8月31日、夏
八月が終わり、九月が始まることが許せなかった。終わるならついでに世界も終わってほしかった。苦しいと悲鳴を上げ続けるしかなかった。それでも逃げ出すことはできなかった。何かが終わり、何かが始まる度に、世界が爆発すればいいのにと思った。そんな十代を過ごしていた。
九月は始まったけれど、夏はまだ終わる気配を見せず、今からが本番だと言わんばかりに嵐を巻き起こしている。そんな気候なんて無視をして、秋一色になっているのがショッピングモール。芋栗南京、長袖、暖色。まるでもう夏はいないと言われているようで、少し苦手だ。まだこんなにも暑いのに。
暑苦しくて目が覚めると安心する。クーラーでガンガンに冷えた部屋にいて外の暑さを想像するのが好きだ。マスクなしで自転車で爆走する夜道は晩夏の匂いがする。
8月が終わる前に3つあったツイッターのアカウントを1つにした。