台本投稿について戦略的に考える。埋もれるけど、埋もれないって本当!?
こんにちは。さわなです。
先日の記事では毎日投稿がいかに大切か考察しました。
今回はその続き。
音声作品向け台本、特にフリー台本の場合について考察しています。
結論としては、
毎日投稿は効果的だが、それをしなくても埋もれないことがある!
です。
どういうことなのか。
それでは、本編スタートです!
【ご存じない方への説明】フリー台本ってなんぞや?
フリー台本をご存じの方は読み飛ばしてください。
シチュエーションボイスやボイスドラマや朗読作品(総じて音声作品とします)の台本として、公開されており、誰でも閲覧でき、自由に使用できるシナリオをフリー台本と言います。
小説投稿サイト(pixiv、小説家になろう、etc)や専用投稿サイト(ゆるボイ!、ボイコネ、ここみゅ、etc)に公開されています。
小説を初めとした文章作品との違いは、音声作品制作の一助となることを目的としていることです。
フリー台本黎明期から現在に至るまで背景は以下の記事で取り上げています。参考までにどうぞ。
pixivでのフリー台本投稿について
【ご注意】
主に使用しているpixivでの考察です。他の投稿サイトでは傾向が異なるかもしれません。
私の体験からの考察です。作者や投稿作品によっては異なるかもしれません。
毎日投稿は大切
冒頭の記事の通り、自分の作品が多くの人の目に触れる機会を増やすために毎日投稿は大切だと思います。
「なんでもいいから、毎日いろいろな台本を投稿していれば、閲覧数が伸びていくのか?」
それは作品の内容次第と言うところでしょう。
ただ、読者の目に触れる機会は増えます。
台本をシリーズ化しておけば、新着から同シリーズの他の作品を見てもらえたりします。
閲覧数を上げる要素は内容とランキング
人気ジャンルや音声作品で求められる内容を書くと強いです。
例えば、ヤンデレ、耳かきなどASMRに特化しているもの、癒やし系、嫉妬。
シチュエーションボイスの特徴は、自分が物語の主人公になった気分で相手の声を聴くものなので、恋人が語りかけてくるものや、幼馴染と恋仲になる等、恋愛系が多いです(王道)。あとはお兄ちゃん、お姉ちゃんとか。夢小説的な感覚ですね。
さらに、ランキングに載れば継続的に閲覧してもらえます。
基本的には他の小説投稿サイトと変わりありません。
…が、フリー台本が小説などの文章作品と違うところは、読者が2層居るんです。(書いている人は頷くところでしょうか)
黙読する読者と音読する読者
フリー台本には黙読する読者と音読する読者がいます。
前者はフリー台本を読み物として閲覧する読者。後者はフリー台本を音声作品に使用する読者、つまり声優さん、演者さんたち(以降、アクターとします)です。
前者は小説投稿サイトの傾向と同じだと思います。ランキングに入っている作品傾向がイコール需要と考えてよいです。
後者に向けて、目に留まるように閲覧数を伸ばしておく努力も必要かと思いますが、必ずしも投稿サイトでのランキング上位や閲覧数が多い作品ばかりが音声化に使用されるわけではないと思います。後者は演じたいキャラクターやシナリオがある場合、自身の目的に合った作品を検索します。
音声作品の需要も多様化しており、特殊ジャンルの台本も需要があります。毎日音声投稿している方もいらっしゃいます。Vtuberさんの台頭で音声作品も増加傾向です。多種多様の台本が求められます。
なので、人気の台本だけしか相手にされない。という界隈でもありません。
フリー台本は誰しも使えるので、よく使われてる台本は避ける方もいらっしゃるかもしれません。
アクターの需要と合えば、過去台本でも拾ってもらえる
いかに需要と合うかがポイントです。
需要と合えば、過去台本でも拾ってもらえます。適切な検索タグをつけておきましょう。
新着台本はすぐ使ってもらえることも
投稿ホヤホヤの台本が1ヶ月間で5~6作品音声化されたことがありました。
しばらく経過してから過去台本が音声化されるケースがありますが、反応が良い台本はすぐ音声化されることが多い気がします。
過去作品が音声化されるケース
個人的ロングセラー台本がいくつかありまして、古いもので5年前になりますが、今でも音声化して頂いております。
投稿サイトの閲覧数やランキングに載らない口コミのような効果で、台本がひとり歩きして旅立っていくんです。
口コミとは、想像するに音声を聞いて、「これを読んでみたい」とアクターさんが思うケース、「これを推し(アクターさん)に読んでもらいたい」とリスナーさんがアクターさんにリクエストするケースがあると思います。
個人的ロングセラー台本についての詳細は控えますが、pixivのランキング圏外であり、閲覧数等もランキング常連の作者さんの足元にも及ばない数字です。正直、埋もれています。それでも、5年前の台本は今でも音声化されています。
埋もれるけど、埋もれない。
なので、数字に囚われずに希望を持って、自身の良作を制作していけば、きっと大丈夫なんです!
