやすいワードで作るには物足りなく、Bの好きなワードで作るにはハードルが高すぎる!という場面も出てきます。特に趣味の制作では、ワード選択に費やす時間がなかったり、身の回りのワードを使い果たしてしまったりで、困ることが多いです。
そんなAとBのいいとこ取りをしたい!という方にオススメしたいのが一文字アンビグラムです。
2. 一文字アンビグラムとは
そんなイイコトができる一文字アンビグラムって何?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
一文字アンビグラムとはその名の通り、『一文字だけの同一型、もしくは一文字と一文字の共存型のアンビグラム』です。「何もしなくてもアンビグラムになっちゃうんだよね〜」という、いわゆる自然アンビグラムもこれの一員です。
私も以前から制作しており、『毎日一文字アンビグラム』という名前で2022年11月30日から活動しています。
今回は、こちらのアカウントで投稿された「会」のアンビグラム(執筆時点では未投稿)を使って作られた、アンビグラムを紹介していきます!
3. 実例
3.1 重畳型
こちらを参考に作られたものが次に続くアンビグラムです。
上下に平行移動するタイプの重畳型です。『毎日一文字アンビグラム』は小学一年生の漢字から順に制作しており、「活」も「社」も投稿されているので是非!(執筆時点では未投稿)。
3.2 図地反転回転型
こちらを参考に作られたものが次に続くアンビグラムです。
個人的に苦手な型です。いつかコツを掴みたいな〜!
3.3 鏡像型
こちらを参考に作られたものが次に続くアンビグラムです。
ワードを探していた際に「飲」「酒」が横軸鏡像で作れることに気づき、これで行こう!と決めました。年末の華やかな様子にピッタリ!
3.4 回転型
こちらを参考に作ら(以下略)
アンビグラムの良さが一番手軽に伝わりやすく気に入っている型です。「会」で年末と言えば「宴会」しかない!と思い、二次会三次会を上手く断る脱出ゲームをイメージしながら制作しました。
4. まとめ
いかがでしたか?「これを使うぞ!」と一文字だけ決め、そこから思考を広げてワードを決めることで、ゼロから考えるよりも早く、ちょうどいい難易度で制作ができるようになります。今回紹介した『毎日一文字アンビグラム』以外にも、アンビグラム作家の方々の作品から一文字だけ拝借したり、ご自身でパッと思いついた一文字から思考を広げたりする事で、より良いアンビグラムライフを過ごせるでしょう!
皆さんのアンビグラム制作の手助けとなりますように!それでは!