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【19-20シーズンEL決勝】~セビージャvsインテル~マッチレビュー[1/2]

まえがき

この試合、結果は3-2でセビージャの勝利。4度のEL制覇は最多らしいです。

自分はこの試合を見ていて、ロペテギの準備力が素晴らしく、それによってインテルが苦戦していたという印象を持った。

そんな試合を、おおまかに4項目に分けてレビューしていきます。

内容が面白いと感じたら、スキ・コメントを頂けるとありがたいです。

【スタメン】

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[セビージャ]                            前回のマンチェスターU戦とは異なり、CFのポジションにエン=ネシリではなくデヨングをチョイスした。この起用はロペテギの用意した策を遂行するための起用であると予測でき、しっかり大当たりする。         CF以外は変更なし
[インテル]                             前回のレバークーゼン戦から全く変更なし

【1】インテルのビルドアップを苦しめたセビージャのプレッシング

ゾーン3からアグレッシブにプレッシングするのがセビージャの特色でもあり、インテルを相手にしてもスタンスを曲げず、普段どおりにプレッシングしていた。

闇雲にプレスするわけではなく、インテルのビルドアップの型にしっかりとハメることのできるプレッシングの型を用意していて、流石ロペテギだと感じた。

<プレッシングの型>

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**[おおまかな役割] **
・CFは相手の中央のCBを抑え、相手GKにもプレス                  
・WGは相手WBへのパスコースを切りつつCBに寄せていくプレス           
・バネガはアンカー(主にブロゾビッチ)をマーク

このプレスによって、インテルはハンダノビッチからの"苦し紛れのロングボール"が多くなっていた。

また、それによってチャンスの数も減っていたことからも、セビージャのプレッシングに苦戦していたことが分かる

[苦戦をあらわすデータ]                       この試合でハンダノビッチが蹴ったパス34本のうち11本がロングボールだった。DFラインからのビルドアップが中々うまくいかなかったことが顕れている。また、キーパスは0本で、高い確率でセビージャに回収されていた。                                この試合、インテルのシュート本数は9本。リーグ戦での平均は16.3本なので、かなり苦戦していたといえる。

【2】インテルのプレッシングに対するセビージャのプレス回避

自分はプレビュー記事で「対インテルでは、ゾーン1でプレス回避できるかどうかがカギになる」と書いたが、セビージャは回避することに成功していた。

ただ、回避できたのには、特別大きな対策がなされていたわけではなかった。

元々セビージャが持っていた様々なポテンシャルが重なったことで、インテルが捕まえきれず、回避することに成功していたように感じる。

[考えられる要因(インテル目線)]

中盤の3枚のポジショニングは非常に流動的であるため、"誰が誰をマークするのか"に戸惑った。

・【1】で説明したように"苦し紛れのロングボール"を蹴らされることが多かったため、自分たちの準備が整う前に(=ゾーン3にあまり人が居ない状態で)ビルドアップを始められてしまった。

・セビージャの選手たちの技術力が高く、サイドチェンジも頻繁に行われたため、サイドで追い込んで奪いきることも出来なかった。

セビージャのELでの平均ポゼッション率63.8%大会トップ

・1-1に追いつかれたシーンにあらわれているように、自分たちのプレスの弱点を突かれた。(後編の【3】で詳しく説明します)


⇓続編!⇓

自分がこの試合で一番感動して鳥肌がたった「セビージャの弱点をついた攻撃」/ インテルのパフォーマンスについて書いています。

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