~勝ち点3以上の価値を持った勝利~アーセナルvsウェストハム[マッチレビュー]【20-21プレミアリーグ第2節】
まえがき
こんにちは!にわか戦術系グーナーのメランコです。
20-21シーズンPremier Leagueのアーセナル全試合のプレビュー&レビューを行う連載『メランコの足跡』。
今回は、第2節のウェストハム戦のレビュー記事です!
この試合は2-1でアーセナルの勝利。
85分の勝ち越し弾による勝利で、非常に痺れる展開だった。
【~アーセナル苦戦~ウェストハムが用意してきた対アーセナル用の守備】
この試合、ウェストハムは普段の4-5-1ではなく5-4-1を選んだ。
この選択には、"アーセナルの攻撃を封じる"という明確な狙いがあった。
そして、その狙い通りにアーセナルを苦しませ続け、「あと5分耐えれば…」という状況を作り出していた。
CBを3枚置くことによって、ライン間へのアタックを積極的に行える。
⇒アーセナルはパスの出し所が無くなり、ブロックの外を回すだけになってしまう。
苦戦していたことはデータにも表れている。
開幕節のフラムでは13本だったシュートが、この試合ではたったの7本。
ウェストハムの14本の半分にとどまっている。
5-4-1の守備ブロックは、対アーセナルにおいて最適解の一つだといえることを証明した。
今後対戦することになる多くのチームがこのシステムを採用するだろう。
厳しい戦いは続く。一戦一戦乗り越えていくしかない。
【1点目の分析~(アルテタ式!?)5-4-1への対抗策~】
上で解説した5-4-1の守備ブロックに試合を通して苦しめられていたアーセナル。
そんな中、アルテタが無策であったわけではなく、ちゃんと対5-4-1用の攻撃パターンを用意していた。流石アルテタ。
その攻撃パターンによって、25分の先制点を生み出すことに成功した。
ジャカ→サカ→オーバ⇒ラカの、たった4人でウェストハムの5バックを打開した。
この試合では、特に後半、この形をあまり多く作っていなかったことが攻撃の停滞に続っていたと感じた。
もっと再現性を高めていければ、対5バックのチームにたいしても、もっと得点を獲れるようになるだろう。
成長が楽しみだ。
【苦しい状況下でもぎ取った2点目~セバージョス様様~】
幸先よく25分に先制点を奪ったものの、前半終了間際という最悪の時間帯にロングカウンターから同点にされてしまった。
重たい空気のまま前半を終え、その空気感のまま後半が過ぎ、85分になっていた。
そんな状況下でチームを救ったのはセバージョスの"機転の利いたオブザボール"での動き出しだった。
*どんな動きなのかはハイライト見て下さい。*
セバージョスに最高のスルーパスを出したサカ、ストライカーとして最高のポジションをとったエンケティアも素晴らしかった。
【願望~サカを継続的に使って欲しい~】
前節のフラム戦と今節のウェストハム戦。
"攻撃時に3-2-5のフォーメーションに変化する"共通の可変システムを使っていた。
ただ、人選と各ポジションの役割をちょっと変更していた。
その変化のなかで、サカの"ライン間役"での起用は、サカの長所が出た素晴らしい起用法だと思った。
サカはトラップやボールの晒し方などでオーバメヤンよりも優れているため、"ライン間でボールを引き出す役割"は"オーバよりサカが適している"と思った。
サカをライン間で継続的に使って欲しいなぁと感じた。
ナイルズとのポジション争いも激化してきて楽しみ!
あとがき
ウェストハムの守備に苦しみながらも、最終的には5-4-1のブロックを打開してもぎ取った2得点によって掴んだ勝利。
この勝利は選手たちに、相当大きな自信をもたらしただろう。
単なる3ポイント以上に大きな価値のある勝利だったといえる。
この試合のウェストハムのように、"予想外の強さ"を発揮するチームが19チームもある。
だからこそプレミアリーグは厳しいし、ファンからすると超面白いリーグなのだと思う。
ここ数試合で一番痺れたし、面白かったし、気持ちよかった。3150!
【Twitter】https://twitter.com/Melancholy3784
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【戦術ボード】https://app.tacticalista.com/#/project/022IuunFF1QN4qcvKaJQ/edit
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