いとこを東京観光へ連れて行き、刺激をもらった話

僕の通う大学、東京理科大学は他の大学と比べて夏休みが極端に短い。なので他の大学の友達と予定を合わせるのが難しかったり、できる限り楽しもうと予定をギチギチに詰め込んだりと苦労する学生が多い。もちろん自分も例外ではなく、夏休みが始まった8月5日以降今日まですべての日に予定を入れていた。かといって夏休みすべての日に予定を入れているということはなく、もちろん何もしない日も作っていた。その初休息日の前日にいとこを東京観光に連れていくことになった。

自分は1年と少し東京に住んでいるとはいえ住んでいる町に籠っていることが多く、行ったことのない観光地が多かったのでついでに東京観光できるぞ!と思いながら内心ウキウキしていた。いとこ(これ以降Sと呼ぶ)は人生で初めて東京に来るということであったので、どのようなルートを巡るかを頭を巡らせて考えた。そして以下のようなルートで観光した。

1日目
つばめグリル

浅草 雷門

スカイツリー

渋谷・原宿

六本木ヒルズ

月島(もんじゃ)

2日目
とんかつ丸七 銀座店

東京都立大学

江ノ電 鎌倉高校前

横浜中華街

1日目は定番中の定番といったところを案内した。Sはシブヤスカイという夜景がすごく綺麗に見えるスポットに行きたがっていたが、そこは1ヶ月前から予約が埋まっているような人気所であり、飛び入りで入れるだろうと思っていた僕らは行くことができなかった。代わりとなったかは分からないが六本木ヒルズから夜景が見えるスポットに連れていった。かなり喜んでくれていたのでホッとした。また東京に遊びに来た際に楽しみが無くならないように1つくらい行きたいスポットを残しておいても良いだろうとここでは思っておくことにしよう。

2日目はパッと思いついた場所を巡った。スラムダンクを見ていると言っていたから鎌倉高校前、昔行ったうんめぇカツ丼屋、腹減ったなあ…中華…中華…中華街…こんなノリである。Sはまあまあ疲れてそうであり、しかも1日目と比べて少し面白みに欠けるルートなのでちゃんと楽しめたかなと少し不安である。

高1のいとこは今年高校受験が終わって来年文理選択と、また新しい受験モードへのギアチェンジをするところである。そこで1日目の終わりに少し受験に関しての話をした。Sは高校受験で普段通りやれば受かるだろうといった実力で志望校に臨んだが、その日運悪くインフルエンザに罹患してしまいハンデを負った状態で試験を受けて不合格。点数開示には行かなかったそうだ。そのリベンジと言っては何だが既に大学受験のことを考え始めているらしい。高1の頃ドラゴン桜を読んでヘラヘラしながら東大行くかぁ笑とか言っていた自分とは比較にならないくらい先を見据えている。S曰く絶対に地元は出たい、数学の教職を取りたい、国公立が良い、偏差値55~60辺りが良いと言っていたのでちょうど条件に合いそうな東京都立大学を勧めた。教えたいことはたくさんあるのだがまずは行ってみようということで都立大のキャンパス巡りに向かうことを決めた。まだ高校に入りたてということもあるのか、大学を巡っても反応は薄そうだった。2年後いざ受験校を決めることになった際に今回の経験が少しでも役に立てばよいなと願う。と、他人事のように語ってきたが実は自分にも関係のある話だったりする。

自分は1年前に大学受験を終えているが、2年後に大学院入試が控えている。自分は大学入試で現役と浪人どちらも第1志望に合格することができず、滑り止めで現在通っている東京理科大学に進学した。本学での暮らしもとても楽しく充実しているが、やはり浪人までさせてもらって国公立に進学できなかった悔しさ、両親への申し訳なさ、何より頑張り切れなかった自分の弱さは消えることなく今でも忘れていない。だからこそ最後のチャンスである大学院入試でのリベンジに向けてゆるゆると情報収集をしていたのだが、Sの話を聞いてゆるゆるしている場合ではないと。もう2年後まで迫っているのだと。受験で頑張れる正真正銘のラストチャンスだと。強く感じた。前述したとおりこれからはしばらく暇な日が続くので、大学院入試に向けての準備を早急に進めていこうと思う。

大学院入試は理系のみに与えれた最後の受験のリベンジチャンスだと個人的に考えている(文系の人もいるが、かなり少ない)。楽しみつつ、全力で、最高の結果で終われるように頑張りたい。一緒に頑張ろう、S。


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