「自分の好きなものはきっと誰かの好きなもの」なんです。自分の好きなものを突き詰めて作品を書いていけば、きっと作品を好きと言ってくれる人、台本を使いたいと思ってくれる人に出会えます。
投稿タイミングなど気をつけていること
やって効果的だったなと思う戦略を挙げておきます。
いわずもがな。たいていの人がやっていることでしょう。
投稿タイミングは朝か夜
朝は通勤・通学時間帯に閲覧してもらえるように、その前に投稿する。6時台くらい?
夜は18時以降。(以降から深夜に書けてが一番閲覧数が多い)
週末、金曜日は閲覧数が伸びるらしい
これもなんとなくです。金曜日の夜に特番組まれることもあるし、休みの前の方がネットが活発になりそうな感じしません?
土曜の夜説もある。
どっちがいいのかはわかりません。
ゴールデンウィークやお盆、年末年始は閲覧数下がる
この時期に投稿すると伸びが悪い印象があります。
リアルに忙しい民はネットに居なそう。
休みだからネットが増える人も居そう。
…どっちだ?
個人の所感では平常時の方が見てくれそうな気がします。
季節を意識する。季節もの台本は季節を先取りして出す。最低でも遅れない
梅雨入り前に梅雨を題材にした台本を投稿しました。そしたら、梅雨時期にたくさん(当社比)使ってもらえました。
5月18日投稿しました。季節を先取りするって大切だと実感しました。
どのくらい前もって出すかは答えがないのですが、少なくとも、季節が終わる前に投稿するのがベストです。
余談ですが、音声サークルの台本執筆依頼で「季節を意識しないで」と言われ、季節感を出さないように書く事もありました。私がフリー台本を書き始めた5年前、「季節感を出さない方がいつでも使ってもらえる」と考えていました。
現在はむしろ季節感を出した方がバリエーションが増えるので、要素のひとつと考えています。季節感もキーポイントです。
書いている側もバリバリ季節感を意識して書いているように思います。
(界隈もかわったなぁ…)
最後に:様々な題材で自由に書けばいい
台本の内容が多様化している話をしました。 シチュボの王道で言うと、アクターはリスナーの彼氏役や親しい間柄で、甘い言葉を囁やく。そして、リスナーは音声で疑似恋愛を楽しめるのが醍醐味です。
この基本形式は王道であり続けることに変わりないですが、それだけに固執しなくてもいいのです。
彼氏や幼馴染、友人、教師、お兄ちゃん、弟、夫じゃなくてもいい。人外でもいいだろうし、幽霊や特殊能力を持つ人間でも良いかもしれない。
シチュエーションだって、王道の添い寝で言うところのベッドの中、二人が愛を育む同棲部屋じゃなくても、待ち合わせのカフェじゃなくても良いんです。異世界でも、牢獄の中でも、死後の世界でも良いかもしれない。
想像できるなら、文章で書き表せることならなんでもありなのです!
きっとあなたにしか書けない物語と出会うのを楽しみにしている人がいるはず。
私も悪魔使いとか、魔法使いとか、死神とか、特殊なキャラを使ったシチュボ台本を投稿してきましたが、忘れた頃に拾い上げて音声化して頂いています。
時間とともに埋もれるけど、作品の数々輝きは色褪せないし埋もれない。そう思っています。
*
以上が、台本投稿を戦略的に考えた考察でした!
参考になれば幸いです。
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