ことばときもちと、まめこさん
思ったことをすぐに口に出す。
家では「しゃべりすぎ」と言われる。
嬉しかったことも、悲しかったことも、腹が立ったことも。
そんなわたしだけれど、昨日おはなししたひとの何気ない一言が、心にそっとしまっておきたいことばになった。
嬉しくて、くすぐったくて、思い出すたびににんまりしてしまう。
誰かに言ったところで減りはしないのだけれど、わたしだけの机の引き出しにしまって、ことあるごとに見たくなるようなことばだった。
そうそう、話は変わるけれど。いや、変わるようで変わらないかも。
3年ぶりくらいにドラマを見ている。ふたつ見ているのだけれど、松たか子さん主演の『大豆田とわ子と3人の元夫』。わたしは勝手に「まめこさん」と呼んでいる。主題歌がとにかくいいのと、軽快に物語が進むのと、浮雲氏がなぜか出ているのでとにかく推せる。
そのなかで松さんが「悲しいっていう感情はあるんだけど、ことばにしてしまったらその感情が上書きされてしまいそうで」と言う場面がある(いや、言い方はちょっと違ったかもしれない。とにかくそんなニュアンスのことを言った)。
昨日の話と、ドラマの台詞。
言葉にする/しない ということって迷うことがよくあって、それは言葉が感情に直結しているからなのかな、と思う。自分の言葉で相手を傷つけたり喜ばせたり、自分を傷つけたり喜ばせたり、ずいぶん便利な代物だ。言葉は人を生かしも殺しもするけれど、我々もまた、言葉を生かしたり殺したりしている。薬効も副作用もあるってことかしらね。
と、そんなことを考えるごろごろうぃーく。