小児鍼
早速三人家族以外の人物が出て来てしまうけれども、
徒歩10分かからない近所に住んでいる母方の祖母から疳の虫をおさえるためと言われて幼児の頃小児鍼に連れて行かれていた。
パンツ一丁にされて背中や腕をガッチャンガッチャンされるのはとても苦痛だった。
まず音が嫌。
そして、低周波治療器でビリビリひきつける感覚みたいなのを起こす部分が背中にあり、それがとにかく嫌で。
今でも整骨院で肩を揉まれて耳に響いて「耳が痛い!耳が痛い!耳がー!」と言ったりする。
思わぬ場所に響いたりするのが凄く気持ち悪くて嫌で。
わたしの疳の虫がとか言ってた祖母はわりといつも怒っていたので、
この人が一番癇癪持ちだから鍼行けばいいのになぁと子どもながらに思っていて、
たぶんその感覚は間違いではなかったと大人になってから思う。
自分では急に暴れたり怒ったり奇声を上げたりするタイプではないと思っているけど、
それが幼い頃に施術された小児鍼のおかげだとしたら凄いよね。
やはり祖母も小児鍼すれば良かったのにと思う。
その鍼灸院の先生はとても優しい男の先生で、
鍼が終わると ” 濃~い乳菓 ママー ” をくれるんです。
よく頑張りました!とママーをくれるんです。
それだけが楽しみで嫌々通っていました。
乳菓ママーが大好きでした。
包み紙が赤と青とあって、わたしは無類の赤好きなのでもちろん赤いほうをもらっていた。
何が好きってオブラートの舌触りが好きだったように思う。
ボンタンアメとか。