ライアー

高く翔んで
無様に落ちていった
私のことわらって

お願い、
君に笑ってもらえたら
少しは悪くないかなって
まぁまぁ、
思うこともできる気がするんだ

私のことわらって
頼むから、
君に首ったけの私は
もう今夜も

夢にあらわれない
相変わらず冷たいなぁ
分かってる
君が優しいのは
歌詞の中だけ
そう、いつだって

私の幻想ゆめ
理想を着せちゃって
いっつも
ごめんね
本当、いっつも
ほんとのあなたを見ないまま
それを分かっておきながら
盲目、決め込んで
暗黙のルール
沈黙に逃げ込んでる
この尻尾捕まえて
引きずり出して
私を徹底的に堕として
あなたの手で

世界を救いたいんだと
語っておきながら
すぐに手を貸せる身近な隣人
簡単に傷つけて
無口に見殺し許している、
私のヒーロー

精一杯の心で甘やかす
恋の歌はさぞ耳触りが良かろう
シュガーホリック
いつの間に
大量の砂糖食らって
胸焼け起こしている

私のことわらって、
お願い、
君に笑ってもらえたら
少しは、悪くない
そんな気がする、気がするんだ

頼むから、
私のことわらって

君に首ったけの私は

どんな形であれ
どんな理由であれ
きみがわらってくれた
私もきみに
笑顔の魔法を

それが悪意や軽蔑や
嘲りに満ちた類のものでも、私は
嬉しくって、たまらないよ

馬鹿でしょ

嗚呼、もう

幸せに成りたいとか、
愛されたいとか
この惑星の生き物
皆、須らく寂しがり屋

困った時の神様、仏様
それでもいいよ、
天を仰いでいつまでも
待っている最後の審判

代わりの代打、ピンチヒッターで
私が来てるのにね

世界の中心は私だよ
気づいてよ

天使は助けを受けて初めて手を貸せるの
聞かせてよ、あなたの本当を

大丈夫
失望したりしないよ
此処には
あなたと私しか居ない
つまり
あなたと、もうひとりのあなたしか居ない

恐がることないよ
脅やかすものなんて居ないんだから

ただひとり、あなたしか

ねぇ、笑って
私はあなたにくびったけ
ねぇ、気づいてる?
私はあなたに心底惚れて
もう骨抜きにされてる
あと残っているのは
器と魂くらい
それも全部
きみにあげて仕舞える

なのに、
相も変わらず今夜も

夢の中でさえ
あなたは不在
きみが笑ってくれないから
もう、
私が嗤うしかない

冷たいなぁ
分かってる
君が優しいのは
歌の中だけ
そう、いつだって

夢の中でさえ
あなたは不在
きみが笑ってくれないなら
もう、
私が私を嘲笑うしかない
世界を救いたいと言いながら
隣のあの子、ヒトひとり
簡単に見殺す、私のヒーロー
そう、いつだって

私の幻想ゆめ
理想を着せて
今日も大事に抱いて
眠りにつく
ほんとのあなたを見ないまま

ごめんね
それを分かっておきながら
盲目、決め込んで
暗黙のルール
いつまでも
甘い揺り籠
沈黙に逃げ込んでる
私を叩き起こして
引きずり出し
そうして徹底的に堕として
あなたの手で

私はきっとそこで初めて
救われる
あなたもやっと、ねぇ

私のヒーロー

いいなと思ったら応援しよう!